谷風長道、コブラ、星野鉄郎…星の海をさすらう気分が楽しめる「宇宙の旅マンガ」名作3選

2022年9月14日水曜日

マンガを楽しむ

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星の海を旅するシーンは日常を忘れさせてくれる

広大な宇宙をさすらう主人公の旅が悩ましい日常を忘れさせる


宇宙をテーマにしたマンガはたくさんあって、人気が高いジャンルです。


惑星を開発するニューフロンティア。侵略を狙い地球に迫りくる異星人とのバトル etc。


宇宙空間のさまざまな舞台でストーリーが描かれています。中でも人気があるのが、星の海をさすらう宇宙の旅」。


主人公がいろんな惑星を旅したり冒険するマンガはありますか?


宇宙を旅しているシーンを見ると、日常の悩みを忘れられて好きなんです。何かオススメ作品はありますか?


そんな声が多いんです。


漆黒の空間に広がり輝く星々の海。終着駅となる星を目指して突き進む宇宙船と主人公。


そんなシーンを読んでいると、まるで自分が星の海をさすらっているような気分になる


悩ましくて煩わしい日常から離れて、気分が高揚してくるからです。


でも宇宙の旅をテーマにした作品はたくさんあって、選ぶのに困っちゃうほど。


この記事では読めば広大な宇宙をさすらう気分が楽しめて、日常が忘れられる宇宙の旅マンガ」の名作をチョイス。


  1. 「シドニアの騎士」(著者・弐瓶勉さん)
  2. 「COBRA(コブラ) THE SPACE PIRATE」(著者・寺沢武一さん)
  3. 「銀河鉄道999(スリーナイン)」(著者・松本零士さん)

上記の3作品を紹介&解説します。


いずれも名作・力作ばかり。この記事を読めばナットク&マンゾク作品のページを開きたくなりますよ

3作品をチョイスした理由


星々をめぐる主人公を描く「宇宙の旅マンガ」は、これまでたくさん発表されています。


いずれも名作・力作ばかり。読んでいると、自分が星の海をさすらっているような感覚が味わえます。


そんな数多い作品から、この記事が3作品をチョイスした理由は3つの特徴と魅力が楽しめるから。


  1. 地球を脱出した人類が移民星を求めてさすらう、孤独感と彷徨(ほうこう)感。
  2. 銀河中をマタにかけて、ドライブのように星々を旅する強烈で魅力的な未来感。
  3. 遠い銀河までの道程にある星々を停車駅としてめぐる旅情感。

上記の3つの特徴と魅力が、ほかの作品と比べて際立っているからです。


ここからは1作品ずつ紹介&解説していきます。


1.「シドニアの騎士」

著者は弐瓶勉さん。「月刊アフタヌーン」で2009年6月号から2015年11月号まで連載されました。


コミックスは全15巻(新装版は全7巻)が発売されています。


作品は人気と評価を得て、2015年に第39回講談社漫画大賞・一般部門、2016年には第47回星雲賞コミック部門を受賞。


アニメ化もされて、第1期が毎日放送系で2014年4月から6月までオンエア。


第2期「シドニアの騎士 第九惑星戦域」がTBS系で2015年4月から6月まで放送され、大人気になりました。


2021年6月にはアニメ版の完結編で劇場版「シドニアの騎士 あいつむぐほし」が公開されています。


★登場人物とあらすじ


主人公は谷風長道(たにかぜ・ながて)。宇宙船シドニアの最下層部で、祖父の斎藤ヒロキと暮らしていた少年。


ヒロインは星白閑(ほししろ・しずか)。シドニアを守る人型の戦闘機「衛人(もりと)」の操縦士。


2人を中心にシドニアが強大な敵「奇居子(ガウナ)」の追撃を受けながら、広大な宇宙を旅するストーリーです。

2371年、地球は謎の宇宙生命体ガウナに襲撃され崩壊。人類は約500隻の恒星間宇宙船を建造し太陽系を脱出。


宇宙船は移民できる星を探して、星の海を1000年に渡って航海。シドニアは孤立しガウナの領域をさまよっていました。

シドニアの基底部では長道が暮らしていた。祖父のヒロキに衛人の操縦を教え込まれ、卓越した技術をマスター。

ヒロキが亡くなり食料も尽きた長道は、居住区の食料工場に侵入。米を盗んでいるところを拘束され尋問を受ける。

長道は搭乗リストに未登録。ヒロキも17年前に死亡した記録になっており困惑するが、落合という人物が身元を引き受ける。

長道は落合に艦長の小林に引き合わされる。小林に外の世界(宇宙)を見せられシドニア存続のための尽力を求められる。

快諾した長道は衛人操縦士訓練生に抜擢され、100年前のガウナとの戦闘で活躍した名機「継衛」を与えられる。

長道が訓練を始めると同時に、ガウナの巣である「大衆合船」がシドニアに接近。

小林艦長はガウナとの戦闘を決定。長道も戦いの中に飛び込みます。


★星の海を放浪する〝箱船〟シドニア


ガウナに母なる星・地球を破壊され太陽系を脱出したシドニアなどの恒星間宇宙船。


ガウナが連結した「大衆合船」の追撃を振り切り、移民が可能な星を求めてあてどない航海を続けます。


シドニアが地球を離れて実に1000年! ガウナの襲撃で船員が激減する時期もあったけど必要な人員を確保して航行。


恒星間宇宙船は移民星に人類を運ぶ播種(はしゅ、たねまき)船。人類の〝タネ〟を移民星に植える任務をになっている。


まさに宇宙世紀の「ノアの箱船」。永遠のように長い時間の航海に耐えるための工夫が、船体や人体に施されているんです。


★何世代にもわたって生活できる社会空間


シドニアは長い旅に耐えるための装備が充実


恒星間宇宙船は大型だと長さ35キロ、直径5キロ。トンデモなくデカい。


シドニアの推進速度は亜光速。3光年(光速で3年)の距離を数年で航行できるんです。

船体は、強固な「構造体」でできた八角柱が小惑星を貫いた形状。船内は居住区、海水層(槽)、地下層の3区域。

居住区は50万人の収容が可能。重力発生装置で船内は1Gで保たれている。

人工雨・降雪があり、有機物を循環利用するための有機転換炉もある。

船員は住宅で暮らし職場や学校へ通う。経済活動があり商店もある。

食料も自給自足できる設備とシステムがある。

船員が長旅に飽きないように、娯楽施設もあります。

海水層には地球の海洋生物が泳ぐ「海中浮遊槽」があり、衛人正規操縦士は利用が可能。長道も閑と2人で楽しんだ。

居住区に浮かぶ岩塊「ラピュタ」では、海亀などがいる海岸やヨーロッパ式古城の宿泊設備があるリゾート施設。

「千秋郷」は桜の名所。無重力対応風呂もある。3つの施設は正規操縦士など上位船員の推薦があれば一般も利用可能。

要するに、船内で一つの社会が成り立っている。50万人の都市が星の海を旅しているワケです。

★星間の旅に耐えるための肉体改造 シドニアの船員たちは、長い長い航海に耐えるため遺伝子を改造。長旅用の肉体に改造されています。


食料が自給自足できるとはいえ、旅では節約が第一。そのために取り入れたのが光合成です。

光合成では服を脱いでハダカになり星がそそぐ光を浴びる。小型ライトでも可能。光合成後の食事は週一回ほどでOK。

光合成ではハダカなので、男子が女子を誘う場合は食事以上の意味がある。

性別では男でも女でもない「中性」があります。長道に好意を持ち女性的な体になる科戸瀬(しなとせ)イズナが代表例です。

「中性」は相手によって自分の性別を変えることができる。相手がいなくても単性生殖で自分のクローンを産むことも可能。


船員の寿命は不明。相対論では亜光速航行で時間が遅く進むため100年以上生きている人もいる。


上位の船員は老化抑止剤を服用。クローンを製造して脳を移植し命をつなぐ。


上位船員への処置はスキルや経験を航海に生かすため。だから小林艦長は600歳以上とか。


一方、遺体は有機転換炉で有機物に変えられ、資源として再利用されるんです。


恒星間を航行するために製造された宇宙船や改造された船員の設定は、宇宙をさすらう船に乗り込んだ気分が味わえます。


★宇宙空間でのガウナとの戦闘シーンにシビれる


ガウナのいない宙域を探りつつ、新たな母星を探す旅。小惑星に立ち寄って凍結した水分や資源を採掘する補給も行います。


その小惑星に潜んでいるガウナと遭遇することもあり、戦闘に発展します。


人型戦闘機「衛人」は約250機が装備され、ガウナ討伐の任務をになっているんです。

ガウナは宇宙空間に無尽蔵に存在するエネルギー「ヘイグス粒子」から胞衣(エナ)を作り、本体をおおっている。

衛人はヘイグス粒子砲を放ってエナをはがし、むき出しになった本体をカビサシで破壊することでガウナを討伐する。

衛人は編隊でガウナに迫りエナをはがそうと奮闘。ガウナは高速移動しエナの再生も速いため、接近戦はまさに死闘。

そのスピード感がバツグン。宇宙空間を切り裂く光のような疾走シーンがめちゃカッコいい。

ガウナがまとうエナはどんな形にも変身。捕食した衛人や操縦士の姿にもなって長道たちに襲いかかる。

長道が好意を抱く閑も捕食され「エナ星白」となってシドニアの前に出現する…。

星々の海をさすらうように航海するシドニア。ガウナとの戦闘で宇宙空間を光のように飛び交う衛人。

「シドニアの騎士」で楽しめる宇宙の旅の続きは、ぜひ作品でご覧ください。


2.「COBRA(コブラ) THE SPACE PIRATE」

著者は寺沢武一さん。「週刊少年ジャンプ」で1978年から1984年まで断続的に掲載。


その後も「スーパージャンプ」や「コミックフラッパー」と舞台を変えて作品を発表。


2019年からはWEBコミックサイト「COMIC Hu」で最新エピソード「COBRA OVER THE RAINBOW」を連載中です。


単行本は集英社版が全18巻(文庫は全12巻)が刊行されました。


集英社版は絶版となっていますが、現在は電子書籍となって復活しています。


単行本の累計発行部数は全世界で5000万部超(2018年時点)。ロングセラー作品となっています。


アニメ版も大ヒット。1982年に劇場版「スペースアドベンチャー コブラ」が公開。約3億円の興行収益を記録。


1982年から1983年までフジテレビ系で「スペースコブラ」全31話が放送。


2008年には「コブラ」生誕30周年記念として、OVA作品「COBRA THE ANIMATION」(全6巻)が発表されました。


★登場人物とあらすじ


主人公はコブラ。一匹狼の宇宙海賊。お宝を狙い、相棒のアーマロイド・レディ宇宙船タートル号で銀河中を駆け巡っています。


強靭な肉体と精神力を持つタフガイ。左腕に仕込んだ「サイコガン」は百発百中。


小型ミサイル並の破壊力を誇る回転式拳銃「パイソン77マグナム」も愛用。物理的攻撃しか効かない相手を粉砕します。

はるか未来。人類は進歩した科学技術で自家用宇宙船を作り、地球と銀河中の惑星を往復している。

サラリーマンのジョンソンは退屈しのぎに願望が夢で再現されるトリップムービーを鑑賞。宇宙海賊コブラの物語を楽しむ。

帰路で夢に出てきた敵の海賊バイケンと遭遇し襲われるが、自分の左腕から出た光が相手の体に風穴を空けた。

ジョンソンは夢で見たストーリーが現実で、自分が海賊コブラであることを思い出して…。

コブラは商売がたき、銀河中を支配しようと企む大犯罪組織「海賊ギルド」が大嫌い。ことごとく邪魔していました。

ギルドはコブラを勧誘していたけど断られ、彼を始末しようと追跡していました。


ギルドがしつこいので、コブラは自分の死を偽装。顔と名前を変え、記憶も封印して「ジョンソン」として潜伏していたんです。


バイケンを倒したことでギルドに偽装がバレた。コブラは自宅でメイドロボに偽装していたレディと再び銀河へ飛び出します。


★寺沢さんの描く宇宙が壮大&美しすぎる


海賊稼業に戻ったコブラは、レディとともに宇宙船タートル号に乗り込んで星々の海への航海に出ます。


タートル号は銀河一の高速を誇る宇宙船。航海というよりドライブのように銀河中の惑星に出かける感覚。トンデモない高速船です。

コブラいわくタートル号の建造には「宇宙戦艦一隻分の費用がかかっている」。

反加速装置で減速なしで急停止が可能。複数のビーム砲が装備され攻撃力はバツグン。

最新式コンピューターが設置され、データベースには魏志倭人伝からポルノまであらゆる情報が収められ解析できる。

船体の制御システムにはAIが装備され、自動操縦もOK。コブラと会話もできる。

コブラは自動操縦モードでリラックス。音楽と大好きな葉巻を味わいつつドライブのように目的の惑星へ。

このタートル号が宇宙空間を飛行するシーンが、メチャ壮大で美しい。

「映画『2001年宇宙の旅』の主題歌『ツアラトゥストラはかく語りき』を流しながら読んで」

寺沢さんは飛行シーンを掲載したページの外枠にそんなメッセージを記してましたが、まさにベストマッチ!

広大な宇宙空間をタートル号に乗って旅する気分が味わえるんです。


★コブラの装備がカッコいい


コブラのキャラなどの設定はSFの王道です


「コブラ」はアメコミタッチで描かれるスペースオペラ。世界観を演出するキャラや装備などの設定がSFすぎてカッコいい!


なんといってもコブラの主武器であるサイコガン。まさにSF!カッコよすぎる!

サイコガンはサイコ(精神)エネルギーを破壊エネルギーに変えて射出する。

コブラの精神とリンクしているのでエネルギーの射出方向を途中で変えられる。

暗闇の中でも標的の気配を感じれば狙うことができる。

物陰に隠れていても、遮蔽物を回避して相手にエネルギーを当てられる。

だからサイコガンは百発百中。銀河最強の銃と呼ばれているんです。

コブラが常にくわえて愛する葉巻も〝クセモノ〟。紫煙を楽しむだけじゃない。


水中などで酸素が吸える。煙幕が出たり手榴弾になる。レーザーが発射できて小型ライトにもなるアイテムです。


★ストーリーの世界観の設定がSFの王道


海賊コブラが狙っているお宝はお金のほかに、メチャ希少価値の高いもの。


惑星の王族に伝わる宝石や古代文明の遺物。特に狙っているのは古代火星人が残した遺物です。

古代火星人の文明はトンデモなく進んでいて、銀河系全体を滅ぼす兵器まで製造。銀河中の惑星に残されている。

「最終兵器」は目がついた卵型の石。破壊不能な強度があって、目で見た武器を完コピ。さらに進化する最強の兵器。

遺物をめぐってコブラとギルドがバッティング。コブラに賞金をかけ追っている銀河パトロールから遺物保護の依頼もある。

銀河パトロールも嫌いだけど、犯罪組織は大嫌い。まさに「敵の敵は味方」。銀河パトロールに協力して立ち向かいます。


★スターウォーズを超えるエイリアンたち


コブラが戦うギルドの幹部殺し屋たちは、特殊能力を持つエイリアンばかり。


その不気味さは、映画「スターウォーズ」に登場するキャラを超えています。

「魔術師」ターベージは植物人間。体内で作った種を相手の口に挿入した舌を通じて植え付ける。

ターベージが植え付けた種は人体で成長。相手をコントロールできる。

魔女ゾラはエクトプラズムでできた生体エネルギーのかたまり。

ゾラは人から奪った精気でエクトプラズム「光る悪魔」を作り、人に取り憑かせ洗脳する。

中でもコブラの宿敵・クリスタルボーイのキャラ設定はSF感がたっぷり。

超合金でできた頭脳と骨格を特殊偏光ガラスで包んだサイボーグ。

右手に装着した円形の義手は破壊力バツグンで、ビームも射出する。

ボディはあらゆるビームを素通りさせる。コブラのサイコガンさえ通じない。

コブラは整形前にクリスタルボーイと遭遇。戦闘では斧で左腕を切り落とされたが、その斧をボーイの体に叩き込んだ。

コブラは失った左腕にサイコガンを装着。ボーイは生身の肉体を失いサイボーグ化。まさに因縁の相手。

サイコガンが通じないため、パイソン77の銃弾を打ち込むけど大苦戦。コブラはある一手をひらめいて…。


続きはぜひ、作品をご覧ください。宇宙の旅と冒険がメチャ楽しめます。


最新エピソード「COBRA OVER THE RAINBOW」は、米児童文学の名作「オズの魔法使い」を題材にストーリーが展開。


不可思議で美しいSFアドベンチャーが楽しめますよ。


3.「銀河鉄道999(スリーナイン)」

著者は松本零士さん。1977年から1981年まで「少年キング」で連載。「アンドロメダ編」と呼ばれています。


さらに1996年から1999年まで「ビッグゴールド」で続編の「エターナル編」が連載されました。


単行本はビッグコミックスゴールド版で計21巻が刊行されています。


「アンドロメダ編」が第1〜第14巻。「エターナル編」が第15〜第21巻という構成。


作品は第23回(1977年度)小学館漫画賞を受賞。松本さんにとって「宇宙戦艦ヤマト」に並ぶ大ヒット作になりました。


アニメも大ヒット。1978年から1981年までフジテレビ系で放送。最高視聴率は22・8%を記録しました。


劇場版は1979年の「銀河鉄道999」を皮切りに、1981年に「さよなら銀河鉄道999ーアンドロメダ終着駅ー」。


1998年には「銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー」が公開されました。


★登場人物とあらすじ


「宇宙の旅マンガ」といわれたら、だれもが「銀河鉄道999」と名前をあげる作品です。


主人公は星野鉄郎(ほしの・てつろう)。幼いころに母を機械伯爵に殺され、機械化人を倒すため機械の体を求めている少年。


そしてヒロインのメーテル。長い金髪の美女。鉄郎の母に似た顔立ち。鉄郎を銀河鉄道への旅に誘います。

科学技術が進歩した未来の世界。銀河系の各惑星は宇宙空間を走る「銀河鉄道」で結ばれていた。

地球では裕福な人間が体を機械化。体を改造できない貧しい人をしいたげていた。

母を失った鉄郎は、タダで機械の体をくれる星に向かう「銀河超特急999」の乗車切符を手に入れようとしていた。

鉄郎は母とよく似たナゾの美女メーテルから、一緒に旅をすることを条件に999のパスをもらい…。

鉄郎とメーテルは999に乗り込み、星の海へ旅立ちます。

「アンドロメダ」編は、アンドロメダ星雲にある機械の体をくれる星を目指すストーリー。


「エターナル編」は「アンドロメダ編」から1年後の世界。地球人を恐れ、せん滅を狙う金属生命体「メタノイド」が登場。


メタノイドの正体を探るため、2人がナゾの天体「エターナル」を目指すストーリーです。


★銀河超特急の設定が星の海への旅情を刺激する


「アンドロメダ編」では、銀河超特急999の終着駅は「大アンドロメダ」。機械の体をタダでもらえるという星です。


鉄郎がメーテルと乗り込む999と銀河鉄道の設定が、SF要素にあふれて宇宙への旅情を刺激するんです。

始発駅の地球を発車した999は、宇宙空間に設置された目に見えない無限軌道を疾走。終点を目指す。

途中駅である各惑星に停車。停車時間は各惑星の1日。自転周期。

鉄郎がもらったパスは無期限で始発〜終点を往復できる。停車駅で下車が可能で、滞在費は鉄道側が支払ってくれる。

パスの所有者は至れり尽くせりのサービスをしてもらえるんです。999の客室もすばらしい。

客室はリクライニングシートのある1等車(グリーン車)、4人がけボックスシートの2等車、寝台車(原作で未登場)。

鉄郎は「ここの方が落ち着く」と2等車で列車の旅を続ける。

食堂車ではビフテキやラーメンなどいろんな料理の提供が可能。図書館車では地球の新聞や書籍が読める。

列車には展望車も連結されてますが、鉄郎がいる2等車の窓から見える星々の海がメチャ美しい。

旅の車窓に流れる銀河の星々。未知の世界を旅する感覚が味わえて最高です。


999の牽引車の外観は蒸気機関車。モデルは国鉄時代に旅客機関車として活躍した「C62(シロクニ)」。


アンドロメダまで旅する牽引車があまりにもクラシカルでノスタルジック。


メーテルによると、二度と帰らない乗客のために、この外観になっているとか(第1巻)。


機関車の説明がストーリーの伏線になっているんですね。


★停車駅の星でのエピソードが展開

999は駅となっている惑星に停車。時間は惑星の1日。各星の自転周期が違うので、1日が1週間だったり数時間だったり。


だからストーリーでは、各惑星で哲郎の身に起こる事件がエピソードになります。


停車駅には、やはり機械の体になりたい人がたくさん。鉄郎からパスを奪って999に乗り込もうとする人もいる。

一方で機械の体になったことを悔やむ人たちも登場します。

例えば太陽系内にある冥王星。第1巻の第1話「迷いの星の影(シャドウ)」。

太陽系最後の停車駅・冥王星には氷の大平原が広がっている。機械の体になった人が氷の下に自分の体を保存している。

肉体の番人をしているシャドウは機械の体になったことを悔やみ、氷の下にある自分の肉体を見て嘆いている。

冥王星で下車した鉄郎からシャドウは肉体を奪おうとするが、メーテルが撃退。

鉄郎が多くの肉体が眠る平原を見渡すと、ある体の前でメーテルがひざまずき涙を流していた…。

冥王星は旅人が「ここから先に進んで、自分は生きて帰ってこれるのかな」と迷う場所。だから「迷いの星」。

食堂車のウエイトレスで全身がクリスタルガラスのクレアは、自分の肉体を買い戻すため働いています。


鉄郎の手を握ってほほにあて「暖かい」とつぶやく。人間にとって機械の体になることが幸せに導くとは限らない。


そんなことを鉄郎と読者に感じさせるんです。


★ハーロックやエメラルダスの活躍も楽しめる

​​

「銀河鉄道999」は松本さんの代表作「宇宙海賊キャプテンハーロック」「クイーンエメラルダス」と三位一体の作品。


松本さんは3作品を同一の物語として構想していたそうです。だから「999」ではハーロックエメラルダスと宇宙の2大海賊が登場。


2人の海賊は宇宙をさすらい、宇宙を支配しようとする大勢力に反抗している。鉄郎は2人と出会い、その信条に共感します。


そして終着駅「大アンドロメダ」。女王プロメシュームが君臨する機械帝国の本拠地です。


女王は人間や宇宙全体を機械化しようとしている。人間は意思などない機械の歯車、ネジになる。


終着駅で目にした事実。そしてメーテルの正体に鉄郎は…。


この続きはぜひ「アンドロメダ編」をお読みください。


まとめ・ストーリーの世界観にどっぷりハマる


幻想的な宇宙の旅にどっぷりハマろう


ここまで宇宙の星々を旅する気分が楽しめるオススメの「宇宙の旅マンガ」を紹介&解説してきました。


紹介した3作品はいずれも名作・力作ばかり。

​​

  1. 地球を脱出した人類が移民星を求めてさすらう、孤独感と彷徨(ほうこう)感。
  2. 銀河中をマタにかけて、ドライブのように星々を旅する強烈で魅力的な未来感。
  3. 遠い銀河までの道程にある星々を停車駅としてめぐる旅情感。

上記の3つの魅力と特徴が際立っているんです。


ストーリーの世界観にどっぷりハマれる。宇宙を旅する気分を楽しめて、煩わしくて悩ましい日常を忘れることができる。だから、


主人公がいろんな惑星を旅したり冒険するマンガはありますか?


宇宙を旅しているシーンを見ると、日常の悩みを忘れられて好きなんです。何かオススメ作品はありますか?


そう悩んでいる方にはドンピシャな作品なんです。この記事を踏まえて、ぜひ3作品のページを開いてください。


当ブログでは、他にもおもしろい「宇宙マンガ・小説」を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。


「宇宙の生活や仕事がわかるマンガ」を読みたい人にお勧め「宇宙マンガ」3作品


「科学用語が難しい」「説明が多くてとっつきにくい」SF小説が好きになってハマる名作3選


また「シドニアの騎士」の続編的な要素が盛り込まれた弐瓶勉さんの力作「人形の国」も紹介しています。


「人形の国」極寒の白い世界で展開するサバイバルファンタジーを楽しむ方法


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