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| 美人姉妹のお店に行ってみたい!(画像はchatGPTで生成) |
酒場に集まる酔いどれたちの心に刺さるエピソード
オシャレなバーや激渋な赤ちょうちんなど、お酒が大好きな人たちが集う酒場が舞台の「居酒屋漫画」は人気のジャンルです。
知らなかった銘酒が登場したり、「うわっ! うまそッ!」と思わずヨダレが出てきちゃう酒の肴(さかな)やおつまみ。
行きつけの酒場に集まる、酔いどれたちの面白すぎるエピソード。そんな要素が読む人の心に刺さる。
それだけに、たくさんの作品が発表されています。
だから「居酒屋が舞台の漫画でオススメを教えて!」なんて声が実に多い!
最近の作品で人気なのは小説家・秋川滝美さん原作で、イラストを担当したしわすださん作画の「居酒屋ぼったくり」。
ワタシも読んでみて、美味そうな銘酒や料理にヨダレがジュルッ。何よりもエピソードがめっちゃエモすぎてハマった作品。それだけに、
「タイトルが気になってるけど面白い作品なの?」
「お酒や料理はもちろん、登場人物のエモいエピソードが楽しめる漫画なの⁉︎」
そんな声がたくさん上がっているんです。
この記事では「居酒屋ぼったくり」の特徴や、銘酒&美味そうな料理が登場し〝酒の肴〟になるようなエモいエピソードとして、
- 「暖簾(のれん)の向こう側」(第1話)
- 「働き者の包丁」(第11、12話)
- 「跡取りの憂い」(第15、16、17話)
上記のオススメの3エピソードを紹介&解説します。
この記事を読めばこの作品がメチャ面白くて、銘酒や美味しそうな料理が登場するエピソードが〝酒の肴〟になるほどエモいことが分かります。
そして、実際にこの作品を手にしてページを開いてみたくなりますよ。
※この記事ではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
「居酒屋ぼったくり」について
★「小説家になろう」出身のヒット作
「居酒屋ぼったくり」は、小説家・秋川滝美さんのライトノベルが原作。
小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていたところ、出版社「アルファポリス」のホームページにも登場。
2014年10月から2022年8月まで掲載されたエピソードが書籍化されました。
さらに「アルファポリス」がコミカライズ。原作のイラストを担当していたしわすださんが作画を担当。
2016年3月から連載中です。コミックスは2026年6月時点で全12巻が発売中。累計発行部数は実に157万部超!
作品の人気を受けて、BS12(トゥエルビ)でテレビドラマ化。2018年4月から6月まで全11話が放送されました。
舞台は、東京の下町にある居酒屋「ぼったくり」。今は亡き両親から受け継いだ店を、美音と馨の美人姉妹が切り盛りしています。
「ぼったくり」という変わった屋号は、店主だった父親がつけたもの。
父親は腕ききの料理人だったけど、「お客さんが満足してくれる料理を出せないうちは、ぼったくりだ」という信条から「ぼったくり」と命名。
父親の遺志を受け継いだ美音は、店で出すお酒を確かめるために試飲会に顔を出し、食材もしっかりと吟味。
お客さんの来店時の状態に気を配りつつ、心を込めてお酒と料理を提供するんです。
そして銘酒と料理にからめて、美人姉妹とクセの強い常連やお客さんが、それぞれの悩みを解決していくストーリーが展開します。
その悩みが生きていく、生活していく上で誰もが必ず直面しそうなコト。それをみんなであれこれ話し合っていくんですね。
そのエピソードがめちゃエモくて、面白くて、そして美味しそうでハマるんですよ!
次項からはオススメのエピソードを1つずつ紹介&解説していきます。
1.「暖簾(のれん)の向こう側」(第1話)
★イマドキの若いヤツは…
まず最初に紹介したいエピソードは何といっても、この作品にハマることになった第1話。
コミックス第1巻に収録されている「暖簾(のれん)の向こう側」です。
ある晩、お怒り気味のトクが店に入ってくると「美音坊、いっちばん高い酒をくれ!」。トクが荒れているのは、手子(弟子)が現場に来ず、仕事をサボったから。手子がサボった理由は「今日も一日中足場の柱や板を運ぶのかと思ったら嫌になった」。
手子は「何度も叱られるし、俺…もう…何やってるんだろうって…うんざりして…」。
「イマドキの若いヤツは、辛抱がたらねえんだよ」って感じなんでしょうね。
だから行き付けの「ぼったくり」で、一番高い酒をあおって憂さ晴らししようとしたんですね。
でも、そんなトクを心配して、美音は親方の疲れた体を癒やす一品と一杯をオススメするんです。
★熱々おでんと諏訪泉
この夜は春先で、いわゆる「寒の戻り」。肌寒い日でした。だから美音が用意していたオススメの料理は「おでん」。
牛スジやガンモをたっぷり入れて煮込んだ「ぼったくり」特製の逸品。
そして美音のオススメの銘酒は「一番高い酒」じゃなくて、信州にある諏訪酒造の「諏訪泉」の特別純米酒。
こちらは安政6(1859)年創業の酒蔵。そして「諏訪泉」は香りが穏やかで、のどに通った後にほんのり香ってくる。酒飲みにはタマらない!
美音が試飲会に顔を出し、吟味を重ねて選んだ銘酒。じっくり煮込んだおでんにぴったり合うんですね。
だから怒り心頭だったトクも、ダシがしみ込んだ熱々おでんと銘酒のおかげで笑顔が戻ってきました。
でも手子がバックれたおかげで、トクは翌日の仕事量が2倍になってしまいました。
そんな事情を考え、美音はトクの体をいたわって「お酒はこれまで」。体に優しい「締め」をつくります。
おでんで使った大根の葉っぱをゆでて細かく刻み、塩をきかせる。そして熱々ごはんに葉っぱをまぜこんだ「菜めし」です。
食事って体と生命を維持するために不可欠なコトだけど、作る料理に思いを込めることで相手の心と体を癒やす効果があるんですよね。
これは、美音が先代である父親の信条をしっかり受け継いで守っているからこそできること。
でも実際にこんなお店があったら、絶対に常連になっちゃいますよね。
うまいお酒と美味しい料理で、トクは元気を取り戻して帰路に着きました。
★味噌床に漬けるように長い目で
翌日、2日分の仕事をこなしたはずのトクは、明るい顔で店の暖簾をくぐってきました。
現場監督がその上司に工事の遅れを報告したところ、後日にしっかりやってくれればいいとのこと。その上司は若いころにけっこうヤラかしていた方で「若いヤツは長い目で見てやれ」が持論だという。
でも、上の人たちは怒りながらも激しく追い詰めることはなかった。「長い目」で見てくれてたんだなあ、と。
それがオトナの立ち振る舞いなんですよね。ストーリーでは、それを「卵黄の味噌漬け」に象徴させてるんです。
前夜のおでんを仕込むとき、美音は巾着に包む白身と分けた卵黄を味噌漬けにしていて、トクに振る舞ったんです。
トクは逸品を味わいつつ「若いヤツを育てるってのは、そういうことかもしれないな」。「親方連中がいい味噌床なら、卵黄もおいしく仕上がるさ」「卵黄をうっかりつぶして味噌床まで台無しにしねェように気を配らねェとな」
ワタシも後輩の指導に関してはちょっと苦手で、「人に教えるのって、難しいよなあ」と悩んでいるクチ。
だから、このエピソードはホント、痛いほどに心に刺さりました(苦笑)。
2.「働き者の包丁」(第11、12話)
★同じことの繰り返しにうんざり
「働き者の包丁」はコミックス第2巻に収録。前編&後編の全2話で構成されたエピソードです。
ある夜の「ぼったくり」に、常連の女性客・アキが暖簾をくぐってきます。
アキはベテランのOLで、明るい性格。「ぼったくり」には栄養バランスの調整のためとして美音の料理を食べに来ています。
アキは「いつもと違うお酒もらえる?」と美音にリクエスト。「新境地を開拓したくなった」とこぼす。「毎日同じことばかりやるのにうんざりしたのよ。会社やめたら何か変わるかなぁ、なんて思っちゃう」「掃除して、お茶入れて、誰かが会議で使う資料をまとめてコピーを取って、年がら年中その繰り返し」
グラスにつがれているのは、米鶴酒造の「米鶴 盗み吟醸あらばしり発泡にごり」(現在は販売終了)。
山形県で江戸・元禄時代から続いている酒造の発泡酒です。口の中でスパークしてさわやかな美酒にアキの笑顔が弾けます。
さらに人気メニューの「厚揚げの肉詰め」は炭火で焼いた香ばしさがたまらない。舌鼓を打つアキに少し元気も戻ってきます。
★自分がくすんで見える
店のカウンターでは、居合わせた常連たちが元気づけます。
「俺だって毎日同じような植木を切ったり刈ったりだぜ」アキは「マサさんはスペシャリスト。植木をどんな形に整えるかなんて芸術そのもの」。「あたしなんて誰かの手伝いばっかしてるなんでも屋で特技のひとつもないし…」
馨は「なんでも屋さんってすごく大切。一緒に働いている人のことが分かってるからこそ手伝える」と強調します。
「仲間を把握して補佐する仕事は、アキちゃんにしかできない特別な仕事かもしれんぞ」
「(補佐して)面倒を見た子たちがどんどん出世していっても、それはそれ」「うれしそうに辞令を受けとる後輩たちを見ると、入社からずっと同じところにいる自分がくすんで見えるときがあるの」
シンゾウ「そういう(出世したかった)ことじゃねえよ」マサ「(後輩たちに出世の)踏み台にされたみたいに思っちまったのかもしれねぇな」馨「あれこれ仕事しやすいように気を配ったのに、それが全然評価されなくて、つまんなくなったってこと?」
何だかやるせないし、救いがないですよね…。
そして翌日、アキの悩みをさらに理解するために必要なことを、ほかの常連たちが美音&馨に教えてくれます。
長年の会社勤めで、組織の酸いも甘いもかみ分けているサラリーマンのケンとヤマです。
美音が料理で使っている、肉・魚・野菜など何でも切れる「三徳包丁」を指差す。「何か切るたびに洗うのだけでも大変なのに、包丁までかえるとなったら手間だ」
ヤマとケンは「アキ本人に、そんな風に思わせるのは周りが悪い」。「上司とか同僚も『会社に大切な人』と思っているだろうけど、本人に伝えればいいのに怠慢もいいところだ」
会社の新規プロジェクトの表舞台に立って輝いているような人の一方で、プロジェクトを動かすために陰でアシストする人もいます。
仮にプロジェクトが成功しても、それを支えた人たちへの感謝がなければ何のための「縁の下の力持ち」役だったのか…。
「いったい、自分は何だったのか ⁉」。そこまで思い詰めてしまいますよね。
でも、アキが勤める会社は冷たくなかった。組織を支え続けるアキにうれしい出来事が訪れます。
それはストーリーを読んでいただくとして、アキは満開の笑顔で「ぼったくり」を訪れ、自分に起こった出来事を報告します。
そんなアキに美音が提供したのが「益子の炎」。栃木県益子町の「外池酒造」の米焼酎です。
ほのかなお米の香りがさわやか。クセがない上に、でしゃばらないからどんな料理にも合う。まさにアキのようなお酒です。
この作品、ストーリーや登場人物を象徴するような銘酒や料理を出してくるところがホント、うまくてエモくて最高なんです。
これが「居酒屋ぼったくり」にハマる理由の1つですね。
3.「跡取りの憂い」(第15、16、17話)
★家業を継がない負い目
「跡取りの憂い」はコミックス第3巻に収録され、前・中・後編の全3話で構成されたエピソードです。
ストーリーの主人公はサラリーマンの哲。馨の大学時代からの友人で、カレ氏です。
草野球の試合に出場する哲のために、馨はお弁当を作ろうとしたけどカゼでダウン。
さらにカゼをひいた馨のために作った、両親の味でもあるスープも持って野球場へ。
「お店を継がれたこと、迷ったりしませんでしたか?」「ご両親のお店を継いで…、ご両親の味もちゃんと守って親孝行この上なしですよね」「それに引き替え、俺は親父たちの店なんてほったらかしで…」
翌日の晩、哲は「ぼったくり」にやってきます。前日のお弁当のお礼を届けにきたというけど…。
弟子は植木屋の息子で、親に無断でトクの会社で働いていた。弟子の親が「どういうことだ!」と乗り込んできて話し合いになってしまった。
★負い目と将来性
哲がトクの話を聞きたくなったのは、その弟子が家業を継がなかった理由と、親方であるトクがどう思っているか知りたかったから。
トクによると、弟子は植木の専門学校に通っていたけど「自分には向いていない」と退学。
トクは「親の跡を継げなんていえない。弟子として育てているわけだし」。「俺にはどうにもできない。親の期待か、親方の期待か。あいつが選べばどっちかに背くことになるんだ」
「(家業の喫茶店は)安定性にかけると思ったんです。大手チェーンが増えて、提供する格安メニューに太刀打ちできない」一方で「ためらいなく店を継いだ美音さんたちを見てると、俺だけ楽してるみたいで…」
これって昭和の「高度成長期」時代から続いている、日本文化が抱えているジレンマですよね。
大手チェーンが資本を投入する大型店が拡大する一方で、大手の波に押された個人商店はつぶれていく。
でも個人商店が地域の生活を支え、ある意味、地域の、そして日本の文化を作り上げてきたといえるんです。
そんな個人商店に対して「先行きがない」と切り捨てる、店を継がないことへの負い目に哲は苦しんでいるんですね。
★家業を継がない子供が親にできること
ただ親って、子供が家業を継がないのをとがめることはないと思うんですよ。
ワタシ自身、心の底に「子供が自分(親)の仕事を目指してくれたらうれしいな」なんて気持ちが少しだけありました(苦笑)。
でも、それ以上に「自分に合っていて大好きな仕事で、人生を歩んでいってほしい」と強く願ってるんですよね。
自分(親)の仕事を継いでくれても、充実した人生を送れなかったらホントに申し訳ない。
自分に合っていて大好きなことでメシを食えるようになってほしい。マジでそう思ってるんです。
子供に対して「家業を継いでもらえなくて残念」なんて考えている親なんて、イマドキいないと思います。
「店を継がなくても考えることくらいはできるだろうが」「会社勤めしてるなら、そこで得た知識を親父さんたちに提供するとか」「外から見た方が見えやすいこともあると思うぜ」
佐賀の五町田酒造「東一」の辛口ながら穏やかな風味と、みりんと醤油だれで味付けした「炙りはんぺん」のとろけるような美味さ。
銘酒と美味い肴が、人生の岐路に立った若者に一条の光を導いた。読んでいて、ワタシはそんなイメージがわき上がりました。
マジでいいストーリーだと思います。
まとめ・エモすぎるエピソードを〝肴〟に銘酒を楽しもう
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| 楽しい会話も酒の肴のひとつ(画像はchatGPTで生成) |
ここまで「居酒屋ぼったくり」について紹介してきました。
さらに、この作品の特徴や、銘酒&美味そうな料理や〝酒の肴〟になるようなエモいエピソードとして、
- 「暖簾(のれん)の向こう側」(第1話)
- 「働き者の包丁」(第11、12話)
- 「跡取りの憂い」(第15、16、17話)
上記のオススメの3エピソードを紹介&解説してきました。
前述した通り、「居酒屋漫画」は人気のジャンル。それだけにたくさんの作品が発表されています。
そしてこの記事を読んで、この漫画が特に面白い作品でエピソードが〝酒の肴〟になるほどエモいことが分かったと思います。だから、
「居酒屋が舞台の漫画でオススメを教えて!」
「タイトルが気になってるけど面白い作品なの?」
「お酒や料理はもちろん、登場人物のエモいエピソードが楽しめる漫画なの⁉︎」
そんな疑問がある人たちには、ピッタリの作品なんです。
この記事を読んで興味を持った方は、銘酒をお供に「居酒屋ぼったくり」を手にとってページを開いてみてください。
エモすぎるエピソードを〝肴〟にして銘酒が楽しめますよ。
当ブログでは、ほかにも面白い漫画を紹介しています。ぜひご覧ください。
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