「ヨコザワプロの心霊現象はヤラセ」ドキュメンタリー映画の調査で擬似現象と結論した「論文」3つの考察

2024年10月3日木曜日

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不気味な「手」は「演出」と結論された…

「新・三茶のポルターガイスト」調査論文を巡る反応とは


東京・三軒茶屋にある芸能事務所「ヨコザワプロダクション」で発生する怪奇現象を撮影したドキュメンタリー映画「新・三茶のポルターガイスト」。

2024年6月21日から全国で公開され、さまざまなポルターガイスト現象や「幽霊の白い手」の映像が話題になりました。


一方で、この映画に収録された怪奇現象を科学的に調査・分析した科学者の論文が、2024年8月に公開されました。


論文は「すべてヨコザワプロによって演出された擬似心霊現象」と説明。「演出」=「ヤラセ」と結論したんです。


この映画と怪奇現象をめぐっては、「本物だ」という肯定派と「ヤラセだ!」という否定派が論争を展開してきました。


さらに今回発表された論文によって、論争はヒートアップしているんです。それだけに、


どんな調査が行われて、論文はどんな内容なの?


なぜ論文では怪奇現象がヤラセと結論されたの⁉︎


論文に対して、オカルト系関係者はどんな反応をしてるの?


なんて声がたくさん上がっているんです。


この記事ではヨコザワプロの怪奇現象に関する調査論文の内容や、論文が「ヤラセと結論した理由論文をめぐるオカルト系関係者の反応について、


  1. ヨコザワプロで発生する怪奇現象の調査と論文の内容
  2. 論文に対する肯定派・否定派などオカルト系関係者たちの反応
  3. 三元ビルには「ヤラセ」と「本物」が混在している

上記の3つの考察について紹介&解説します。


この記事を読めば、ヨコザワプロの怪奇現象に関する調査・論文の内容や論文をめぐる関係者の反応についてよく分かる


さらに論文で結論が出ているのに論争がヒートアップしている理由も分かりますよ。


※当ブログではアフィリエイトプログラムを利用して本や商品を紹介しています。

改めて、ヨコザワプロの怪奇現象について





★ボードが揺れ、白い手が出現する


ヨコザワプロダクションは、東京・三軒茶屋にある「三元ビル」の4階に居を構える芸能プロです。


ヨコザワプロのフロアに稽古場があって、この稽古場を中心に怪奇現象が起きているといわれています。


主な怪奇現象として、


  • 怪奇現象が始まる前に線香のニオイが漂い、鈴の音が鳴り響く。
  • 壁から叩くような音が鳴り、ホワイトボードが大きく揺れ、壁時計が落ちる。
  • 壁の大きな鏡から水が吹き出す。
  • 天井や床、ラック(棚)のスキマから白い手(黒い手のときも)が出現する。

怪奇現象は心霊系YouTubeチャンネル「角由紀子のヤバイ帝国」「デニスの怖いYouTube」などで撮影され話題に。


さらに「〜ヤバイ帝国」の運営者でオカルト編集者・角由紀子さんが、ドキュメンタリー映画をプロデュース。


2023年3月に「三茶のポルターガイスト」、2024年6月に「新・三茶のポルターガイスト」が公開されました。


ヨコザワプロの怪奇現象と2本の映画の詳細については、当ブログでも紹介しています。


「新・三茶のポルターガイスト」真実?ヤラセ?白い手など心霊現象続出のドキュメンタリー3つの見どころ


「新・三茶のポルターガイスト」の主なテーマは「怪奇現象の科学的調査」。


そのため2人の科学者と関係者が映画の撮影に参加し、撮影中に発生した怪奇現象を調査。


その結果、2024年8月に公開されたのが、この記事で紹介する論文です。


★2人の科学者とエキスパート


ヨコザワプロの怪奇現象の調査には、2人の科学者が臨みました。


1人は東京工業大学理学院物理学系助教山崎詩郎さん。


山崎さんは量子物理学のスペシャリスト。怪奇現象を量子論の観点からアプローチするのが狙いです。


もう1人は明治大学情報コミュニケーション学部小久保秀之さん。超心理学の専門家です。


明大情報コミュニケーション学部は、超心理学面から超能力などの超常現象を研究している学部。


人間の意識が人やモノに影響を与えるーという仮説を実証しようと研究を重ねています。


小久保さんの助手として調査に参加したのが、不動産会社「カチモード」代表の児玉和俊さん。


「カチモード」は事故物件を専門に扱っていて、いわくつき物件を科学的に調査して「事故物件」かどうかを判定している会社。


科学的測定で異常値がなければ「事故物件」の安全性を保証する。異常値があれば物件を買い取り調査を繰り返しているそう。


まさに怪奇現象の調査・分析のエキスパート。ちなみに、最近では異常値がある物件が増えているそうです。


そして、今回公開された論文は、小久保さんと児玉さんの連名での調査結果と結論が下されているんです。


1.ヨコザワプロで発生する怪奇現象の調査と論文の内容


小久保・児玉の両氏による論文から


★「手の出現」に注目した科学者


小久保さんと児玉さんが公開した論文によると、ヨコザワプロで行われた映画撮影に2度立ち会い、怪奇現象を調査したそうです。


2人が注目したのは、稽古場に出現する「」。「ヨコザワプロ現象を特徴づける現象」ととらえていたわけです。


そのため「手」の出現現象の記録・調査を主目的として、稽古場に赤外線サーモグラフィを設置。


  • 「手」が人間による実演(演出)の場合は、温度が人間の体温と同じになる。
  • 仮に心霊現象だった場合、可視光、近赤外線(暗視)、遠赤外線(サーモ)の3波長で同時測定し、物理特性を調べる。

上記の狙いがあったそうです。さらに副目的として、


  • 稽古場内の詳細な見取り図を作成し、現象が発生する現場を確実に調べる。
  • 発生した現象を可能な限り記録し、物理機序(基本法則)を推定する。
  • 撮影現場のフィールド意識を物理乱数発生器で測定する。

上記の3つを定めて調査に臨んだそうです。


3つ目に関しては、人の意識が人間やモノに影響を与えるという明大の研究テーマ。


要するに現場にいる人たちの「何か起きるんじゃないか」と期待する気持ちが超常現象の発生に関係しているか調べるわけです。


「新・三茶の〜」では多くの現象が撮影されていますが、小久保さん&児玉さんが立ち会った際は「は出現せず


「手」に関しては撮影された映像を分析。立ち会った際に発生した線香のニオイ鈴の音や人の声壁を叩く音などを調査・分析しました。


★結論は全てが「実演(演出)」


調査の結果・結論が上記の写真。論文では「現象」とその「見解」が記され「方法」も説明されていますが、「実演」「偽装」のオンパレード。


ヨコザワプロで発生する主現象については、


  • 「鏡からの水」=「操演」鏡に切断されたチューブがついており不自然。
  • 「白板と時計の揺れ」=「操演」壁の内側から磁石で操演。
  • 「線香の臭い」=「操演」舞台天井の通気口が最も有力な流入口と推定。
  • 「鈴の音」「人の声」=「操演」「実演」スピーカーによる音響演出、隠れた人の実演と推定。
  • 「壁を叩く音」=「実演」隠れた人による打撃と推定。

という具合でバッサリ、という感じ。


問題の「手」に関しては、ヨコザワプロや映画製作サイドが撮影した映像を分析したとして、


  • 「玄関側天井からの手」=「実演」天井裏に隠れた人の手と推定。
  • 「ラックからの手」=「操演」ラック下の床を抜いて、ラック内に上半身を入れて隙間から手を出したと推定。

「見解」ではいずれも「推定」と記されていますが、これは作成した稽古場の見取り図を踏まえて出現現場を調査して記したもの。


映画では、見取り図の作成過程で手が出現する場所などの現場検証を実施しているシーンが公開されています。その結果として、


  • 点検口天井裏にふかし壁(偽装壁)を確認。検証をふせぐための細工が行われた。
  • 「手」が出てきた天井板の穴を塞いだ跡がサーモによる非破壊検査で多数確認された。
  • 床下に通じる横穴をトイレ倉庫側で確認。
  • 玄関側の天井裏は45センチあり、人が腹ばいになって隠れることが可能。
  • 玄関側の床下は約36センチあり、小柄な人が隠れることが可能。

要するに推定ではあるけど、人が隠れたりを出すスペースが十分ある人によって実演できると主張しているわけです。


小久保・児玉両氏の論文から。「手」についての詳細な分析がなされている


★「新・三茶〜」で登場した新現象も「演出」


「新・三茶〜」では前作やYouTubeでも撮影され、ここまで紹介した怪奇現象とは違う新現象も公開されています。


主な新現象としては、


  • 「手」が出現したラックから丸い「頭(顔)」も現れた。
  • 降霊儀式の11人による仮面ダンスで「12人目(男)」が現れ、雑草の塊まで出現した。
  • 降霊儀式「スクエア」で設置した魔法陣(円)が揺れ動いた。
  • 天井から逆さ吊りのように上半身が現れ、回転しつつうごめいた。

といったところ。これらの新現象に対しても、論文は「実演」「操演」と結論。


  • 「ラックの頭」=「操演」サーモ動画から風船と推定。風船回収用の吸い込み口がラックに取り付けられていた。
  • 「12人目の男」=「実演」舞台側倉庫に隠れていた人間。舞台への入退場が撮影されていた。
  • 「魔法円」=「操演・偽装」超低周波音などによる振動。空調音に偽装。スピーカーは舞台床下と推定。
  • 「上半身」=「実演」動きから実演と判断。


論文の「方法」には「推定」「判断」などの文字が並んでいますが、小久保さんらによる実証は行わなかったそうです。


理由はヨコザワプロ側が稽古場を使うため「(壁などを壊さないでほしい」と要望があったからだそうです。


論文はいわば「仮説」「推論」といったところ。そのため映画制作サイドやオカルト系関係者周辺から、さまざまな反応が起こりました。


2.論文に対する肯定派・否定派などオカルト系関係者たちの反応


角さんの「X」上での反論投稿(Xから)


★角由紀子さんの反論


論文の公開を受けて、映画をプロデュースした角由紀子さんが、「X」の自身のアカウントでコメントを投稿しています。


件の論文ですが〜」で始まる投稿はかなりの長文で、角さんの論文に対する憤りがあふれています。投稿によると、


「撮影以降、一度も(科学者の)再調査は行われていないし依頼もありませんでした」


「推論はひとつも実証されずに決定的な証拠のないまま結論づけてまとめられたのが今回の論文です」


「実演」「偽装」などと結論づけられた天井や床下での事象にも反論しています。要約すると、


「『天井や床下に人が潜むことができる』などの主張も、どちらも埃まみれで容易に潜める場所ではありません」


「(床下は)その出口を塞いだ上で10時間以上潜むのは難しいだけでなく危険です」


「いずれも実際に潜むことができるか検証すら行われていませんし、どのように手を出して、回収するのかも検証なしです」


大きく揺れまくったホワイトボードや時計についても、


「映画で舞台用の強力磁石を使った検証を行いましたが、微動だにしていません」


論文で「推定」や「判断」の文字が並ぶことについても、


「何一つ実証されていないし、装置も発見されていませんし、探しにきてもいない」


さらにヨコザワプロ側が何の制約もなしで調査をさせてくれたとして、


「その結果が、検証なしのオール推論」「それが今回の論文です」


そう投稿を結んでいます。


またYouTubeチャンネル「ヤバイ帝国」でも生配信を行い、論文に対する上記のような反論と、視聴者からの質問に応えています


ただ動画内ではカニを食べながらお酒を飲むなど、少々おちゃらけ。視聴者の厳しい指摘をスルーする場面も…。


一方で、同席した君島圭介監督とプロデューサーの千葉善紀さんが引き気味な姿勢なのが気になりました。


★「デニ怖」の困惑


今回の論文の余波は、心霊現象を追いかけている有名人心霊系ユーチューバーにも及んでいます。


「白い手」の撮影に成功した「デニスの怖いYouTube」の演者であるお笑いコンビ、デニスらチャンネル関係者は困惑していました。


論文公開後、「デニ怖」は緊急生配信。デニスの松下宣夫さんは「ヤラセだったら無茶苦茶ショック」と心境を吐露。


論文に対する同チャンネルとしての見解を明かしています。


ディレクターの千葉龍さんは、地上波のテレビ番組でも心霊番組を製作。ヤラセ事例にも遭遇した人物です。


論文の詳細を説明し、これまで配信動画でも明かしていた「手は光を反射し影があることから幽霊ではなく人間の手だ」と改めて主張。


ただどうやって天井や床下からを出しているか方法が分からないと首をひねっています。


一方でスタジオでの収録後、撤収作業をしている最中に段ボール箱が突然動きゾッとしたという体験も明かしています。


そして実際に「手」を目の当たりにし、腰を抜かしていたデニスの植野行雄さんは「ヤラセと霊のコラボでは?」とツッコミ。


「(撮影した夏の暑い時期に、撮影中の6時間も人が天井などに隠れているのは厳しすぎる」と指摘。


千葉さんは「無理をすれば隠れてヤラセをできると思う人道的な問題はあるけど」と主張。


さらに「何時間も隠れてヤラセをやる理由メリットがない」「映画を製作しても大して金銭的に儲からない」。


それでもヤラセをやるかね?」と心境を明かしています。


「デニ怖」の見解である「何時間も隠れる理由が分からない」は、まさにおっしゃる通り。


誰もが知りたいことで、この話題の最大の問題だと思います。


YouTubeチャンネル「怪談恐不知」から


★「何時間も隠れ続ける」ことができる理由


「デニ怖」による「何時間も隠れる理由が分からない」という指摘。


この最大の問題に対して推論を発表しているのが、怪談ユニット「怪談恐不知(かいだんおそれしらず)」。


「怪談恐不知」は「怪談ありき」で、奇怪な心霊現象には懐疑的に検証するスタンス


ヨコザワプロの現象に対しても懐疑的でしたが、論文公開を受けてYouTubeチャンネル「怪談恐不知」で推論を展開。


生配信動画「絶対に喋ってはいけない角由紀子のヤバイ帝国を観る」で、ヨコザワプロが製作した映画「美唄物語」について紹介。


「美唄物語」はヨコザワプロ社長の横澤丈二さんが監督を務めた短編映画シリーズで、北海道・美唄炭鉱が舞台。


怪談師の山本洋介さんによると、炭鉱夫が坑内に閉じ込められるシーンがあり、撮影は三茶のヨコザワプロで行われたと説明。


暗闇の狭い空間にいる炭鉱夫の描写が迫真すぎるとして、「ヨコザワプロは役者をここまで追い込めるんです」と主張。


同プロ関係者なら、稽古場の天井や床下に何時間も潜むことができると指摘しているんです。


山本さんは、2024年9月29日に行われた日本心霊科学協会研究発表会にオンラインで参加したそう。


発表会では、小久保さんが登壇し論文について発表。山本さんはメールで小久保さんへ質問事項を送ったそうです。


メールでのやりとりを、生配信動画「新・三茶のポルターガイスト リアクション」で披露。


山本さんによると、発表会で小久保さんは時間的制約でふれることができず、論文でも記述しなかった事例を紹介しています。


興味深い内容なので、ぜひ動画を見ていただきたいと思います。


山本さんによると、小久保さんは論文でふれていない事例も含めて、取得したデータは映画製作サイドに提供したそうです。


でも映画では使われていなかった。小久保さんはそう主張していたそう。


ユニットメンバーで怪談師のいわお☆カイキスキーさんは「製作側に作為的なものがあるんじゃないか」と疑問を呈しています。


3.三元ビルには「ヤラセ」と「本物」が混在している


小久保・児玉両氏の論文から。「12人目の男」はあまりにも不自然だ

★疑念のきっかけになった「12人目の男」


「新・三茶のポルターガイスト」を見て、そして調査論文を読んで、ワタシはガッカリしました。


当ブログでは、封切り前にこの映画の見どころを紹介しています。


「新・三茶のポルターガイスト」真実?ヤラセ?白い手など心霊現象続出のドキュメンタリー3つの見どころ


前作の「三茶のポルターガイスト」を見て驚いたワタシは、マジで科学者によって現象が調査される続編に期待していたんです。


ワタシは超常現象の肯定派。そしていずれは科学によって存在が証明され、正体が解明されると信じています。


だから霊体が物質化したとされる「白い手」が科学者の目によって観測され、その正体が明らかになる、その第一歩になるのでは、と。


だけど「12人目の男」の出現シーンを見て「なんじゃ、こりゃ?」と違和感を覚えたんです。


稽古場にいる霊を召喚する目的で、ヨコザワプロ所属のアイドルグループ「オカルト7」が踊るシーン。


11人の女の子たちが仮面をつけて踊る間に、12人目の男が同じ仮面姿で出現し消えていくんです。


雑誌やYouTube、さらに論文(上の写真)でも写真で紹介されていますが、「12人目の男」はメチャ肉感的人間そのもの


真っ白でこの世のものとは思えない「手」と違い、生気があふれていてオカルト7と同じ仮面をつけている。


とても心霊現象とは思えず、「バラエティ番組のドッキリじゃん」と思っちゃいました。


しかもオカルト7による召喚は横澤さんの提案だそうで、不信感が一気に湧き上がりました。


実は「12人目の男」こそが、論文がヨコザワプロ側の「演出」と結論づけるきっかけになったそうです。


論文のもう1人の執筆者であるカチモードの児玉さんは、YouTubeチャンネル「大家さんの知恵袋」に出演。


動画「賃貸業界のゴースバスター再来!」で、「12人目の男」がサーモで観測され人間そのものの体温だったことが判明。


舞台裏の幕を出入りする姿も映像に収めた。こうした「演出」があるなら、他の現象も演出されているんじゃないか?


この疑念が天井裏や床下を調査するきっかけにもなったと明かしているんです。


また天井裏などに出現する「手」は、白かったり黒かったりして「違う幽霊が出ているんじゃないか」なんて声もあります。


でも児玉さんによると、「白い手」は遠赤外線が当たっているから白い。「黒い手」は当たっていないため、とのこと。


★疑念が疑念を呼ぶ


これが演出なら全部が演出なんじゃないの?」というのが、ワタシの偽らざる印象。


でも「手」の出現だけは、本当に不思議な現象です。


多くのマジシャンの方たちがYouTubeなどで「ヤラセだとしたら、どうやっているか分からない」と首をかしげていました。


でも論文(下の写真)によると、

  • 1回目の調査で映画などで撮影された「手」が出現した天井の場所に空洞(穴)があることがサーモで判明した。
  • さらに2回目の調査では、出現場所の穴に板をはめ込み、はめ込んだ板の四隅を固定してあることが判明した。


しかも天井裏や床下に人が隠れることができるスペースがある。


要するに、人が「演出」できる可能性があるから「擬似心霊現象」だと結論。再調査に関しては「必要はない」というワケだそうです。


映画製作サイドは、小久保さんに「再調査をするべきだ」「本当に人が隠れることができるか実証してほしい」と訴えています。


前述した「怪談恐不知」の山本さんによると、角さんは日本心霊科学協会での研究発表会にも参加。


小久保さんの発表後の質疑応答で、角さんが「再調査」と人が隠れられるのかどうかの「実証」を訴えたそうです。


ただ小久保さんは、映画製作サイドから現象の分析・調査を依頼され、その結果を提出・公開した立場にすぎない。


小久保さんが「再調査」「実証」をするのは、ちょっと違うかなと思います。


映画製作サイドが第三者=別の科学者に依頼し、「再調査」と人が隠れることができるか「実証」するのがスジだと思うんです。


小久保・児玉両氏の論文から。天井裏の穴と細工跡が判明した

★ヤラセと霊のコラボ


ただヨコザワプロの怪奇現象は「演出」ばかりではなく、「本物もありそうです


角さんはヨコザワプロを何度も取材し、カメラを回していないときでも出現した「手」を目撃したそうです。


さらにヨコザワプロが入っている三元ビルの店舗を取材し、心霊現象が発生しているという証言を得ているそうです。


また、角さんと同様に三元ビルの店舗を独自に調査しているグループもいるんです。


YouTubeチャンネル「インチキバスターズ」。心霊現象が起こるとされる物件などを懐疑的に調査し人気上昇中のユーチューバーです。


公開されている動画「【ヨコザワプロダクション心霊現象の真相」では、三元ビルの店舗に突撃取材。


誰もいないのに店のトビラが勝手に開く」「天井から足音が響く」「風がないのにカーテンが激しく揺れる」などの証言をゲット。


さらに「一部の場所だけ急に寒くなる」「線香のニオイがする」といったヨコザワプロのケースに似た現象の証言も紹介しているんです。


要するに三元ビルでは、ヨコザワプロでの「演出」がある一方で、いわゆる心霊現象とされる事例も発生しているという感じ。


デニスの植野行雄さんがいう「ヤラセと霊のコラボ」の状態。三元ビルには「ヤラセ本物が混在していると思うんです。


そしてこのコラボが、論文をめぐる論争がヒートアップしている原因と思います。


最後に。ヨコザワプロの怪奇現象が「演出」だとするなら、その理由=動機は何なのか?


これについても「インチキバスターズ」、そして前述の「怪談恐不知」では注目するべき見解を披露しています。


ちょっと紹介すると、いずれも共通しているのが、ヨコザワプロでの怪奇現象が2019年からのコロナ禍の中で注目され始めたとの指摘。


コロナ禍の頃は外出自粛のため、芸能界やイベント業界はイベントの中止が相次ぎ苦境に立たされていました。


芸能事務所やイベント会社の多くが、金銭的に厳しい状況にあり、こうした背景がヨコザワプロに影響していたのではないか?


さらにくわしい見解については、両チャンネルをご覧ください。ワタシはめっちゃナットクしました。


まとめ・ぜひ3作目で本物の怪奇現象を見せてほしい!


「白い手」の真相を明らかにしてほしい

ここまで、ヨコザワプロの怪奇現象に関する調査・論文の内容について紹介してきました。


そして論文が「ヤラセと結論した理由や論文をめぐるオカルト系関係者の反応などについても、


  1. ヨコザワプロで発生する怪奇現象の調査と論文の内容
  2. 論文に対する肯定派・否定派などオカルト系関係者たちの反応
  3. 三元ビルには「ヤラセ」と「本物」が混在している

上記の3つの考察について紹介&解説してきました。だから、


どんな調査が行われて、論文はどんな内容なの?


なぜ論文では怪奇現象がヤラセと結論されたの⁉︎


論文に対して、オカルト系関係者はどんな反応をしてるの?


なんて方は疑問が解消されたと思います。


最後に、ワタシはこれまでの経緯を踏まえて「三茶のポルターガイスト」の3作目を製作していただきたいと思っています。


これまで怪奇現象に対して「研究するに値しない」とほぼ無視してきた日本の科学者が、現象の現場に臨むこと自体が画期的


映画撮影の舞台で正式に現象を観測したことは、歴史的な偉業だと思うんです。


そして現象が「演出」だとしたら、映画をプロデュースした角さんでも見抜けなかったほど巧妙で真に迫る出来なんでしょう。


お見受けする限り、角さんは長きにわたって怪奇現象を取材してきた人で、とても純粋な方だと思います。


否定派や懐疑派の指摘を受けて反論する姿は、ちょっと気の毒に感じます。


ただ前述したように、三元ビルには実際に怪奇現象が発生している可能性があります。


カチモードの児玉さんが前述の動画で明かしているんですが、三元ビルにはいわくがあって「調査案件」なんだそうです。


だから、ぜひ継続調査をしていただきたいんです。


映画プロデューサーの千葉さんは「ヤバイ帝国」で、続編について「製作は2作目でいったん終了したい」と話しています。


でもこの記事でふれたように、第三者の科学者に再調査を依頼し「人が隠れることができるか」の検証もしていただきたい。


結果として「本物」となれば、まさに偉業。「ヤラセ」となっても科学が怪奇現象の現場に何度も臨むことが大きな前進です。


ワタシは、科学者も驚く本物の怪奇現象を見たいんです!


当ブログではほかにも怖い漫画や本を紹介しています。ぜひご覧ください。


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この記事を読んで「映画を見たくなった」という方は、ぜひ作品を見てください。


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新・三茶のポルターガイスト

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