「見える子ちゃん」みこを救った〝おキツネ様〟は日本一ヤバくて怖〜い神様のお使い

2021年10月22日金曜日

マンガを楽しむ

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京都・伏見稲荷の鳥居。不思議な雰囲気が漂う
 

コミックス第6巻の見どころを解説する


女子高生・みこがヒロインの人気ホラーマンガ「見える子ちゃん」。

霊感が強いヒロイン・みこが、霊が見える時の対処の仕方がリアルで大人気です。


2024年2月25日時点でコミックスは全10巻が発売中。


テレビアニメも2021年10月3日から12月19日まで放送。コミックスとともに人気と注目を集めています。


この記事で注目するのは第6巻。展開されているストーリーは、山上にある謎の神社が舞台。


みこが狐巫女や巨大な狐のバケモノ、無数の鈴をぶら下げた奇怪なモノと対峙するエピソード。

ファンからは、

あの神社はなんなの?神様はどなた?


狐顔の巫女みたいなやつと、鈴をぶら下げた怪物の正体はなに?

なんて、興味津々な声が上がっています。

自分も興味があって調べました。

狐巫女〟〝巨大な狐〟が登場することから、みこが遭遇したのは「日本一ヤバくて怖い神様のお使い」ではないか、

ということがわかりました。

神様は、古事記などに出てくる五穀豊穣の神「宇迦御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」。

怖いお使いは「お稲荷さん」で知られる神の眷属(けんぞく)、キツネです。

この記事では「日本一ヤバくて怖〜い神様のお使い」と第6巻の見どころを解説。

  1. ストーリーのおさらい
  2. 実はヤバくて怖〜い、お稲荷さん
  3. 〝見返り〟がハンパじゃない

以上の3ポイントについてくわしく説明します。

あの狐の怪物はなに?」「あの神社はなんなの?」と知りたい方には一発回答

疑問がとけて、ストーリーをさらに楽しむことができますよ

どんな作品なの?



原作は泉朝樹さん。「WebComicアパンダ」で連載中。コミックスは2023年5月24日時点で計9巻が発売中です。

アニメは2021年10月3日から12月19日まで「AT-X」「TOKYO MX」などで全12話が放送されました。

ヒロインは、女子高生・みこ霊感が強くて、この世のモノじゃない存在が見えてしまう

見えてしまうモノが怖くて怖くて、彼女みずから編み出した対処法が「シカト」。

異形のモノに「見えてるんでしょ〜」と迫られても、あきらめるまでガン無視

その姿がファンからは「リアルだよねー」と人気です。

作品のくわしい内容は、当ブログの記事「見える子ちゃん『見える』時の対処の仕方がリアルすぎる」をごらんください。

ここからは、みこが「日本一ヤバくて怖い神様のお使い」と遭遇するまでのストーリーを、おさらいします。

1.ストーリーのおさらい


コトの発端は、親友・ハナに憑いている〝ヤバいの〟を祓ってもらおうと、2人が山の上の神社を訪れたこと。

第2巻の第11話

みこが、ハナに憑いてるヤバいのを何とかしてくださいとお願いする。

さらに「ついでに私も」とお祈り。心の中で「お願いします」を3度唱える。

すると、巨大な狐と2体の狐巫女が表れ、ハナに憑いていたバケモノを退治。

巨大な狐は、みこに「さんかい」と告げて、消える。

さらに、その後も2回、狐巫女が表れて、みこの危機を救います。これで合計3回。

みこはお礼のため、神社を訪れ、油揚げを供えるが、出現した狐巫女が激怒。

神社を訪れた霊能者「ゴッドマザー」に危機を救われ、みこは彼女から「あの神社に近づくな」と警告される。

だが、再びハナに異形のモノが憑依。祓うため、みこたちが苦戦していると、狐巫女と巨大狐が出現。

異形のモノを瞬殺すると、ハナを連れて行こうとした。

みこは、ハナが連れて行かれないようにしようと決意し、ゴッドマザー、その弟子というロムと3人で山上の神社に向かう。

ここまでがコミックス第5巻までのあらすじ。

第6巻では、「WebComicアパンダ」などで公開された第34話から第37話が収録。第34話では、

この神社は結界で守られて普通の人では立ち入れない。

山の神様にお祈りすれば、なんでも願いをかなえてくれる。でも、その〝見返り〟が必要。

みこも「さんかい」助けてもらっているが、ロムが「他の人(ハナ)に見返りを返してもらう」可能性があると語る。

など、重要な事実が明かされます。

なぜ、人を愛するはずの神様が〝見返り〟を求めるのか。

それは五穀豊穣の神「宇迦御魂大神」につかえる、「日本一ヤバくて怖い眷属」の「お稲荷さん」、キツネだから。

2.実はヤバくて怖〜い、お稲荷さん


京都・伏見稲荷のキツネ像

なんだ、お稲荷さんか。なんで怖いの?」。誰もが、そう言うと思います。

でも、お稲荷さんって、日本一ヤバくて、怖いんですよ。

お稲荷さんの祭神は、国内に五穀の実りをもたらしてくれる「宇迦御魂大神」。

この神様におつかえするのが、キツネ。神のお使いといわれる理由は、

  • 農作物が育ち始める春先に人里に表れることが、実りをもたらすとされた。
  • 農作物を荒らすネズミをとってくれる。

そういうイメージから「神の使い」とされたようです。

商売繁盛の神様


お稲荷さんは、多くの商売をする人たちから信仰を集めています。

理由は「しっかりと、ご利益がある」と信じられているから。

ご利益がもたらされるのが、すごく早い

人々の願いをキツネが聞いて、神様へすぐに伝えてくれる。そんな信仰があるんです。

なので、有名な京都の伏見稲荷をはじめ、他の神社の分祀社などを含めたら、なんと全国に3万2000社もあるとされています。

3.〝見返り〟がハンパじゃない


ただし、願いごとをかなえた後の〝見返り〟がハンパじゃない。

すぐに願いごとをかなえたんだから、しっかり紹介料を払えーということらしい。

例えば「大金が欲しい」なんてお願いする。

すると、身内が交通事故にあって、その保険金が入ってきたーとか。

さらに〝見返り〟がないと「家が火事で全焼した」「身内がおかしくなった」とか。

昔からいろんなしっぺ返し伝説があるんです。

しっぺ返しは神様ではなく、キツネのしわざだとされます。

無償の愛を人に注ぐ神様と違い、キツネは動物霊どん欲でズル賢いからだ、と。

真実はどうなのか?


コトの真意は分かりません。

交通事故はアンラッキーで発生。

昔は、家の敷地内にお稲荷さんのホコラがある家が多かったんです。

それだけに、火事現場でホコラだけが焼け残ったりすると「おキツネ様のタタリじゃ!」なんてことに…。

いろんな偶然が重なって、そう伝承されてきたと思われます。

でも、いまでも「お稲荷さんにお願いには行くな」という人がいるんです。


まとめ・みこは〝日本一ヤバくて怖い神の使い〟との戦いに


見えないはずのモノが見えるのは怖いことです

みこが、〝狐巫女〟らと直面している現在のストーリーを考えると、今後の展開はおもしろくなってきます。

キツネたちは、みこの願いを「さんかい」かなえた〝見返り〟として、ハナを連れていこうとする。

そのキツネに、異形のモノと遭遇したら徹底的にシカトして去るのを待っていたみこが、どう立ち向かうのか。

第37話では、そんなみこに、助太刀する存在の伏線が張られています。ただ、ここから先は作品をお読みください。

さらに最新7巻では衝撃的な結末が待っています。

みこを救ってきたキツネたちが、実は〝見返り〟を求める「日本一ヤバい神の使い」だった。

これを頭に入れて作品を読めば、「狐巫女とバケモノはなんなの?」なんて頭を悩ませていた疑問は瞬殺、解消

よりいっそう作品を楽しめて、もっと読みたくなるはずです

当ブログでは、ほかにも「怖いマンガ」を紹介しています。ぜひごらんください。




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