【泉昌之・考察】主人公とストーリーがシュール&風変わりで面白すぎる!オススメのグルメ&ギャグ3作品

2026年10月11日日曜日

マンガを楽しむ

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夜行列車の中で駅弁を食べる怪しい男(画像はGeminiで生成)

「漫画家ユニット」によるグルメもギャグも楽しめる傑作

数多い漫画作品の中で、「グルメ漫画」はとても人気のあるジャンルです。

だから「オススメのグルメ漫画を教えて」という声がたくさん。さらに「ギャグ要素」も加わったら、まさにエンターテイメントです。

なので「グルメ漫画で、主人公がシュールで変わっていてギャグもある作品を読みたい!」なんて声もあります。


そうした声に対して「オススメの作家」として名前が上がるのが、「泉昌之」さん。


原作者と漫画家さんのタッグで、「グルメ漫画」はもちろん「ギャグ漫画」でも人気の作家ユニットです。それだけに、


「泉昌之さんって、どんな作家さんなの⁉ 代表作も知りたい!」


「泉さんの作品って、グルメ系やギャグ系でもちょっとストーリーが風変わりで面白いって聞くけど、どんな感じなの?」


そんな声がけっこう多いんです。


この記事では、泉昌之さんの代表的な「グルメ&ギャグ」作品として、


  1. 「かっこいいスキヤキ」
  2. 「食の軍師」
  3. 「ダンドリくん」

上記のオススメ3作品を紹介&解説します。


この記事を読めば、泉昌之さんの漫画家としての特徴や代表作の面白さがよく分かります。


また、泉さんの作品がちょっと変わっていて、主人公などの登場人物やストーリーがシュールで面白いこともよく分かります。


さらに実際に作品を手に取って、ページを開いてみたくなりますよ!


※この記事ではアフィリエイトプログラムを利用して、商品を紹介しています。

「泉昌之」という作家さんについて


ハードボイルドなほどギャグが光る(画像はGeminiで生成)

「泉昌之(いずみ・まさゆき)」さんは、2人の実力派クリエーターがコンビを組んだユニット漫画家さんです。


1人は久住昌之(くすみ・まさゆき)さん。漫画原作者でエッセイスト&イラストレーターでもある、メチャ多彩な人。


何といっても、漫画家の故・谷口ジローさんと組んで発表した「孤独のグルメ」が有名で超ヒット作です。


もう1人は、泉春紀(いずみ・はるき)さん。劇画調のタッチで知られた漫画家さんです。


代表作は「真剣なサル」「東京ズカン」など。劇画タッチでシュールな作品を発表しています。


実はこの2人、東京に居を構える美術や音楽、メディア表現などを教えている「美学校」時代の同期生。


前述した通り、泉さんの作風は劇画調。そのころの漫画界の流行とは違っていて暗さが漂うタッチとされていたそうです。


でも久住さんが、泉さんの作風を面白がり「このタッチですごく細かいことにこだわる話を書いたら面白いかも」と合作を提案。


そして原作を久住さん、作画を泉さんが担当する漫画家ユニット「泉昌之」が誕生したワケです。


このコンビの作品は、日常にあるさまざまなモノゴトを細かく、過剰に表現するのが特徴。


そのテーマは食や恋愛、ハードボイルド、さらには怪獣やウルトラマンのようなスーパーヒーローなど盛りだくさん。


そんなテーマで登場するキャラたちが劇画タッチで描かれる。劇画調だからキャラたちはシリアスに細かくモノゴトにこだわる。


シリアスであればあるほど、その細かすぎるこだわりがギャグになっていく。そのギャップが最高なんです。


そしてこの記事では、そんな「泉昌之」さんの代表的な3作品を1つずつ紹介&解説していきます。


1.「かっこいいスキヤキ」



★シュールすぎる短編ぞろい


「かっこいいスキヤキ」は、1983(昭和58)年に青林堂から発売された短編集です。


1998(平成10)年に扶桑社が文庫化。2020(令和2)年には「泉昌之」デビュー40周年を記念した新装版も刊行。


この新装版には、完全新作の「夜港」を含めた16のエピソードが収録されています。


この短編集の特徴は、何といっても一編一編がシュールすぎること。


登場キャラは、中折れハット&トレンチコートの男やウルトラヒーロー、体育会系男子などメチャ多彩。


そんなキャラたちが泉春紀さんの暗めな劇画タッチで描かれつつ、モノゴトや事件に遭遇。


マジメ&クールに遭遇したモノゴトにこだわり、必死に解決しようとする姿がメチャ面白すぎる!


マジメに、必死にあがけばあがくほど事態が混乱していく。この世界観がシュールすぎて最高なんです。


この短編集の怪しげな魅力を、映像関係者が放っておくワケがありません。


作品に収録された16エピソードのうち、実に3編が『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)で実写ドラマ化。


さらにはテレビ東京系でオムニバスドラマも制作・公開されているんです。


そんな16エピソードのうち、ワタシ的な〝推し作品〟として紹介&解説したいのが、「夜行」です。


★「こだわりグルメ系」の元祖


「夜行」は、1981(昭和56)年に発表された短編漫画。


「泉昌之」さんの商業誌デビュー作で、いまや伝説の漫画誌「ガロ」で発表されました。


シュールな傑作が多く掲載されていた「ガロ」にふさわしく、「夜行」もめちゃシュールすぎるギャグ劇画といえます。


登場人物は、中折れハット&トレンチコートに身を包んだ男「マサユキ」。ハードボイルド風で、悪くいうと〝ヤクの密売人〟みたいな感じ。


ストーリーでは、この怪しげな男が犯罪に手を染めるわけじゃない。1人で夜行列車(夜行)に乗って駅弁を食うだけ。


ただ、この男の駅弁の食い方へのこだわりがスゴくて面白すぎるんです。

トレンチ男が買った駅弁のおかずは、サバの塩焼きとカツがメイン。卵焼きとキンピラゴボウ、柴漬けやクリなどが並んでいる。

男は釜飯とどちらを買うか悩んだが、多彩なおかずが詰まった400円の弁当に満足しほくそ笑んでいる。

笑っちゃうのが、この男のおかずを食べる順番へのこだわりです。

選択肢としては、まずは漬物からスタートして卵焼きやキンピラなどをへてサバとカツに進む王道。


もしくはサバとカツを2つの軸にしておコメをほおばりつつ、他のおかずをはさんで食べ進むロータリー方式。


とにかく男は「ドラマチックに食べたい」と(笑)。そんな男が選択したのがロータリー式でした。

柴漬けやキンピラなどしょっぱいおかずからスタートして、ほのかな甘さがある卵焼きからの、おコメ。

そうしておコメを腹におさめつつ、第1の軸であるサバにハシを進めたが、これがしょっぱすぎてコメが減っていく…。

それでもコメの消費を控えつつ、残ったしょっぱい漬物などをクリア。男は最後の大物であるカツに臨むけど、これが…。

カツの正体はぜひストーリーを読んでいただきたいのですが、男にとっては裏切られた感じ。


「こんな弁当を買うんじゃなかった」と悔やみ、さらには「旅にでなけりゃ良かった」と首を垂れて涙を流すんです(笑)。


この「夜行」、次項で紹介する「食の軍師」の原形となった作品。要するに「こだわりグルメ系」の元祖といえます。


そして、久住さん原作で谷口ジローさん作画の名作「孤独のグルメ」にもつながっていくんですね。


大男たちがナベを囲んでるだけでも…(画像はGeminiで生成)

★サブカル感たっぷりの「ウルトラヒーロー系」


「かっこいいスキヤキ」には、「夜行」のほかにも「こだわりグルメ系」のエピソードが収録されています。


体育会系の男子学生たちが、自分自身や仲間たちのスキヤキの食べ方をめぐって策略を練り、しのぎ合う「最後の晩餐」。


中折れハット&トレンチコート男が〝取引〟で訪れた港町で、楽しみにしていた居酒屋を〝外しまくる〟「夜港」。


いずれも登場キャラのシュールすぎる食へのこだわりが面白すぎるので、ぜひ読んでいただきたいエピソードです。


一方で「泉昌之」作品のもう1つの特徴的なテーマも紹介します。それは「ウルトラヒーロー」モノ。


要するに「ウルトラマン」シリーズのパロディ作品。久住さんも泉春紀さんも、少年時代に初代「ウルトラマン」で育った世代ですから。


ワタシも「ウルトラマン」「ウルトラセブン」は再放送でお世話になった世代。いまだに大好き。だからこのパロディ作品にハマりました。


「泉昌之」さん名義で発表された「ウルトラ・パロディ」作品は複数あり、「かっこいいスキヤキ」にも収録されています。


最初の青林堂版では3編が収録されていたそうですが、「ウルトラマン」シリーズの生みの親・円谷プロとの権利関係で何かあったとか。


そのため、扶桑社の文庫版以降は未収録になっています。


ただ、新装版で「スーパーウルトラジャイアントキングG」と「ウルトラLOVE」の2編が収録されています。


この2エピソード、オチがバカバカしいんだけど、ワタシのようなウルトラマン世代にはハマるんですよ。


なので、ぜひ読んでいただきたいエピソードです。


2.「食の軍師」


★進化した中折れハット&トレンチコート男


「食の軍師」は月刊漫画誌「食漫」2010年1月号で、読み切りとして初登場。


2010年2月号から隔月連載、さらに2010年7月号から毎月連載となりました。


でも「食漫」が廃刊したため「週刊漫画ゴラク」へ移籍。2011年から2020年まで毎月1回ペースで連載されました。


コミックスは計8巻が発売されていて、現在もファンに愛されています。


原作漫画のシュールさがウケて、テレビドラマ化もされています。2015年4月から6月まで「TOKYO MX」で全13話が放送。


主演の津田寛治さん、高橋奏輔さん、篠井英介さんらの熱演で評判となりました。


ストーリーの主人公は、本郷播(ほんごう・ばん)。常に中折れハット&トレンチコートで決めている男。


食事では自分の流儀(食べ方ですね)にこだわり、最も有効においしく食べる兵法を極めようとしている男(笑)。


そう、前項で紹介した「かっこいいスキヤキ」の最初のエピソード「夜行」で登場した「マサユキ」に似た人物。というより進化キャラですね。


この「中折れハット&トレンチコート男」は、「泉昌之」作品を代表するキャラクターなんです。


もう1人が軍師。その姿は中国・三国時代の蜀で丞相(今でいう首相)を務めた諸葛亮孔明(しょかつりょう・こうめい)そのもの。


連載スタート時は本郷自身が自分を諸葛亮になぞらえ、対峙したひと皿を自身の兵法でおいしく攻略するスタイルでした。


でもストーリーを重ねていくにつれて、脳内の軍師の助言や指揮を受けて料理を攻略していくスタイルになっていくんです。


★料理の完璧な食べ方の求道者


第1話「おでんの軍師」では、仕事帰りでヘロヘロの本郷が、行きつけのおでんの屋台に立ち寄ります。

本郷は屋台で〝謎の男〟と相席。1皿目で男が注文した大根、コンニャク、ごぼう天のチョイスに「こやつ、デキル!」。

大根は店の味が集約する試金石、コンニャクで歯ごたえを試し、練り物で店の実力を試す。丸&三角&四角の「大根三形」の陣。

本郷は「おでん者として負けられん」とハンペン、玉子、ちくわぶをチョイスして「白三形の陣」で対抗する。

2皿目での戦いでは、謎の男が牛スジ、シラタキ、バクダン(玉子が入ったさつま揚げ)での「牛の滝登り爆弾」の陣を展開。

対抗して、本郷はタコ、イカ巻き、昆布の「海底軟体十八足陣」で打って出るけどタコが固くて劣勢に追い込まれて(笑)…。


第2話「もつ焼きの軍師」では、本郷は「取材おことわり」のもつ焼きの名店に攻め込みます。


ただ、ここでも前述のおでん屋で〝敗走〟させられた(笑)謎の男と再会、カウンターで相席しての再戦になるんです。

「もつ焼き者として負けられん」と本郷は、ビールとレバ刺し(しょう油)にカシラ、ねぎ間などを注文。

足が速いレバ刺しは新鮮じゃないと出せない。これをごま油と塩じゃなく、しょう油で食べる!まさにスキのない注文。

一方で謎の男はシロ(コブクロ)のタレかけ2本に七味。シロは店の処理力が分かり、甘みと歯ごたえが味わえる逸品。

まさに宮本武蔵の二刀流のようなチョイス。本郷はもつ焼きの戦いでも劣勢に陥っていくんです…。


★ライバル・力石は曹操


本郷をことごとく敗走させる謎の男の名前は、力石(りきいし)。


そう、名前から浮かぶイメージの通り、ちばてつやさんの名作「あしたのジョー」に登場する力石徹がモデルのようです。


「あしたのジョー」のアニメで流れる「力石徹のテーマ」(🎵ズンズンチャッチャって感じの曲)をBGMに登場するんです。


パーカーのフードをかぶって店に入ってくる力石は、本郷から見て料理のチョイスが洗練されていてスキもない。


本郷が「負けられん」と力石の上を行こうとすればするほど、深みにハマって自滅→敗走というパターンが展開するんです。


一方の力石も本郷とあまりにもバッティングするんで、「本郷のダンナ」と親しくなっていく。


第9話「弁当の軍師」では、2人で新幹線「のぞみ」に乗って岡山方面へ旅に出ます。

2人は「サッポロ黒ラベル」を手に、横浜名物で崎陽軒の「シウマイ弁当」を開く。

本郷は鳥の唐揚げなどをアテにビールを飲み、俵ごはんを味わう。最後にシウマイと俵ごはんが1つずつ残るように食べ進む。

一方の力石は、いきなりアンズの甘漬けをかじると、ハイペースでごはんとおかずを食べ進んでいく…。

力石のハイペースに乗ってしまった本郷は「蒸気機関車食い」で弁当を一気食いしてしまうんだけど、ライバルには狙いがあって…。

力石に敗走させられる本郷は、その度にひそかにくやし涙を流すんです(笑)。


この作品での本郷は、喜怒哀楽を全身で表現していてメチャ明るい青年。


前項で登場した「夜行」の「マサユキ」は、ハードボイルド。駅弁が期待はずれだったことをクールに嘆きます。


一方の本郷は、力石に敗れると本気でくやしがり涙を落とす。


「マサユキ」は「バカバカしいと思うなよ、やってる本人大まじめ」的な面白さがあり、本郷には明るいギャグ要素が満載という感じ。


この進化したキャラとしての新旧のギャップも、メチャ面白いんですよね。


3.「ダンドリくん」


★「泉昌之」として初の連載作品


「ダンドリくん」は「漫画アクション」で1990年から1991年まで連載された作品。


「泉昌之」さんにとっては、初の連載作品なんだそう。コミックスは全4巻が発売され、現在は電子書籍版も読むことができます。


作中のストーリーは実写ドラマ化されています。東芝EMIが7つのオムニバス形式で短編映像化。


主人公である「ダンドリくん」は着ぐるみが登場して、ストーリーを展開しています。


ちなみにオムニバスの1編「ダンドリくん」には、女優の飯島直子さんが出演。飯島さんにとってはデビュー作なんだそうです。


主人公「ダンドリくん」の本名は「段取良夫(だんどり・よしお)」。金沢出身の25歳でサラリーマン。


ストーリー後半では漫画家志望のフリーター、さらに駆け出しの漫画家とキャラ設定が変化していきます。


とにかくモノゴトを段取りよく進めたいという性格の持ち主。段取り通りにこなしていくことに喜びを見いだす青年です。


でも、大まじめにモノゴトを段取りよく進めようとすればするほど、うまくいかないことが多い。


「やってる本人大まじめ」的に奮闘する姿が、コミカルで面白いんです。


「食の軍師」では、主なテーマが「食=グルメ」でしたが、「ダンドリくん」では、彼の日常にあるモノゴト全てがテーマ。


「食の軍師」で展開した主人公の「食」へのこだわりが、生活に関わる全てに広がって展開されるスタイルになっています。


★段取りと合理性


主人公のダンドリくんは、前述したように「段取りよくモノゴトをこなすこと」に喜びを感じる男。


朝の起床シーンからすでに、彼のこだわりがにじみでています。


第1話「ダンドリサラリーマン」では、彼の1日の始まりからストーリーがスタートします。

目覚まし時計のアラームが鳴り、ダンドリくんが起床。起きぬけに「ここで一句、朝起きて 顔を洗って 歯をみがく」。

一句を読むや「全然違う! 全然段取りが悪い!」といきなり怒りまくる。

なんてことはない一句ですが、ダンドリくん的にはこの洗顔での作業に合理性がないんだとか。

要するに洗顔した後に歯をみがいたら、歯みがき粉のアワが口の周りに残る。そのために再び顔を洗うのは二度手間、三度手間だと。


しかも、歯をみがいた後に朝飯を食べたら「戦前の非合理化社会の遺物」だと(笑)。


さらにダンドリくんは、ここまでの起床の動作がメチャ合理的だとアピールします。

鳴り響く目覚ましベルを止めるため、ふとんから抜け出して手を伸ばしスイッチをオフにする。

さらに返す刀で横のカーテンを開ける。

ふとんから出た状態で、明るい日差しに満ちた部屋でさわやかな朝を迎えられる。

というワケです。ハタから見ると、バカバカしくて変な感じ。ある種の変態といっていいかも(笑)。

でも、「やってる本人は大まじめ」。人として、これぞ合理的で正しい生き方なんだ、と!


生き馬の目を抜くような、超スピードで変わっていく現代社会を生き抜くには、段取りを尽くしてスムーズに準備する。


合理的に生きることが大切だ、と。ダンドリくんは、そういう人なんです(笑)。


でも合理性を重んじすぎて、思わぬトラブルを招きます。


ダンドリくんは、目覚まし時計をすぐに止めて二度寝しないように、ふとんから離している。さらにベル音も最大にセット。


だからベルが鳴ってもすぐに止められない。あまりのウルサさに激怒した隣人に怒鳴り込まれたりするんです。


段取りをバッチリ決めても、どこか1つ抜けている。そんな姿のギャップがシュールで面白いんですよ。



★世間の不合理へのイラ立ちに共感

ダンドリくんが段取りよく進めようと奮闘するモノゴトの中には、「食」も含まれています。


例えば、昼飯。ダンドリくん的に、金欠で晴天の日は公園で「のり弁」(280円! 当時は平成初期ですから)で決まり。

ほか弁屋さんへダッシュして、いの一番でオーダー。1人で6人分の弁当を頼んだりする人に先を越されないため。

ダンドリくんがオーダーした「のり弁」は、白身魚フライ&チクワ天&つくだ煮などのおかずと、のりがべったりの白ゴハン。

食べ方に関しても「泉昌之」さんが生み出したキャラだけに、流儀=こだわりを見せてくれます。

まずチクワ天を開いた上ぶたに。チクワ天の下に隠れているおかずで白ゴハンを食べるため。

一方でチクワ天が落ちないように、上ぶたの下を手で抑えることは忘れない。

隠れていたつくだ煮を多めに食べ進める。途中でおコメが少なくなった状態で、しょっぱいつくだ煮が残るのを防ぐため。

そう、まさに「夜行」の「マサユキ」や「食の軍師」の「本郷」と同類(笑)。段取り=兵法通りに食べたい人なんですね。

でも、前を通るかわいい女のコに気を取られて、上ぶたに乗せていたおかずがポロリ…。しっかりオチてくれるんです。


ワタシ的に胸に刺さったのは、ダンドリくんの通勤風景。1分でも早く勤務先に着くために、電車の乗り継ぎなどもチェック。


合理的でスムーズな通勤スタイルを紹介しています。一方で、通勤電車内での非合理的な人たちへの怒りも紹介していたり。


例えば、乗車率200パーセントの満員電車内。駅に着くと大勢の人たちが扉に殺到します。


なので、扉近くに立っている人はいったんホームに降りてから電車に乗り込む。それが通勤電車での〝作法〟といえます(笑)。


でも、ときにはホームに降りず、扉そばの手すりにしがみついて人の流れに逆らう人も…。


ダンドリくんは「そんなヤツはバールで指をひっぺがしちゃうぞ!」と。


まあ、そんなことはできないけど気持ちはメチャ分かる! ワタシも同じような状況に遭遇しますから。


電車が駅に近づいているのに、扉前で知らぬ顔でスマホをのぞいている。そして駅に着いてもどきやしない。ホント、ウザい(笑)。


「ダンドリくん」は前述した通り、平成初期のころの作品です。でも、令和の今に読んでも同じようなことで段取りした方がよかったり。


同じようなことでうまくいかなかったり、激怒したり。世の中の不合理へイラ立ってることに共感しちゃうんです。


そして、ヒトの世っていつまでも変わらねえなあ、と(笑)。


「ダンドリくん」は、そんな人間のおかしさが楽しめる作品なんです。


まとめ・シュールで面白すぎる「泉昌之ワールド」にハマろう


段取りよく起床できたら最高だよね(画像はGeminiで生成)

ここまで、漫画家ユニット「泉昌之」さんについて紹介してきました。


そして泉昌之さんの作家としての特徴がよく分かる「グルメ&ギャグ」作品として、


  1. 「かっこいいスキヤキ」
  2. 「食の軍師」
  3. 「ダンドリくん」

上記のオススメ3作品を紹介&解説してきました。


数多い漫画作品の中で、「ギャグ要素」が満載した「グルメ漫画」はとても人気のあるジャンルです。


さらに「グルメ漫画で、主人公がシュールで変わっていてギャグもある作品を読みたい!」なんて声も多い。


そんな声に対して「オススメの作家」として上がるのが、泉昌之さんです。それだけに、


「泉昌之さんって、どんな作家さんなの⁉ 代表作も知りたい!」


「泉さんの作品って、グルメ系やギャグ系でもちょっとストーリーが風変わりで面白いって聞くけど、どんな感じなの?」


なんて方は、この記事を読んで泉さんの作家としての特徴や、代表作の面白さがよく分かったと思います。


また泉さんの作品がちょっと変わっていて、主人公などの登場人物やストーリーがシュールで面白いことも理解できたと思います。


その上で泉さんの作品に興味を持った方は、ぜひ作品のページを開いてみてください。


あまりにシュールで面白すぎる「泉昌之ワールド」にハマりますよ!


当ブログでは、ほかにも面白くてシュールな漫画を紹介しています。ぜひご覧ください。


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