「湘南爆走族 ファーストフラッグ」昭和の湘爆世代のオトナが大興奮する〝初代湘爆〟誕生物語3つの魅力

2024年12月14日土曜日

マンガを楽しむ

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湘爆世代のオトナがゾクゾクするエピソードが楽しめる

初代湘爆の誕生ストーリーがめちゃエモくて面白い


神奈川・湘南を舞台に走り屋たちの青春を描く漫画「湘南爆走族」。


昭和の時代に漫画家・吉田聡さんが連載した、暴走族&ヤンキー漫画の先駆け的な作品です。


ストーリーでは「湘爆」の2代目のメンバーたちがメインキャラクター。ギャグも満載で友情や恋愛も描かれている名作です。


令和でも若い人たちに読み継がれていて、2代目メンバーはもちろん、初代湘爆メンバーも人気があります。それだけに、


ストーリーではあまり出てこない初代湘爆のメンバーのことが知りたい


初代湘爆の人たちが乗っているバイクを教えて!


なんて声がすごく多いんです。


そんな方に当ブログがオススメしたいのが、現在も吉田さんが連載中の最新作「湘南爆走族 ファーストフラッグ」。


主要キャラはなんと、初代湘爆のメンバーたち! ワタシのような昭和の湘爆世代のオトナたちからも興奮気味に、


いま連載中の『〜ファーストフラッグ』って、どんな内容なの?


そんな声がたくさん上がっているんです。


この記事では「湘南爆走族 ファーストフラッグ」について、


  1. 湘爆のルーツが分かるエピソードゼロ的なストーリー
  2. マッハⅢやZ400…旧車ファンにはたまらない名車が登場
  3. 湘爆世代のオトナにエモすぎるほど懐かしい昭和50年代の世相

上記の3つの魅力について紹介&解説します。


この記事を読めば、作品のストーリーや内容などがよく分かる。さらに、初代湘爆のメンバーや愛車についても分かります。


そして実際に作品を手にとってページを開きたくなりますよ!


※当ブログではアフィリエイトプログラムを利用して本や商品を紹介しています。

「湘南爆走族」と「〜ファーストフラッグ」について


★暴走族&ヤンキー漫画の先駆け


まずは改めて、「湘南爆走族」について。吉田聡さんのデビュー作であり、代表作でもあります。


少年KING」で1982年から1987年まで連載。全110話を収めた単行本は計16巻が発売中。累計部数は2900万部超


OVA作品も1986年から全12作が発売されて大人気に。


1987年には実写映画も公開。俳優・江口洋介さんが初主演、織田裕二さんのデビュー作としても人気を博しました。


神奈川の湘南地区が舞台。メンバーはケンカ無双で手芸好きなリーダーの江口洋助石川晃丸川角児原沢良美桜井信二


この5人による「湘爆」が巻き起こすストーリーが、当時の若者(ワタシも含む)をトリコにしました。


暴走族間のケンカシーンもカッコ良かったけど、仲間同士の友情や恋愛などにギャグエッセンスが加わって最高に面白い!


洋助は中学時代にケンカ無双だったけど暴走族には関心なし。進学先の波打際高校では手芸部で楽しむつもりでした。


でも、自転車に乗る洋助のバランス感覚に驚いた初代湘爆リーダーの桃山マコに口説かれて、2代目リーダーを襲名したんです。


★湘爆誕生&画業40周年の記念作


そして「〜ファーストフラッグ」は、湘爆誕生40周年と吉田さんの画業40周年を記念して生まれた作品。


2022年から「ヤングチャンピオン」で連載中。コミックスは計4巻(2024年12月時点)が発売中。


舞台は昭和50年代(1970年代後半〜1980年代前半)の神奈川・湘南。


主な登場人物は、洋助を見込んでチーム入りを口説いた桃山麻子(マコ)ら初代湘爆のメンバーたち


第1作(湘爆)のストーリーでは、初代メンバーたちはいきなり第1話で登場。幹部たちは洋助にチームをたくして引退します。


その後はOBとして登場していますが、「〜ファーストフラッグ」では彼らが大活躍する姿が描かれています。


「湘爆」と比べて、絵のタッチや世界観はめちゃクール。オトナの雰囲気が漂っています。


クールな中でも吉田さんの特徴であるギャグがポイントで決まっていて、ストーリーのバランスがめちゃいいんです。


1.湘爆のルーツが分かるエピソードゼロ的なストーリー

★初代湘爆のメンバー


まずは「〜ファーストフラッグ」の主な登場人物から紹介します。


桃山麻子(マコ)】初代湘爆リーダー。海浜女子学園1年。長い髪でバービー人形のようなスタイルでクールな美女。


バイクの運転技術はバツグン。愛車マッハⅢで「無明」の小野ら暴走族の走り屋をぶっちぎり「白煙の女王」の異名を持つ。


茂岡義重(シゲ)】初代湘爆親衛隊長。波打際高校1年で番長格。中学時代からケンカやバイクで無敵。リーゼントにトンガリ耳の男。


高校進学後は目的を見失いイラ立っていたが、全開で走るチームを理想とした「湘南爆走族」を立ち上げる。愛車はZ400


山田和夫】初代湘爆メンバー。波打工高1年で番格。中学時代からの茂岡のツレで武闘派。愛車はGS400


大橋数基】初代湘爆メンバー。園都成高校1年で番格。中学時代からケンカ無双で茂岡とのタイマンで唯一引き分けた男。愛車はRD400


芳木幸介初代湘爆副リーダー。平山輪業の整備士。中学時代は茂岡、山田とつるんでケンカとバイクに明け暮れた。


小野郡司】初代湘爆メンバー。元横浜のチーム「無明」リーダー。白煙を上げて爆走するマコにぶっちぎられ、その腕に心酔する。


ざっとこんな感じ。前述しましたが「湘南爆走族」の第1話でも、この主なキャラたちは登場しています。


当時の吉田さんのタッチはギャグ調で、キャラは柔らかく丸いイメージで描かれていました。


一方「〜ファーストフラッグ」のキャラはクールに描かれていて、時おり吉田さんのギャグタッチが加わる感じ。


だから作品を初めて読んだときは、登場するキャラがピンと来ませんでした


でも読み進んでいるうちに「あっ! 確かにシゲだ!」と記憶が戻ってくる。


「湘爆」でのシゲはチームOBでラーメン店「じえんとる麺」店主として登場。


SF映画「スタートレック」の「Mr.スポック」風の髪型トンガリ耳グラサン姿でした。


「〜ファーストフラッグ」でもトンガリ耳が描かれていて、一気に「湘爆」の記憶がよみがえり読むスピードが加速しました。


★衝撃の出会い


前述した通り、高校進学後のシゲは自分のいるべき場所ややりたいことが分からず迷走気味。


仲間の山田や芳木たちも同様に惰性の日々を過ごし、ケンカやバイクに明け暮れていました。


でも、ある出会いで状況が一変していきます。

ある日、江ノ電「藤沢駅」前で海浜女子学園3年の白石砂知子と恒藤さなえが他校の男子生徒に絡まれていた。

偶然通りかかった山田はその様子を眺めていたが、ポニーテール姿の砂知子が気になった。

そのときヘルメットを持ったマコが現れ、通学カバンで男子生徒らを殴り倒す。その姿に山田が助けに駆けつける。

一方で暴走族たちの間では「マッハⅢ」で走り屋をぶっちぎり、白煙を浴びせる「白煙の女王」の噂で持ちきりだった。

「白煙の女王」が、山田が助っ人した藤沢駅前のマコと同一人物じゃないのか? とも噂されていたんです。

ある日、シゲと山田が喫茶店でダベっていると、砂知子とマコらが店にやってきた。

山田はポニーテールの砂知子に、シゲはクール系美女のマコにひとめぼれ。山田は砂知子に話しかけ、知り合いになる。

照れ屋のシゲはそそくさと席を立ったけど、山田がかけていたグラサンを照れ隠しのためにかけました。

これ以降、グラサンはシゲのトレードマークになったんです。


★全開で走るチームのために


その後もマコとシゲはたびたび交錯します。江ノ電の中で再会して、シゲがマコに「スケ番だって本当?」と聞いて殴られたり。


シゲが片瀬〜腰越間の山道をZ400で走っていると、セーラー服のマコが乗るマッハⅢと遭遇してぶっちぎられたり。


この時点のシゲはマコとは知らなかったけど、彼女が「白煙の女王」ということに気づいていくんです。


シゲは口下手、マコはクール(今でいうツンデレ?)。なので顔を合わせても会話があまりかみ合わないし、続かない。


でもシゲが「自分が何をやりたいか分からない」とイラ立つ一方で、マコも自分が追いかけているモノに届かない


マコが追いかけているのは空の星。母親が亡くなった初夏の夜の地平線で輝いていた一等星スピカ、「母さんの星」。


マコは「母さんの星」に届くまで、マッハⅢで疾走しているんです。


やがてシゲは答えを見い出します。それは、

「やっぱ単車でチームを作ろう。合言葉は『ひたすらまっ直ぐに』だ ‼︎」

「きのうのオレより少しはマシになれたら、明日終わってもいいんだ。大好きな走ることでよ」

そこら中にいる暴走族とは違う全開で走るチーム、「湘南爆走族」。

さらにバイクチームを作るため、「まっすぐな連中来たれ! 暴走じゃねえ爆走だ」と記したポスターを貼って募集したり。


最初はマコをチームのマスコットとして参加を求めていたけど、彼女にぶっちぎられたことで「一緒に走りたい」という思いが募るんです。


シゲはマコに熱烈なラブコールを送ります。マコもシゲの体に染み付いた、大好きなエンジンオイル「カストロール」の香りに気づくんです。

2人とも、自分の理想や目標を追いかけてもがいている。そんな雰囲気を感じて、2人はひかれ合いはじめるんです。

「彼もあたしと同じかもしれない」

マコはラブコールに応えてチーム入りを決意。「あたし女王だから先頭で初代(リーダー)をつとめるわ」

マコは初代湘爆リーダーの座をかけて、チームの生みの親であるシゲと勝負します。

このくだりはコミックス第4巻に収録されています。めっちゃエモいエピソードになっているので、ぜひ作品をご覧ください。


湘爆のシンボルである「赤い一つ星が誕生する瞬間も描かれていますよ!


2.マッハⅢやZ400…旧車ファンにはたまらない名車が登場


マッハⅢ(YouTube「UEMATSU Channel」より引用


「〜ファーストフラッグ」に登場するバイクは、いずれも名車ぞろい。


令和では旧車と呼ばれていて、球数が少ないから超高額で取引されています。


この項で紹介するバイクは、今でも旧車ファンの人気が高いんです。


★カワサキ・マッハⅢ


マッハⅢはマコの愛車で、正式名称は「カワサキ・500SSマッハⅢ」。


1969年始めに北米で登場し、日本でも同年9月に発売されました。


圧倒的な加速力とパワー、それゆえにブワーッと噴き出す白煙が特徴。北米では大人気車種になりました。


上の写真はYouTubeの「UEMATSU Channel」で紹介されていたマッハⅢですが、白煙がハンパない!


ただ前輪荷重が少ないため操作性がかなりキビシイ。ストーリーでもマコが前輪をウイリーさせている場面があるほど。


トンデモないパワーと操作性の難しさから事故も多くて、「走るかんおけ」との異名がありました。


マコのマッハⅢのタンクの色は。ストーリーでは北米仕様のタンクとして紹介されています。


2ストエンジンだけにバカっ速。そして加速する際にはトンデモない量の白煙がブワーッ。


だからマッハⅢを駆使するマコの異名が「白煙の女王」となったワケです。


「湘南爆走族」では、マコは「400SSマッハⅡに乗っていましたが、「〜ファーストフラッグ」では500SSに変更。


マコの設定は、湘南中の暴走族をぶっちぎるスゴ腕の走り屋。


乗り手を選ぶじゃじゃ馬を見事に操る「白煙の女王」にはピッタリのバイク。そうしたイメージが変更の理由だと思います。


シゲの愛車Z400(YouTube「RIDE AUTO」より

★カワサキZ400


シゲの愛車Z400は、カワサキファンの間で人気の「Zシリーズ」の中でも「最も貢献したモデル」といわれています。


上の写真はYouTube「RIDE AUTO」さんから引用させていただいていますが、シンプルなフォルムが美しいバイクです。


誕生したのは1974年。その際の名称は「400RS」。2年後の1976年に「Z400」と改名されました。


もともとは北米向けに開発されたバイク。当時は第4次中東戦争の影響によるオイルショックの真っ最中。


石油大国・米国でも燃費の良さが重視され、さらに400CCという(米国人にとって)手軽さが受けて大ヒットしました。


当時は2スト全盛でしたが、将来的なオイル事情や排ガス規制の影響から4ストへの移行が見込まれる状況でもありました。


そんな中でZ400は、4スト車の先駆けとして登場したわけです。


Z400は、当時人気があったホンダCB400FOURなどと比べてバカっ速ではなかったけど、操作性がバツグン


日本では、自動車教習所の教習車として採用されていたほどでした。


ストーリーではシゲがZ400で絶妙なコーナーリングを見せるシーンが多く描かれています。


シゲのドライビングテクニックとZ400の良好な操作性がめちゃマッチ。


シゲにぴったりな相棒と言えると思います。


湘爆仕様のGS400(YouTube「せいじんトコ」より引用

★スズキGS400


山田の愛車GS400は、1976年に登場したバイクです。


スズキの4スト400CCでは、初めてDOHC直列2気筒エンジンを積んだバイクになりました。


スリムなボディで外装もシンプルなデザインですが、ネイキッドバイクらしいフォルムがカッコいい!


シンプルさゆえにカスタムもしやすく、当時のライダーたちの支持を集めました。


何といっても「湘南爆走族」の主人公・江口の愛車だったことで、大ヒットバイクに。今でも人気の高い旧車です。


上の写真はYouTube「せいじんトコ」さんから引用させていただいていますが、お笑い芸人・千原せいじさんがオーナー。


江口の愛車の特徴である、青がベースでピンクのファイアーパターンのタンクにカスタムされています。


実は江口の愛車のタンクは、山田のGS400のモノ。先輩から後輩へ譲り渡されたタンクなんです。


ストーリーではほかにも、ヤマハRD400(大橋の愛車)、ホンダCB400FOUR(尾高の愛車)。


スズキRG250ガンマ(若宮の愛車)など、今では希少な旧車がたくさん登場します。


その意味でも、旧車ファンの方にはぜひ読んでいただきたい作品なんです。


3.湘爆世代のオトナにエモすぎるほど懐かしい昭和50年代の世相

★ヨーラン背負ってリーゼント


「〜ファーストフラッグ」の舞台は、1970年代後半から1980年代前半の神奈川・湘南。昭和でいうと50年代。


だからストーリーでも、昭和50年代の世相を反映した背景が描かれています。


これが〝湘爆世代〟のオトナたちには結構エモくて、「あ〜、昔はこんな感じだったなあ」なんてしみじみ感じるんです。


特に「あったあった!」とうれしくなっちゃうのが、シゲや山田たちが来ている学生服学ラン


特にシゲの学ラン姿が、まさに昭和の人気ロックグループ「横浜銀蝿」の大ヒット曲「ツッパリHigh school Rock’n Roll 登校編」。

🎵今日も元気にドカンをきめたらヨーラン背負ってリーゼント♩

昭和のツッパリたちを狂喜させたこの曲の、有名すぎる冒頭の歌詞そのまんま!エモすぎる!

まずは「ドカン」。ワタリ(太もも部分など)とスソ幅が、土管(ドカン)のように広い学生ズボンですね。


また、ワタリが広くスソ幅が細いのが「ボンタン」です。


そして「ヨーラン」は丈が長い学生服(上着の方)。「長ラン」とも呼ばれてました。


「ヨーラン」と「ドカン」の組み合わせは、めっちゃ威圧感があって体がデカくみえるんです。


この組み合わせはシゲにめちゃマッチしていて、ケンカ無双のイメージにピッタリ。


ちなみに山田は丈の短い「短ラン」に「ドカン」、マコはロングスカートで登場します。


マコのロングスカート姿は長い髪(途中でボブヘアになります)にマッチしていて、まさにバービー人形のようです。


〝湘爆世代〟のワタシの頃は、街にツッパリ御用達の制服店がありました。


ワタシはバイト代でセミサイズのドカン(ワタリ50センチくらい?)を買ってはいてました(苦笑)。


ストーリーを読んでいると、その頃の記憶がよみがえってくるんです(恥っ)。


今ではお目にかからなくなりました

★電話ボックスとプッシュホン


第4巻のエピソード「ベリー・ホット・ライン」では、マコとシゲが電話でそれぞれの思いをぶつけ合うシーンが描かれています。


マコが「白煙の女王」だと知った暴走族たちが、海浜女子高前をウロチョロするようになり、マコはシゲにクレームを入れるんです。


マコが街の電話ボックスで、シゲがバイトしているラーメン店「一発軒」に電話。2人で言い争うシーン。


これもエモいんですよ!


だいたい電話ボックスって、ターミナル駅周辺などを除いて最近見かけなくなってませんか?


もしかしたら中学生くらいの子供たちは知らないかも?


ストーリー当時(1980年)は、電話ボックスなど公衆電話はピーク時(1984年)に全国で約93万5000台あったとか。


でも今はスマホ、携帯電話の時代。ケータイの普及とともに公衆電話の利用者が減って、現在は約11万台しかないそう。


当時は家の電話ではかけづらい要件(好きな女の子へのコールとか)の場合は、電話ボックスを使ってました。


大事な話ができる特別な空間って感じでした。またサラリーマンたちは勤務先への「報連相」のために利用してました。


しかも電話はプッシュホン。0から9までの数字などがボタンで並んでいるヤツ。押すと「ピッ、ポッ」なんて音がする。


これが出たときは「未来感」があって、自宅に来たときはうれしかったなあ。


マコが電話ボックスのプッシュホンから電話した一発軒は、まだダイヤル式


ジーコジーコとダイヤルを回して使う、「黒電話」と呼ばれてました。


しっかり回さないとかけ間違いの原因になって、ワタシもしょっちゅう間違えて謝ってました。


いま考えると、フォルムが結構オシャレだったなあ。いまでもダイヤル回線の加入電話と「ひかり電話」で使えるそうです。


ちなみに、一発軒でもプッシュホンが導入されて、店にたまっているツッパリたちが「ボタン電話だ」と大喜びしています。

★ルーレット式おみくじ器


そして、こちらも最近は見かけなくなった「ルーレット式おみくじ器」。


これもストーリーにひと味加える、粋なアクセントとして登場するんです。


こちらも第4巻のエピソード「ベリー・ホット・ライン」で登場。


マコが周辺でうろつく暴走族たちへのイラ立ちがピークになったとき、高校の先輩・高野が助け舟を出してくれるシーン。


2人で入った喫茶店で、高野はマコの危うい状況を心配して助言するんです。


そしてテーブル上にあったルーレット式おみくじ器を手にとると、マコの星座を聞いて「運勢を占ってあげる」。


ルーレット式おみくじ器は、自分の星座の投入口に100円を入れてレバーを回すと、ロール状に巻かれたおみくじが出てくるんです。


昭和50年代当時は星占い喫茶店がブーム。卓上で星占いができるおみくじ器は若者たちに人気でした。


ピーク時には年間20万台が製造されて、月8万円も売り上げた店もあったそう。


今の喫茶店ではお目にかかれなくなってますが、今でも製造されていてネット通販(上の写真)で購入できるんです。


ほかにもピーナッツやアーモンドなどが買える卓上販売機もありました。


おみくじ器から出てくるロール状のおみくじの紙は、小さい文字で運勢が書いてあって、ワタシもよくレバーをひねってました。


ストーリーで高野が占ったマコの運勢は、

「しばらくガマンの時です」「あなたの待ち人、優しい人が現れます」

自分がバイクに乗ることで周囲に広がった波紋にイラ立つ一方で、ひょんなことで知り合ったシゲが気になり出しているマコ。

そんなマコにとって次の展開を示すアイテムとして、おみくじ器が使われているんです。


読む人には何ともエモくて、ストーリーにひと味を加えるアイテムとしての使い方が絶妙にウマいと思います。


まとめ・令和の湘爆ファンにも楽しめる初代メンバーたちの物語


湘爆ファンにはぜひ読んでほしい!

ここまで「湘南爆走族 ファーストフラッグ」について説明してきました。


そして、この作品のストーリーや内容などについて、


  1. 湘爆のルーツが分かるエピソードゼロ的なストーリー
  2. マッハⅢやZ400…旧車ファンにはたまらない名車が登場
  3. 湘爆世代のオトナにエモすぎるほど懐かしい昭和50年代の世相

上記の3つの魅力について紹介&解説してきました。


この記事を読んで作品のストーリーや内容初代湘爆のメンバーや愛車についてよく分かったと思います。だから、


ストーリーではあまり出てこない初代湘爆のメンバーのことが知りたい


初代湘爆の人たちが乗っているバイクを教えて!


いま連載中の『〜ファーストフラッグ』って、どんな内容なの?


なんて方は、疑問が解消したと思います。


現在も吉田さんが連載中の「〜ファーストフラッグ」は、主要キャラが初代湘爆のメンバーたち。


第1作「湘南爆走族」で少しだけ登場した初代メンバーたちが、湘爆を結成していく過程が描かれていてメチャ感動的。


さらに舞台となる昭和50年代の世相がめっちゃ反映されていて、ワタシのようなオジサンにはエモすぎるほど!


だから「湘南爆走族 ファーストフラッグ」は令和の湘爆ファンはもちろん、昭和の湘爆世代のオトナにも読んでほしい作品なんです。


当ブログではほかにも面白い漫画を紹介しています。ぜひご覧ください。


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