「自殺遺族になっちゃった ‼︎」損害賠償、風評、霊障〝事故物件の遺族〟が遭遇した試練が凄すぎる3作品

2024年11月26日火曜日

マンガを楽しむ

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事故物件にはさまざまなトラブルが発生する

残された家族の事故物件との苦闘と乗り越える姿が感動的

賃貸マンションやアパートなどで、入居者が不幸な最後を遂げたために発生してしまう事故物件

自ら不幸な結末を選択することは絶対に思いとどまってほしいと思っています。


ただ本や漫画では「不幸があった部屋」として家賃を値下げするハメになった大家さんの嘆きが描かれていたり。


さらには事故物件=「幽霊が出る部屋」ってイメージが強くて、松原タニシさんのような「事故物件住みます芸人」が活躍したり。


だから「事故物件って、やっぱり幽霊が出るの? 霊障ってあるの?」なんて声がたくさんあります。


一方で事故物件をつくってしまった人の遺族は、どうなってしまうのか? とても気になるところ。それだけに、


事故物件をつくった場合、遺族は損害賠償請求されているの?


残された家族って、大家さんとトラブったりして苦労してるの?


なんて声がけっこうあるんです。


そんな疑問に応えてくれる漫画があるんです。「自殺遺族になっちゃった ‼︎」。


原作・宮本ぺるみさんの実体験を、姉の漫画家・宮本ぐみさんが作画した作品。


旦那さんの不幸のため遺族になったぺるみさんが、事故物件のトラブルに巻き込まれるストーリー。


さらには、ぺるみさんがトラブルから抜け出すために奮闘したり、仕事がら幽霊が出る事故物件と関わりになったり。


ぺるみさんの実体験をベースに、シリーズ化もされているんです。この記事では、


  1. 「自殺遺族になっちゃった ‼︎」
  2. 「夫が自殺したので会社はじめました。」
  3. 「その物件、告知事項アリ」

上記の3作品について紹介&解説します。


この記事を読めば、遺族が遭遇した事故物件にまつわるトラブルや、その試練をどう乗り越えたのかが分かります。


また事故物件でいわゆる霊障が起こるのかどうかも、ぺるみさんらの実体験で分かります。


さらに、実際に本を手にしてページを開きたくなりますよ。


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そもそも事故物件って?


事故物件の定義とは⁉︎


★事故物件の定義


そもそも事故物件って、何をもっていうんでしょうか?


ここでは、3作品を紹介する前に事故物件の定義について説明します。定義を知っておいた方が、ストーリーがよく分かるからです。


事故物件は、不動産業者が取引したり貸したりする土地や建物(一戸建て、アパート、マンション)が対象。


そして土地や建物で、何らかの原因で前の居住者が亡くなったことで発生します。亡くなった原因としては、


  1. 殺人、傷害致死、火災(放火や失火)など刑事事件に該当するケース。
  2. 事件性のない事故、自殺、地震などの自然災害、孤独死などで居住者が亡くなるケース。

主に上記の2つがあります。これらは「心理的瑕疵」があるとされています。


「心理的瑕疵」は亡くなった人がいた部屋は気味が悪い亡くなった人の幽霊が出るかも⁉︎ なんて不安を生じさせる可能性があるーということ。


だから漫画や映画などで、亡くなった居住者の幽霊が出る部屋を事故物件と呼んでいるわけです。


★事故物件の告知義務


事故物件に関しては、国土交通省が「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を公表しています。


物件への入居や購入を希望する人に対しては、契約前に事故物件であることを告知することが義務付けられているんです。


自然死の場合は告知義務はなし。ただ、長期間放置され特殊清掃などが行われた場合は告知する必要があるとのこと。


またアパートやマンションの場合、居住者が亡くなった部屋だけでなく共有部分で死亡したケースも告知義務があるんです。


共有部分で投身して亡くなった場合は、原則的に告知は必要なし。告知義務の発生にはあたらないという判例があるからだそうです。


ただ建物内で人が亡くなった際は、警察や消防署などが調査などで出入りするため「訳あり」だとウワサがたつ。


いわゆる風評被害が発生するため、次の入居者が決まらない。だから大家さんが遺族に対し補償を求めることになります。


3作品の宮本姉妹も、大家さんからの厳しい損害賠償請求に見舞われるんです。


1.「自殺遺族になっちゃった ‼︎」


★遺族にとっての事故物件


自殺遺族になっちゃった ‼︎」は、ショートコミック誌「本当にあった愉快な話」で2017年から2019年まで連載。


2019年9月にコミックエッセーとしてまとめられ、単行本が発売されました。


コミックスは全1巻で、全22話のエピソードが収録されています。


ストーリーは、妹の宮本ぺるみさんの実体験がベースになっていて、姉の宮本ぐみさんが作画しています。


実体験ストーリーだけに、登場人物は宮本姉妹とその家族、弁護士ののっぽ先生など。そして、あらすじは…。

ぺるみさんは浮気が発覚した夫のトビオさんと別居。協議が長引いていたが、トビオさんが離婚に応じた。

ぺるみさんの母親がトビオさんが住む賃貸マンションに離婚届を取りに行くと、トビオさんが首をつっているのを発見。

母親から急報を受けたぐみさんは、母親に救急車を呼ぶように指示。ぺるみさんにも急を知らせる。

救急搬送されたトビオさんは病院で救命措置を受けたが、残念ながら死亡した。

とても気の毒な話ですが、自宅で待機していたぺるみさんにマンションを管理する不動産会社から連絡が入るんです。

不動産会社はマンションの大家から連絡が入ったと告げる。

さらに当物件(トビオさん宅)が事故物件となった場合、損害賠償などを含め1000万円を請求すると告げられた。

不動産会社からのトンデモない電話から、ぺるみさんの苦闘が始まるんです。

★死亡した場所で事故物件の是非が決まる


大家さんの意向を受けた不動産会社から、いきなり1000万円の損害賠償を示唆されたぺるみさん。


ただ、この時点で不動産会社は「事故物件となった場合は」といっています。


実は、事故物件は人が亡くなった場所が物件建物の中であることが前提だからです。


つまり搬送先の病院で死亡が確認されたら事故物件にはならないそうです。


警察では宮本家らの事情聴取を行う一方、トビオさんの検死も実施。この検死で死亡場所が判明し、同時に証明になるんだそうです。


トビオさんの場合、検死で死亡場所が「自宅」と判定されたため、事故物件が成立してしまいました。


当然ながら、不動産会社からぺるみさんに対して、正式に1000万円の損害賠償が請求されました。


そして1000万円の内訳は、


  1. 特殊清掃+原状回復費など80万円
  2. 次の入居者が決まるまで2年分の家賃340万円
  3. 次の入居者の減額分の家賃(半額)4年分340万円
  4. 大家さんへの慰謝料240万円

さらに請求額は一括で支払うこと、1カ月以内に退去することを求められたんです。


1000万円なんて大金、一般家庭ではすぐに用意できるわけありません。


ぺるみさんは知人のアドバイスもあり、弁護士ののっぽ先生に対応を依頼。当然ながら不動産会社も弁護士をたて、法での争いになりました。


そして、ぺるみさん側ののっぽ先生は相手方の請求について、どう解釈しているのか?


事故物件は確実に貸主に有利で、裁判で負けることがないからぼったくろうとする人もいる。


事故物件は不動産会社にとってはお金になるんだそうです。だから、ぺるみさんのケースは「ぼったくり」と断言しました。


事故物件では貸主が有利になるそうです

★不動産会社側の請求内容を精査する


弁護士ののっぽ先生は、なぜ1000万円の請求を「ぼったくり」と断言したのか?


のっぽ先生は、請求額1000万円の内訳について精査しつつ説明しています。まずについて。

特殊清掃と現状維持の費用は過去の判例でも遺族側が支払う義務があるとしている。

相手方は全部屋のリフォーム&クリーニング代、浴槽やトイレの入れ替えを請求している。

でも支払い義務があるのは自殺した箇所のみ。それ以外は認められていない。

腐乱した場合は部屋の壁なども特殊清掃する必要があるが、トビオさんのケースでは発見が早く腐乱していない。

だから「ぼったくり」と断言したんです。

の場合は「逸失利益の請求」とされて、損害を与えたことは事実なので支払う義務があるそうです。


実際に事故物件ということで風評被害が起こり、次の入居者が見つからない不安と損益が発生するからです。ただ、

都市部の逸失利益の相場は、「入居者が決まるまで」は約1年。「家賃減額」は約2年。相場より倍の請求になっている。

大家さんへの慰謝料も2と3の請求で十分。過剰請求になっている。

これらのことを踏まえて、のっぽ先生は負担額を減らすことを目標に交渉。

1000万円の請求額を170万円まで下げることに成功したんです。その内訳は、ぜひ作品で読んでみてください。


弁護士さんの戦略と奮闘ぶりのシーンは、めっちゃ感心してしまいます。


ただ、この作品を読んでみて、やはり自ら死を選ぶことはしちゃいけないと改めて思いました。


まず、可能性を秘めた人生を終わらせることは絶対にしちゃいけない。そして残された人たちが大変な目に遭う


実際にぺるみさんは「自分が追い詰めたのかも…」と罪悪感にさいなまれ、トビオさん側の親族との関係も悪くなりました。


娘さんのママ友たちにあらぬウワサを立てられたり。家の周囲などでトビオさんの幽霊を目撃するようになったり。


ついには子供たちとの心中を考えるほど追い詰められてしまって…。


だから、つらいことがあるなら1人で悩まず周りの人に頼ってほしい。心からそう思いました。


2.「夫が自殺したので会社はじめました。」



★損害賠償額は減らせたけど


夫が自殺したので会社はじめました。」は、「エッセイささくれーる」で2019年に掲載されたコミックエッセー。


2020年12月にコミックスが発売されました。単行本は全1巻で、全15話が収録されています。


登場人物は宮本姉妹とのっぽ先生ほか。「自殺遺族になっちゃった ‼︎」の続編で、ぺるみさんの〝その後〟が描かれています。


ぺるみさんは請求された損害賠償を1000万円から170万円まで減らすことで、大家さん側と合意しました。


でもトビオさんが生前に使っていた生活費カード代などを肩代わりしたため、約250万円の借金を背負うことになったんです。


ぺるみさんはフリーの店舗デザイナーでシングルマザー。子育てしつつ働き、借金を返済する生活は厳しいモノがあります。

フリーランスの収入では生活費が全然足りない。ぺるみさんは悩んだ末にデザイン会社の面接を受けまくる。

だが「出社してフルタイムが基本。残業できないとちょっと…」「子持ちの人は難しいんだよね」と落ちまくる。

ぺるみさんはフリーで活躍しているだけに、技術的には即戦力。でもデザイン業界は「即戦力=残業」という反応。

面接者の中には「母子手当もらえるんでしょ?」という人も。母子手当をもらっていると収入制限があって稼げないんです。

ぺるみさんが行きつけのバーで愚痴っていると、店主が「いっそ起業したらどうですか?」。

店舗デザイナーは設備もいらず家で仕事ができる。設備投資がない分、失敗しても痛手が少なそう。

店主のアドバイスを受けて、ぺるみさんの起業ストーリーが始まるんです。

★「1円起業」は会社の信用力が低い


ぺるみさんは起業について調べて、申請諸手続きの面でプロのアシストが必要だと知りました。


行政書士税理士など、各手続きにはそれぞれの専門家がいます。その中で弁護士は全ての手続きが可能。


そういうワケで、ぺるみさんは「自殺遺族になっちゃった ‼︎」で親身になって助けてくれた、のっぽ先生にお願いしたんです。


ぺるみさんが起業を決意した理由の1つは、「1円起業」という言葉にひかれたから。


2006(平成18)年に会社法が改正され、最低資本金制度(株式会社は1000万円、有限会社は300万円)が廃止に。


資本金を自由に設定できることから「1円起業」という言葉が生まれたんです。


でも、のっぽ先生は「1円で起業している人はいませんよ」。


実際に起業手続きでは、登録免許税などの費用として20万円以上が必要になるそうです。のっぽ先生は、

運営面では運転資金もいる。ぺるみさんは自宅が仕事場として、最低でも電気代、交通費、電話代、印刷代、会議費が必要。

受注先が外注企業を選ぶ際は、信用性から資本金が高い会社を選ぶ可能性が高いと指摘。

資本金200万円の会社をつくることを提案しました。

借金を抱えるぺるみさんが200万円を用意することは難しい。そこで、のっぽ先生は「現物出資」というナイスな手を提案。


不動産、仕事用のパソコンなどを第三者に査定してもらって現金価値をアピールする方法です。


ぺるみさんは査定会社の友人に頼み、査定で弾き出された「現物出資」額は190万円


これに運転資金10万円を足して、資本金200万円の株式会社をつくることになりました。


ストーリーでは会社の定款(運営方針など)や商号(会社名)、発行する株式総数の相場、登記の仕方なども紹介。


読んでいて、起業の手続きがよく分かる内容になっています。起業を考えている方は、ぜひ読んでみてください。


ストーリーでは起業の手続きの仕方を紹介

★因縁の事故物件に関わり始めて…


ぺるみさんは自身の会社「株式会社ミヤモト」を設立。社長1人の会社から出発して、姉のぐみさんが経理を担当。


知人のツテで仕事を紹介してもらったり、受けた仕事の報酬をもらえなくなる危機に陥ったり。


いろいろトラブルに巻き込まれながらも社員を雇うなど、会社は一歩ずつ前進していきます。


その一方で、ぺるみさんは散々苦しんだ事故物件と再び関わるようになっていくんです。


キッカケは子どもさんのママ友たち。自宅兼仕事場に男性社員が出入りするようになって「男を連れ込んでいる」とウワサに。


だから事務所を借りることになった。そして手頃な物件を探していたところ、自宅近くの格安な物件を紹介してもらうんです。


でも内見に行ったら、孤独死した人がいるため事故物件扱いされていることが判明。ぺるみさんは過去の悪夢を思い出しつつも、

「きっと遺族も責められただろうなあ…。自然死で事故物件扱いなんて、あんな興味本位に言いふらされて」

「事故物件がなんぼのもんじゃい ‼︎ 私が借りてやらあ ‼︎」

事故物件に苦しんだぺるみさんならではの義侠心! 自分が借りれば他の人も借りやすくなるという思いもあったそう。

借りた部屋では怪奇現象は起きず、他の部屋も新しい入居者で埋まったそうです。


ただ、ぺるみさんには幼いころから霊感があるのだとか。


実は「自殺遺族になっちゃった ‼︎」でエピソードが披露されているんです。


ぺるみさんが、トビオさんが亡くなった部屋を訪れた際、住民が不在なのに窓のカーテン下に足が見えたそうです。


トビオさんは自殺する際に刃物で足首にためらい傷をつけていたそうで、カーテン下の足にも傷があったとか。


次第に霊感が鋭敏になっていく一方で、仕事で関わる物件でも得体の知れないモノの存在を感じ始めていくんです。


3.「その物件、告知事項アリ」



★仕事で関わった事故物件での体験


その物件、告知事項アリ」は「コミックエッセイせらびぃ」で連載された作品。2023年6月にコミックスが発売されています。


単行本は全1巻。3つのエピソード(全12話)が収録されています。


「自殺遺族になっちゃった ‼︎」「夫が自殺したので会社はじめました。」に続くシリーズ3作目


登場人物は宮本姉妹と弁護士ののっぽ先生ら。前2作の主要キャラたちが活躍しています。


ぺるみさんが設立した建築デザイン会社「株式会社ミヤモト」は、会社運営や仕事面でも軌道に乗っていました。


依頼も以前の仕事先や友人&知人などから集まる中で、チラホラといわく付きの物件の仕事も入るようになってきたんです。


この世には決して住んではいけない家や土地がある。ぺるみさんはそう実感しているそうです。


でも、ご自身が事故物件には当事者遺族として苦しめられてきただけに、見過ごすことはできない。


そんな複雑な思いで関わった、怖すぎる3つの物件(エピソード)が描かれています。


★リノベーションを担当した古民家で…


物件1軒目」の「異臭を放つ不気味な古民家」は、ぺるみさんの会社がリノベーションを担当した古民家のエピソード。


人が亡くなるなどの事故物件ではないけど、土地の障り霊障複合化したような怖さが漂うエピソードです。

ぺるみさんは知人の紹介で、ある母娘が契約した古民家のリノベーションデザインを担当することになった。

古民家は木造の平屋で、三方面が木々に囲まれた静かな場所にあった。

屋内はカビ臭く、奥の部屋では畳がカビで腐ってふやけていたほど。

ぺるみさんは庭にお墓を発見し、そのそばに白い人影を目撃。さらに部屋の廊下で黒い人影が走っているのも目撃した。

不安を感じながらも、ぺるみさんの会社は室内デザインを完成。施主の兄が施工してリノベーションは終了しました。

でも入居早々の施主から「設計ミスだ!」とのクレーム電話が…。

娘が夜うなされるようになり、施主自身も夜寝ていると不気味な音が聞こえてきて、目を開けると人影が立っていた。

家中にカビが生え、新しく変えたばかりの畳もカビだらけ。施主もせきが止まらなくなった。

クレームを受けたぺるみさん側が古民家の状況を調べると、施工業者の手抜きが発覚。

断熱材が入っていない部分があったため、そこから湿気が侵入した可能性があることが分かりました。


でも原因はそれだけじゃなくて…。

前の住民は会社が倒産して夜逃げしていた。

庭にはお祓いをした後はあるけど埋め戻しをしていない古井戸があり、土をかぶせて隠してあった。

井戸のお祓いをした神社の神主は、かつて井戸で事故があったとほのめかした。

古民家が立つ地域は、かつて沼地で地盤沈下が起きる可能性がある土地だった。

のっぽ先生によると、古井戸については不動産会社に告知義務があるそうです。

埋め戻しをしていない井戸に存在を知らない人が転落するなど、事故が起きる可能性があるからです。


そして湿気がある土地は幽霊が集まりやすい…なんていわれてます。


古民家がトラブルに見舞われた原因は、土地の性質とその障りなのか? その土地に集まる霊の障りなのか?


ある意味、事故物件よりもヤバいケースですが、不動産会社から古民家についての上記のような説明は一切なかったそうです。


そして母娘はどうなったのか? その先は作品をお読みください。


霊感のあるぺるみさんは視える人なんです

★霊障と人怖がミックスした物件も


物件2軒目」の「怪現象が頻発する格安事故物件」は、霊障人怖がミックスされたエピソード。


読んだ後に「シャレにならんわ…」とぞわ〜っときます。

ぺるみさんは学生時代の友人であるマナさんから、中古マンションのリノベーションを頼まれる。

マナさん一家が購入したのは老人が孤独死した部屋。事故物件ではないが事前告知があり、価格も格安だった。

部屋は山に面していて土砂災害の恐れがある。畳の下の床には黒いシミがあった。

それでもリノベーションは完成。部屋はマナさん一家に引き渡されたんですが、数カ月後にマナさんから連絡があって…。

昼間、玄関のチャイムが鳴るので出てみると誰もいない。そして廊下には誰もいないのに人の気配がする。

夜寝ているとラップ音が響き、金縛りに襲われる。さらに知らぬ間に部屋のドアが開いていたり。

雷の夜には、雷が光った瞬間、ベランダに人の影が…。昼間にはドアノブがガチャガチャ動き、外には誰もいなかった。

マナさんは霊能者からもらったお札を貼り、その効果なのかラップ音などの霊障は止まったそうです。

でも巡回の警察官によると、マンションでは泥棒が頻発し隣人も被害にあった


マンションは裏が山で死角があり、泥棒に狙われやすい。さらに以前にはどこかの部屋で強盗殺人もあった…。


マンションは実は、ホンモノの事故物件だったんです。だから強盗殺人がマナさんの部屋であったかもしれず、霊障もある。


そして常に泥棒がウロウロしていて、マナさんの部屋も狙われていたかもしれない。


要するに霊障と人怖がミックスされていた事故物件だったんです(怖っ…)。


物件3軒目」の「霊が棲み付く恐怖の飲食店」は、リノベーションを行っていた飲食店でのエピソード。


ぺるみさんが深夜に作業していると、泣いている喪服姿の若い女性の霊に遭遇したり。


施工職人さんがスマホで撮った写真に、不気味な人影が写っていたり


こちらは建物自体にトンデモないいわくがあって…。続きはぜひ作品でお楽しみください。


ぺるみさんは霊感があって、いわく付き物件には敏感に反応する人のようです。


でも、自身も苦しめられただけに事故物件に対しては意地がある。だから怖くても仕事をしっかりこなしています。


事故物件にまつわるトラブルや試練を克服したぺるみさん、ホントすごいですね!


まとめ・試練に立ち向かう宮本姉妹の奮闘ぶりがすばらしい


事故物件でのトラブルがよく分かる作品

ここまで、自殺遺族が事故物件にまつわるトラブルに遭遇した、宮本ぺるみさんの実体験がベースの作品を紹介してきました。


そしてぺるみさんが事故物件をはじめとした試練を克服し、実際に事故物件で体験した霊障が分かるシリーズ作品として、


  1. 「自殺遺族になっちゃった ‼︎」
  2. 「夫が自殺したので会社はじめました。」
  3. 「その物件、告知事項アリ」

上記の3作品について紹介&解説しました。


3作品はいずれもぺるみさんの実体験を、姉の漫画家・ぐみさんが作画したシリーズモノ。


この記事を読んで、自殺遺族が巻き込まれた事故物件のトラブルについて分かったと思います。


さらに、ぺるみさんがトラブルや試練から抜け出すために会社を立ち上げたり。


仕事がら幽霊が出る事故物件と関わって体験した霊障も分かったと思います。それだけに、


事故物件をつくった場合、遺族は損害賠償請求されているの?


残された家族って、大家さんとトラブったりして苦労してるの?


事故物件って、やっぱり幽霊が出るの? 霊障ってあるの?


なんて方には疑問が解決できるピッタリの作品なんです。ぜひ、宮本姉妹が奮闘する3作品を読んでみてください。


当ブログではほかにも面白い漫画を紹介しています。


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