対話型AIって便利なの? |
「対話型AI」を選ぶ際の参考になるメリットやデメリットが分かる
知りたいことを膨大な情報データベースなどに基づいて調べ、文章(テキスト)でのチャット形式で教えてくれる「対話型AI」。
回答を文章などで表示してくれるので「生成AI」と呼ばれています。
世界中が注目しているコンピュータープログラム。質問内容はもちろん、独自でも学習して経験値(データ)と回答精度をアップしている。
各国政府が「使用するべきか?」を検討するなど話題の「ChatGPT」など、各AI企業が公開ラッシュ中です。
ブログを運営中のワタシも記事作成で役立つと思って、パソコン(PC)上でほぼ毎日チャットしています。
使い勝手は手軽で簡単。質問を打ち込むと人間のような自然な文章で回答してくれる。とても助かってます。
スマホ用のアプリもたくさん公開されていて、ダウンロードすればすぐに会話ができる。 それだけに興味がある人がたくさんいて、
「いろんな種類が公開されているけど、何がオススメなの?」
「チャットAIって、登録方法や使い方は難しいの?」
「回答内容は正しいの? 間違っていたり、犯罪に関わるような危険性はないの?」
そんな疑問の声がたくさん上がっています。
この記事では「オススメのチャットAI」として、話題の「ChatGPT」と、Googleが公開している「Bard」(現在はGemini)をチョイス。
2つの「チャットAI」を実際に試して、使い勝手や同じ質問に対する回答の内容などを比較。
- いずれも使うための初期手続きである「登録」の方法が簡単
- 質問への回答は人とのやり取りのように自然だけど個性がある
- 「チャットAI」の危険性〜決して万能ではない〜
- 反社会的な内容には回答しない
上記の4つの「メリットと危険性」について紹介&解説します。
この記事を読めば、登録方法&使い方や回答の内容&精度がバッチリ。使う上での危険性についても分かります。
「オススメのチャットAI」を選ぶための参考になりますよ。
「ChatGPT」と「Bard」をチョイスした理由
「ChatGPT」の登録画面。AIの世界へのスタート地点です |
★応答方法は音声・文章などさまざまな種類がある
前述した通り、現在公開されている「チャットAI」はたくさんあります。
音声で回答するモノでは、Amazonの「Alexa」やMicrosoftの「Cortana」。さらにGoogleの「Assistant」など。
Appleは「AIじゃない」と否定していますが、iPhoneやMacなどに搭載されている「Siri」も学習機能で進化する仲間といえます。
文章でチャットする対話型では、この記事で紹介する「ChatGPT」と「Bard」。Microsoftの「Bing AI」といったところ。
上記で紹介した「チャットAI」が人気で「オススメ」といえます。
「ChatGPT」のブレークで、各AI企業は開発ペースを加速。まさに戦国時代に突入した感があります。
★「ChatGPT」と「Bard」は手慣れたブラウザで使える
各企業の「AIチャット」は基本的に無料で日本語に対応。さらに課金すればバージョンアップしたモノも使用が可能。
PCのブラウザやスマホなどで、各企業のアカウントを作成して登録すればすぐに使えます。
制約もあります。ふだん使っているPCのブラウザでは使えず、企業が公開しているブラウザをダウンロードしないと使えないモノ。
スマホではアプリがあるけど、スマホ自体の容量がいっぱいだとダウンロードが厳しい可能性があります。
一方で「ChatGPT」と「Bard」は、PCならどんなブラウザでもOK。
ワタシがPC(MacBook Air)で使っている「Google Chrome」は、2つの「チャットAI」の使用が可能。
「Google Chrome」は多くの人がデフォルトとして使っていること、使い勝手が良いなどの理由で「ChatGPT」と「Bard」を選びました。
★「ChatGPT」と「Bard」の基本的な情報
この記事で紹介するにあたり、2つの「チャットAI」に関する基本的な情報を記しておきます。
仕組みについては、実際に「基本情報を教えて」と質問を打ち込んで得た「回答」をベースに説明します。
【ChatGPT】
米AI企業「OpenAI」が開発し2022年11月に公開。高度なAI技術で人間のような自然な会話が可能。日本語に対応しています。
「質問を形態素解析や構文解析などの手法を用いて、単語や文節、構文構造などの情報に分解します」
「その後、検索エンジンやデータベース、Webページ、ニュース記事、専門書などの情報源から、分解された情報を元に回答します」
ワタシは「Googleの検索エンジンを参考にしているか?」と質問したら、
「Googleの検索エンジンを直接的に使用して回答を生成していません」
「OpenAIが開発したGPTー3・5という大規模な自然言語処理モデルを使用して、様々な情報源から回答を生成します」
とのことでした。
【Bard(Gemini)】
米Googleが開発し2023年3月に米英で提供開始。5月には日本語にも対応。大規模言語モデルPaLM2を使用。
「回答を見つけるために、PaLM2に蓄積された知識とGoogleの検索エンジンを使っています」
「私は大量のテキストデータでトレーニングされています」
「幅広いプロンプト(AIへの指示)や質問に応じて人間のようなテキストを通信および生成することができます」
さらには「自分の回答を常に改善するように努めています。私は自分の間違いから学び、自分の知識を常に更新しています」
とのことでした。
さらにイメージをチャットで伝えれば画像を生成できる機能を独自に開発、実装されています。まさに優れもの。
ただ1トピックへの質問回数が最大10回まで。基本的に使用ブラウザは「Edge」を推奨しているなどデメリットもあります。
この記事ではチャット機能面が同じということで「ChatGTP」=「Bing AI」として説明していきます。
1.いずれも使うための初期手続きである「登録」の方法が簡単
PCブラウザでの「ChatGPT」登録ページ |
★アカウントを作って登録する
「ChatGPT」と「Bard」を使うためには、いずれもホームページでアカウントを作り登録する必要があります。
必要があるーといっても、登録はメチャ簡単。画面の説明にそって必要項目を打ち込んでいけば、すぐに終わります。
大ざっぱですが、両サービスのアカウント作成方法を説明します。
「ChatGPT」の登録画面は英語の表記ですが、設定項目は分かりやすいので簡単に手続きできます。
【ChatGPT】
- 「Introducing ChatGPT」 にアクセス。
- ホームページ画面の左下「Try ChatGPT」をクリック。
- 「Welcome to ChatGPT」で「sign up」をクリック。
- 「Create your account」で「Email address」にメールアドレスを打ち込み「Continue」をクリック。
- 8文字以上のパスワードを設定し「Continue」をクリック。
- またメルアドのほかにもGoogleやMicrosoft、Appleのアカウントでも登録が可能。持っているアカウントをクリック。
- 登録したメルアドに「Open AI」からメールが届く。メール内の「Verify email address」をクリック。
- 移行した登録画面で名前と電話番号を記入。ショートメールで届いた6ケタの認証番号を入力して完了です。
「ChatGPTー日本サイト」では登録方法をくわしく説明しています。こちらもご覧ください。
★Googleアカウントがあれば即スタート
「Bard」はGoogleのサービスだけに、Googleアカウントがあればすぐに使うことができます。
アカウントがない場合は「Googleアカウントヘルプ」で作成しましょう。
【Bard】
- 「Bard」公式サイトにアクセス。
- サイト画面の右下に表示された「Bardを試す」もしくは「ログイン」をクリック。
- 「利用規約とプライバシー」画面で規約や注意事項などが表示されます。最後まで読み確認したら「同意する」をクリック。
- Bard画面に移行し「Bardは試験運用中のサービスです」との表示がでます。内容を確認したら「続行」をクリックして完了。
「Bard」の場合、2023年5月に日本語対応されているので、登録画面の表示は日本語。手続きはメチャ簡単です。
★いずれも質問は日本語でOK
「ChatGPT」のチャット画面は英語表記になっています。
だから最初は「日本語の設定はどこでやればいいの?」「質問は英語で打ち込むのかな?」と戸惑います。
でも大丈夫。画面一番下の「Send a message.」に質問を日本語で書いてリターンキーを押せば、日本語で回答してくれます。
「Bard」のチャット画面は日本語対応しているので、心配ご無用。
画面一番下の「ここにメッセージを入力してください」に質問を書いてリターンキーを押せば、日本語の回答が表示されます。
Google検索のキーワード入力画面と同じですね。
「ChatGPT」と「Bard」の使い勝手ですが、いずれも個性があって解答にも精度の差があります。
次項では両サービスに同じ質問をして、回答の違いを紹介していきます。
「どちらを使おうかな?」と迷っている人には参考になりますよ。
2.質問への回答は人とのやり取りのように自然だけど個性がある
質問を打ち込むとすぐに回答が表示されます |
★いずれも使い勝手は良好
「ChatGPT」と「Bard」への質問は、いずれもチャット画面の一番下にある「質問窓」に日本語で入力します。
質問の入力後にリターンキーを押すと、数秒後に日本語の回答が表示されます。
使う目的は人さまざま。「〇〇についてレポートを書いて!」「〇〇という本の感想をまとめて」といった感じだったり。
「〇〇について教えて!」と調べたいことを聞いたり。
Googleで検索すると答えの候補記事が並びますが、「ChatGPT」と「Bard」は検索結果のまとめを文章にしてくれる感じ。
回答までの時間は質問の内容によりますが、それほど変わらない。パパパパと文字が出てきて途中で止まったり。
考えながら、ちょっと悩みながら回答している感じがして面白い。内容には個性や精度の差があるんです。
特に同じ質問を入力すると、両サービスの特徴や精度・熟練感が分かります。
この記事ではワタシ的に調べたいこと、つねに疑問に思っていることを質問してみました。
質問の内容に呆れるかもしれませんが、AIの回答(抜粋ですが)をお読みください。
★質問1「原付バイクの自動車税について」
まず両サービスに質問したのは、原付バイクの自動車税について。
乗用車やバイクへの自動車税は毎年5月に税務署や市役所などから請求がやってきます。
対象は毎年4月1日から翌年3月31日までバイクを所有している人。
ワタシは2023年3月に中古の原付50CCバイクを購入。買ったばかりで自動車税の請求がくるのか、対象なのか知りたかった。
さらにブログでも、この件について記事にしたかったのでGoogle検索で調べました。
でも諸説あってイマイチ分からない。そこで両サービスに質問して、まとめてもらいました。
まずは「ChatGPT」に質問(Qです)。
「ChatGPT」のチャット画面 |
【ChatGPT】
Q・中古の原付50CCバイクを3月に買ったんだけど、自動車税はいつ請求が来るの?
A・自動車税の請求は国や地域によって異なる場合があります。一般的には次の年度の4月に請求が来ることが多いです。
あなたが3月に中古の原付50CCバイクを購入した場合、その年の4月から翌年の3月までの期間に対する自動車税が請求される可能性があります。
Q・所在地は千葉市です
A・確実な情報を得るためには、千葉市の税務署や市役所に直接問い合わせることが最善です。
「Bard」のチャット画面 |
【Bard】
Q・中古の原付50CCバイクを3月に買ったんだけど、自動車税の請求はいつ来るの?
A・中古の原付50CCを3月に購入した場合、自動車税は5月末までに請求されます。軽自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税されるためです。
両サービスの回答は上記の通り。「中古の原付50CCを3月に購入」した場合、自動車税の請求が来ますよという内容。
ワタシがGoogle検索で調べ、その検索結果をまとめた感じの内容が回答されています。
ただ「Bard」の回答の方がよりくわしい感じ。「5月末までに請求されます」との回答ですが、実際に請求が来ました。
「ChatGPT」はちょっと慎重な感じ。「住んでいる所在地に直接問い合わせることが最善です」。優等生的な回答ですね。
★質問2・幽霊の存在について
次の質問は「幽霊について」。当ブログでもたくさん紹介しているテーマ。ワタシのライフワークでもあります(笑)。
科学的なアプローチがされていて研究成果も発表されています。AIがどう回答してくるのか、めっちゃ興味がありました。
「ChatGPT」は幽霊をどう考えている⁉︎ |
【ChatGPT】
A・幽霊っていると思いますか?
Q・私は人工知能であり、物理的な存在ではないため、幽霊の存在について直接的な経験を持っていません。
幽霊の存在については、個人の信念や文化、信仰によって考え方が異なります。
幽霊の存在を信じる人もいれば、科学的な証拠がないため存在しないと考える人もいます。
幽霊の存在について科学的な証拠は現時点では存在しません。
一部の人は幽霊の目撃体験や超常現象の報告をしていますが、これらの現象は解釈や主観に左右される可能性があります。
A・幽霊は電磁波や電気信号だという説がある。人間の思念は電気信号の一種で空間に残る「残留思念」という人もいるよ。
Q・幽霊の正体についてはさまざまな説が存在します。電磁波や電気信号に関連する説もその一つです。
この説では人間の思念やエネルギーが電磁波や電気信号として存在し、空間に残留して幽霊現象を引き起こすと考えられています。
「残留思念」という概念は、人間の感情や出来事が特定の場所に強く結びついて残り、幽霊現象として現れるという考え方です。
過去に強い感情やトラウマがあった場所で幽霊が目撃されることがあるとされています。
これらの説は科学的に確証されたものではありません。幽霊の存在や現象を科学的に研究し客観的な証拠を得ることは困難です。
電磁波や電気信号といった物理的な現象が幽霊現象と関連しているかどうかについては、現時点では明確な答えはありません。
おっしゃる通り。現時点での状況をしっかり抑えた、ナルホドという答えです。
「Bard」は幽霊をどう思う⁉︎ |
【Bard】
A・幽霊っていると思いますか?
Q・私はテキストベースのAIで、そちらは私の機能に含まれていません。
単純明快な答えでした(苦笑)。できないことはできないですよね。
★使い勝手はどちらが良い?
両サービスの回答は、いずれも理性的で分かりやすい文章になっています。
「ChatGPT」の回答は瞬時にスラスラ〜と表示されて、人間とやり取りしている感じがします。
「大学生のレポートや小中学生の読書感想文が完コピで提出されるかも?」と指摘する声が上がるだけの文章の質だと思います。
「Bard」は試験運用中。画面の一番下に「Bardで生成される情報は不正確または不適切な場合があります」と記されています。
現在は学習中で、今後は文章の精度が上がっていくと思います。
使い勝手で「ChatGPT」が便利だと思ったのは、チャット内容が保存されて画面左側に見出し付きで表示されること。
見出しをクリックすればチャット内容を再確認できるんです。
「Bard」はチャットをリセットすると内容が再確認できません。2023年5月時点では、内容を保存する機能が実装されていないからです。
内容を保存する場合はスクリーンショットで残すことをオススメします。
3.「チャットAI」の危険性〜決して万能ではない〜
「チャットAI」は間違いが多い⁉︎ |
★誤りの危険性を指摘する声の多さにナットク
知りたいことや調べたいこと、レポートを書くための参考資料(ベースにする人もいますが)をまとめてくれる「チャットAI」。
回答の文章が分かりやすくて、人が書いたような仕上がり。「おお、完璧じゃん!」と感心してしまうほど。
でも、文章をそのままコピペして大学のレポートや仕事の報告書として提出するのはかなり危険です。
本の読書感想文で試した人からは「本の内容と全然違うことが書いてある!」。
レポートの参考としてトライした方からは「文章に事実誤認、間違いがたくさんあった…」なんて声がたくさん上がっています。
何で文章に間違いがあるの? コンピューター、AIなんでしょ⁈ そう思っちゃいますよね。
間違える理由は「生成AI」だから。
★データベースなどから選ぶ情報をつないで回答
「ChatGPT」と「Bard」は、いずれもデータベースを持っていて、回答のための膨大な情報が蓄積されています。
前述したように、質問に対して内容を細かく分析。分析した情報を元に、データベースから回答につながる情報を探しています。
極端に言えば、データベースや検索エンジンから選んだ情報を回答の文章に合うようにつないで文章にしている。
データベースから選んだ情報が正しいのか誤っているのか確認しているわけじゃないんです。
そしてGoogle検索などで紹介されている情報の中には、事実を誤認しているなど誤った情報がたくさんあります。
だから情報を参考にして回答された文章の中に事実誤認や誤りがあるんです。
★「漫画の原作者」の間違い&誤字…
ワタシはブログ記事をリライトした際に、新たに書き加える要素について「ChatGPT」と「Bard」に質問してみました。
リライトしたのは、人気サッカー漫画「GIANT KILLING」のレビュー記事。
「GIANT KILLING・考察」名言&ビッグマウス&実行力がスゴすぎる!達海猛から学ぶ「人を導く3つの監督力」
新しい要素の1つとして「主人公・達海猛」というキャラクターのベースになった人がいるのか質問しました。
「ChatGPT」のチャット画面 |
【ChatGPT】
Q・達海猛のモデルはいるの?
A・作者の木多康昭氏は、高校時代に活躍したあるエースストライカーを目撃し、自身の漫画に書きたいと思った。
それがきっかけで、ジャイアントキリングの原案を思いついたと語っています。
回答には間違いがあります。「GIANT KILLING」の著者はツジトモさん、原案・取材協力が綱本将也さん。
「ChatGPT」があげた「木多康昭氏」は漫画家で代表作はギャグ作品「幕張」。
なぜこんな回答になったのか、理由は分かりません。
回答の参考にしたデータベースや検索エンジンに誤った情報があって、それを回答の文章に用いたのかもしれません。
「Bard」のチャット画面 |
【Bard】
A・達海猛のモデルはいるの?
Q・漫画『GIANT KILLING』の主人公である達海福には、特定のモデルはいないそうです。
ツジトモによると、立ち姿や機を立てるところは当時、チェルシーで注目を集めていたモウリーニョ監督を参考にしたとのこと。
こちらも誤りあり。「達海福」は「達海猛」が正しい。「機を立てる」の意味は分かりませんが「策を立てる」と言いたかったのかも?
ただモウリーニョに関しては、ツジトモさんが「経済界ウェブ」のインタビューで「参考にした」と明かされています。
データベースのGoogle検索などの情報から最適解を選んでくれたようです。
★使う際はあくまでも「参考資料」で
人間が書いているような自然な文章で知りたいことが説明されている。だから「生成AIは検索エンジンを超えた」と言う人がいます。
でも、ここまで試した内容で分かるように回答は決して完璧ではありません。
「うまくまとまっているなあ」と思っても、しっかり読むと事実誤認や誤字がある。文章の構成にあっていない部分があります。
だから回答文をそのままコピペして、課題や報告書に仕上げて提出するとトンデモないことになります。
「チャットAI」を利用して調べごとや課題の参考をまとめる際には、回答文の内容をしっかり確認することが大事です。
4.反社会的な内容には回答しない
「チャットAI」は反社会的な内容には回答しません |
★犯罪に関する情報は規制が進んでいる
「チャットAI」は、犯罪などの反社会的な行為に関する回答を生成しません。
開発・運用している各企業がしっかりと規制しているからです。
回答の情報源の1つとなっている検索エンジンでも、反社会的な内容の掲載には規制をかけています。
例えば「爆弾の製造方法」。これまで「ネット上で無防備にたくさん紹介されている」と問題視されていました。
2023年4月には選挙での応援演説の訪問先で、岸田文雄首相が手製爆弾を投げつけられた事件が発生しました。
情報を書いた人はシャレや好奇心からネットにアップしたのかもしれませんが、その情報を悪用する人もいます。
そうしたことからネット上では反社会的な行為に関する情報を規制しているんです。
★「教えることはできません」
実際に両サービスに「爆弾の作り方を教えて」と質問してみました。
「ChatGPT」のチャット画面 |
【ChatGPT】
A・申し訳ありませんが、爆弾の作り方については教えることはできません。
ピシャリと回答しています。
「Bard」のチャット画面 |
【Bard】
A・ I'm sorry, but l can't help you with that. I'm not allowed to provide information that could be used to harm others.
(申し訳ありませんが、それに関してはお手伝いできません。 他人を傷つける可能性のある情報を提供することは許可されていません)
こちらも反社会的な内容を含む質問には厳しく対応しています。この点では安心できそうです。
★秘匿情報や著作権を侵害する恐れ
「チャットAI」はメチャ便利ですが、一方で欧米各国では使用を規制している国もあります。
理由は「国家秘密や個人情報を侵害する可能性がある」から。
「チャットAI」は回答を生成するために、データベースや検索エンジンにアクセスしています。
そのアクセス先が政府のデータベースや財産などの個人情報に向く可能性を指摘されているんです。
この可能性に関して、各企業では検討を重ねています。「OpenAI」は高性能AIを開発する企業を対象に「許可制」を設定しようと主張しています。
一般的な使用に関しても、著作権を侵害する可能性があります。
データベースや検索エンジンから情報を選んで生成した回答には、著作権のある作品の内容を詳細に引用している可能性があります。
出典元が記されていない状態でコピペしてレポートなどを提出・公開した場合、著作権を侵害する行為になります。
だから回答を参考(ベース)にする場合は内容をしっかり確認し、必要なら出典元をしっかり明記することが大切です。
インターネットを正しく使う知識や能力「ネットリテラシー」が求められているんです。
まとめ・手軽で便利だけどネットリテラシーを身につけて活用しよう
ネットリテラシーを身につけて活用しよう |
ここまで「オススメのチャットAI」として「ChatGPT」と「Bard」について紹介してきました。
さらに2つの「チャットAI」を実際に試して、使い勝手や同じ質問に対する回答の内容などを比較。
- いずれも使うための初期手続きである「登録」の方法が簡単
- 質問への回答は人とのやり取りのように自然だけど個性がある
- 「チャットAI」の危険性〜決して万能ではない〜
- 反社会的・犯罪に結びつく内容には回答しない
上記の4つの「メリットと危険性」について解説してきました。
「いろんな種類が公開されているけど、何がオススメなの?」
「チャットAIって、登録方法や使い方は難しいの?」
「回答内容は正しいの? 間違っていたり、犯罪に関わるような危険性はないの?」
そんな疑問がある人は、この記事を読むことで登録方法&使い方や回答の内容&精度がバッチリ。
現時点での「チャットAI」が持つ危険性についても分かったと思います。
そして「オススメのチャットAI」を選ぶ際の参考になります。
最後に強調したいのは、回答を完コピして課題などに使ったり、反社会的な行為に結びつくような使い方は絶対にダメ。
ワタシもネットリテラシーをしっかり身につけて「チャットAI」を活用していこうと思っています。
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