「いつもと違う」シュールで独創的な世界観を楽しみたい人にお勧め「幻想的な漫画」3選

2023年4月20日木曜日

マンガを楽しむ

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いつもと違うジャンルが読みたいなら幻想漫画がお勧め

今までのジャンルに飽きた人やシュールでレトロな作品を読みたい人へ

漫画ファンのみなさん、今日も大好きな作品を楽しんでいますか?

スポーツ、SF、学園もの。冒険ファンタジーにギャグ&コメディー、ラブストーリー etc 。


漫画はたくさんのジャンルがあって、いろんな世界観とストーリーが楽しめるのが最高です。


でも「今まで読んできたジャンルに飽きちゃった」。


こんな風に思ったこと、ありませんか ⁉️ 実際に、


普通の作品とは違う、独特な雰囲気や独創的な世界観が楽しめる漫画はありますか?


ちょっと変わっていて読んだ後に『どんな意味なんだろう』ってストーリーの解釈を楽しめるような漫画が読みたい


いつもと違う、シュールで幻想的でレトロな感じがする漫画を探しています


こうした声がけっこう多いんです。


ただ数多い漫画の中で「シュール」「幻想的」「独創的」と評価される作品はたくさんあって、選ぶのが困っちゃうほど。


この記事では、いつもと違うシュールで独創的な世界観が楽しめる幻想的な漫画」をチョイス。


  1. 「ぼくとフリオと校庭で」(著者・諸星大二郎さん)
  2. 「ねじ式」(著者・つげ義春さん)
  3. 「瓶詰の地獄」(原作・夢野久作さん、作画・丸尾末広さん)

上記の3作品について紹介&解説します。いずれも力作&名作ばかり。


シュールで幻想的、そしてレトロ感もたっぷり味わえる。独特な雰囲気が漂う独創的な世界観がたまらない作品。


ストーリーの解釈も悩んだり読んだ後も、あとを引く怪作です。


この記事を読めばナットク&マンゾク。作品を手にとってページを開いてみたくなりますよ。

3作品をチョイスした理由


そんじょそこらのシュールさじゃありません


ワタシは子どもの頃からの漫画ファン。いい歳のオッサンになった今も愛読しています。


だから前述したように「ちょっと飽きたな」「ストーリーの解釈に悩むような作品が読みたいな」とつねに考えたりしています。


そんな時は「シュール 幻想的」「独特な世界観」なんてワードでググっています。


でも検索結果で出てくるのは今人気の「幻想的なファンタジー系」が多い。


面白いんだけど「いつもと違う」「普通の作品とは違う」という狙いからは離れている感じ。


もっと「独特な世界観」で読後もストーリーの解釈で後を引くような作品はないか? そう思って再検索。


検索結果から、これはと思う作品を読みまくり。


何じゃこりゃ?」「どう解釈したらいいの?」と読後も悩みながら楽しんだ作品をチョイス。その結果として、


  1. 「ぼくとフリオと校庭で」(著者・諸星大二郎さん)
  2. 「ねじ式」(著者・つげ義春さん)
  3. 「瓶詰の地獄」(原作・夢野久作さん、作画・丸尾末広さん)

この3作品にたどり着いたのが、この記事で取り上げる理由です。


ここからは1作品ずつ紹介&解説していきます。


1.「ぼくとフリオと校庭で」

★伝奇モノの鬼才による不思議なストーリー


著者は諸星大二郎さん。伝奇&怪奇SFモノのレジェンドです。


「ぼくとフリオと校庭で」は「少年ジェッツ」1983年2月20日増刊号で掲載された読み切り短編。


2006年に同作のタイトル名を表題作とした短編集(上の表紙・文庫版)が発売。


諸星大二郎自選短編集 彼方より」(文庫版)にも収録されています。


タイトル名は米フォーク・デュオ「サイモン&ガーファンクル」のポール・サイモンの「僕とフリオと校庭で」から命名されました。


諸星さんといえば、代表作「妖怪ハンター」のように強烈で独創的な伝奇&怪奇モノが特徴です。


でも「ぼくとフリオと校庭で」は叙情的かつ幻想的、ファンタジー要素が強い作品。


結末が分からず、ストーリーの解釈が気になる不思議な読後感を楽しむことができます。


★主な登場人物とあらすじ


主な登場人物は、小学生の「ぼく=ジロちゃん」と関西からの転校生「フリオ=富利夫」。


不思議なフリオの言動に、ジロが現実と空想の狭間にハマり込んでいくストーリーです。

フリオは関西からの転校生。父親の仕事の都合で転校を繰り返していた。

フリオは「UFOが見える」「念写できる」などとアピール。クラスメートからうそつき呼ばわりされ孤立していた。

ジロはフリオと気が合う唯一の友人。フリオは「明日よそにいく」「UFOが迎えにくるんや」と切り出す。

遊べるのは今日が最後ということで、放課後にジロはフリオの秘密基地に誘われるんです。

秘密基地は防空壕の後。フリオは「宇宙人の基地や」と説明。ジロはなぜ防空壕を知っているのか不思議に思った。

防空壕の中にはビニ本(エロ本)があり、フリオは近所に自販機があると説明。ジロの記憶では自販機はないはずだった。

ジロは「なぜいろいろ知っているのか」。フリオは「宇宙人は事前に調べにくる」。自分と父親が宇宙人だと主張する。

フリオは宇宙人や超能力のことを説明すると矛盾だらけ。「とにかくそうなんや」と言い張るんです。

でも矛盾だらけのはずのフリオの説明が、次第に「あれ?」という感じになっていくんです。


校庭でたたずむフリオの言動は不可思議な事ばかり


★フリオのうそが本当に…


クラスメートから「うそつきフリオ」と呼ばれる孤独な友人。ジロが聞いても矛盾だらけ。


でもフリオの「うそ」が次第に「本当なのかも⁉︎」と思えてくる現象に、ジロは遭遇していくんです。

フリオはよく校庭の鉄棒にぶら下がり「UFOを待ってるんや」。ジロがマネすると上空に巨大な影を感じる。

フリオはジャングルジムを見つめ「テッペンの棒を念力で折れる」と主張。その後、棒が折れて友人がけがをする。

ジロの記憶ではビニ本自販機はなかったはずだが、2人で確認したらあった。

河原には4本の煙突が3本しか見えない〝お化け煙突〟があり、フリオは「3本しかない」と言い張る。

ジロは見る角度で数が違うと説明。でも自分で角度を変えても3本しかなかった。

フリオの「うそ」に矛盾を感じなくなってきたジロ。

フリオの「明日、河原にUFOが迎えにくる」という言葉が気になり、何気なく空を見上げると不思議な物体が浮かんでいる。

フリオが去るという翌日、登校路から自販機を見にいくとなくなっている。クラスにはフリオの姿もない。

フリオのいうことは本当だったんだ…。ジロは河原へ向かって走り出したが…。

★現実か空想か…身近に潜む異世界


この作品は「妖怪ハンター」のような不気味さは抑え気味。


子供の頃に感じた世界の不思議さを思い出す、ノスタルジックな雰囲気が漂う中、ストーリーが進行していくんです。


結末はあいまいな感じ(詳しくは作品をお読みください)。でも読後に「ストーリーをどう解釈しようか」気になってくる。


子供の頃に、あったものがなかったり、なかったものがあったり。


仲良かった友だちが思い出せず、卒業アルバムにも載っていない。ほかの友人に確かめたら「そんなヤツいなかったぜ」。


そんなはずないんだけどなあ」と不安な気持ちになる。


防空壕の中で、フリオはジロにこう明かしています。

「わいがわいでないような…この穴から出ると、外が全然別の世界になっている」気分になる。

空に浮かぶUFO。ビニ本の自販機。お化け煙突。そしてフリオ。本当にあったのか? 本当にいたのか?

自分は違う世界、異世界に迷い込んでいたのかもしれない。


「ぼくとフリオと校庭で」は、そんな読後感に襲われる。独特な世界観がたまらない作品なんです。


2.「ねじ式」

★夢か空想か⁉︎シュールな世界観がスゴすぎる


著者はつげ義春さん。幻想的で独特すぎる世界観が詰まった作品を数多く発表している作家さんです。


漫画にシュール(前衛的)要素を初めて盛り込んだ先駆者でもあります。


そんな前衛漫画家の代表作が「ねじ式」。1968年に「月刊漫画ガロ」6月増刊号に掲載された22ページの短編です。


つげワールドを象徴する作品だけに、単行本だけじゃなく多くの作品集や自選集などに収録されています。


1968年当時は全共闘時代。世の中の矛盾や社会の閉塞感と戦っていた大学生たちの間で流行。


作品を巡って評論家や文化人から批評が続出。夢診断で有名なフロイト流の精神分析が行われたほど。一種の社会現象になりました。


他の作家さんたちがパロディ作品を発表するなど漫画界にも影響を与えています。


1998年には石井輝男監督&脚本、浅野忠信さん主演で映画化されています。


★主な登場人物とあらすじ


主人公は「ぼく」。ボサボサの髪に不気味な顔。上半身がハダカでハダシ。名前は不明。


ストーリーはシュールすぎ。つげさんが見た夢の内容がベースになっていて、まさに摩訶不思議。


フツーに読んでストーリーを解釈しろといわれたら「???」となっちゃうほど。


だから主人公のモデルは、つげさんと思われます。そして、あらすじ。

「ぼく」は泳ぎにきた海で「メメクラゲ」に左腕をかまれた。切れた静脈が露出し指でつないでいないと血があふれてしまう。

死の恐怖と戦いながら、ぼくは漁村を彷徨し医者を探し回る。

だが、漁村は奇怪な風景や不思議な人たちにあふれ、医者はなかなか見つからない…。

主人公がシュールなら、医者を求めて歩き回る漁村も幻想的。

「ぼく」は左腕のきずから飛び出して切れている血管を右手でつなぎながら歩く。ちょっと手を放すと傷口から血がピュッピュ。


実に気味が悪い。でも、ぼくが漁村で出会う人たちもどこか不思議でシュールすぎるんです。


★シュールすぎる漁村と人々


そもそも左腕をかんだ「メメクラゲ」って、どんなクラゲなの? 


実はつげさんの元原稿では「× × クラゲ」と書かれていたけど編集者が間違えて「メメクラゲ」になったとか。


でも「× × 」より「メメ」の方が「???」って感じがしてシュールです。

漁村で出会った人たちも不思議な人ばかり。漁村なのにメッキ職人がいたり、着物姿の可愛い女の子や政治家みたいな人。

家の壁には天狗の顔と「20貫」の文字。

「教えてください。イシャはどこだ!」と悶えるぼくの後ろを影の鼓笛隊が通り過ぎてゆく。

全く意味不明。漁村の風景は、つげさんの徹底した描き込みでリアルかつ不気味。村の人たちもとりとめなく出てくる感じ。

つげさんの見た夢がベースだから当然ですが、でも不思議とストーリーになっている。つげさんのつなぎが絶妙なんです。

「隣村へ行けばイシャがいるかもしれない」。ぼくは村内に敷かれているレールを歩き出す。

ちょうどレールの向こうから機関車がやってきて、キツネ面の運転手に隣村まで乗せてもらう。

車窓から見えるのは、なぜか風鈴。ぼくは「夏はいいものですね」とケガを忘れて楽しんでいる。

でも機関車が到着したのは元の漁村の街角。振り出しに戻ってしまうんです。

「ぼく」が彷徨う漁村もめちゃシュール

★後輩作家も影響を受けたシュールなギャグ

主人公は村内の金太郎飴を売るお店にたどり着き、店の老婆と出会います。このシーンが実に不可思議な雰囲気。

ぼくは老婆に(なぜか)「金太郎飴ビル」で開業している産婦人科の女医を紹介してもらう。

ビルは金太郎飴の製法特許で建てたと気づいたぼくは、母も金太郎飴のアイデアを考えていたと指摘。

ギクッとする老婆に「あなたはぼくのオッ母さんではないですか」と追及。老婆はこれにはわけがあると泣く。

ぼくは「(製法の)秘密は桃太郎のデザインにある」。老婆は「桃太郎であっても実は金太郎なのです」と説明する。

ここで2人は不思議な行動に出るんです。

老婆は「ほらポキン 金太郎」と断面を見せる。ぼくも「なるほどポキン 金太郎」と断面を確認する。

何とも不思議なパフォーマンス。夢を再現しているから意味はないのでしょうが、実にシュールで後輩作家に影響を与えました。

鴨川つばめさんがギャグ漫画「マカロニほうれん荘」でこのシーンのパロディを展開しています。

登場人物の金藤日曜膝方歳三が「ほらポッキン金太郎」「なるほどポッキン金太郎」とギャグを披露しているんです。


ぼくは老婆から紹介された女医にたどり着きますが、和服で額帯鏡という不思議な姿。


この女医とも奇妙なやりとりが展開。ラストへと続きますが、ここから先はぜひ作品をご覧ください。


★「ねじ式」のストーリーを追体験


ネタバレになるのでラストは書きませんが、読後感は「???」。ストーリーにはどんな意味があるのか? 考えてしまいます。


作品の発表当時に全共闘世代の学生たちの心を捕らえたのは、ストーリーの解釈


初めて登場したシュール漫画だけに、ストーリーの意味について議論が百出したそうです。


ただストーリーはあくまでも、つげさんの夢がベース。夢はとりとめなくて、話が飛びまくるもの。


だから「ねじ式」のストーリーも急展開が多い。それでもストーリーを追いかけてしまうのが、つげさんのスゴいところです。


つげさんのエッセイ集「つげ義春とぼく」によると、作品発表の翌1968年、このストーリーを追体験したそうです。


漁村のモデルとなった千葉・鴨川市の太海漁港で毒虫に足を刺され、病院を探し回る事態に遭遇。


看護婦さんの処置の際には怪しげな気分を味わったとか。これは「ねじ式」のラストシーンに通じるものがあるんです。


つげさんが見た夢は、後に自分へ降りかかったアクシデントの予知夢だったのかもしれません。


3.「瓶詰の地獄」

★2人の前衛作家の魅力がタップリ


原作は小説家・夢野久作さん。作画は漫画家の丸尾末広さん。


夢野さんは戦前の文壇で活躍した探偵&怪奇幻想作家。日本の推理小説で「三大奇書」の1つとされる「ドグラ・マグラ」が有名。


ホラー&幻想的な作品が多い中、「瓶詰の地獄」は1928(昭和3)年に発表された短編。


無人島に漂着した兄妹が、肉体的な成長による性的&精神的な苦しみをつづった3つの瓶詰めの手紙をめぐるストーリー。


めっちゃ幻想的でシュールで、ちょっとグロい世界観がたまらない作品です。


この夢野ワールドを、さらに幻想的&シュールに漫画で再現したのが丸尾さん。


丸尾さんは1980(昭和55)年にプロデビュー。代表作「少女椿」など幻想的で耽美的&ノスタルジックでレトロな作風が特徴。


「瓶詰の地獄」は2012年に、夢野さんの原作を丸尾さんが見事に漫画化。2人の前衛作家の魅力がタップリ詰まっています。


★登場人物とあらすじ


登場人物は無人島に流された2人の兄妹


兄の市川太郎。11歳のころ、島に漂着。そして妹のアヤ子も7歳のころに兄と遭難しました。


2人の名前は、瓶に詰められた手紙から判明しています。


そしてストーリーは、兄妹によって海に流された3つの手紙の内容を間接的につなげて展開する書簡体形式で展開します。

ある島の岸辺に3本のビール瓶が流れ着き、町役場を通じて海洋研究所に運ばれた。

3本の瓶は封蝋され、中に手紙があり兄妹によって書かれていた。無人島の生活ぶりや2人の心境などが記されていた。

成長するとともに兄妹の間柄を越え、男女としての欲求が抑えきれない苦しさや罪を犯すことへの恐れが書かれていた…。

越えてはならない一線を越えることを我慢する苦しみ。キリスト教徒の兄妹が一線を越えた時に襲われる罪の意識に苦しむ。

この苦悩ぶりを漫画化した、丸尾さんの絵が素晴らしいんです。


丸尾さんの特徴である幻想的で耽美的、レトロ。そしてグロさも感じるタッチがシュールな世界に導いてくれるんです。


★3つの手紙の内容が織りなすストーリー


「瓶詰の地獄」は書簡体系式。兄妹が記した3つの手紙を一枚ずつ紹介する形でストーリーが展開していきます。

【第一の瓶の内容】

無人島に救いの船がやってきた。降ろされたボートを見送る人々の中に父や母と思われる姿が見える。

両親はきっと、一番初めに出したビール瓶の手紙を見て助けにきてくれたに違いない。

でも私たちはこれから海の淵に身を投げる。肉体と魂を罰せねば、犯した罪の償いができない。どうぞお許しください。

救援の船と両親が来たのに、なぜ海に身を投げないといけないのか? 犯した罪とは何なのか?

【第二の瓶の内容】


島には食べ物がふんだんにあり、住む場所もあった。天国のような島で兄妹は10年間、元気に暮らしていた。


でも2人が成長するに連れて、妹の体は女性らしい魅力にあふれてきた。妹も兄を潤んだ目で見つめるようになった。


兄妹の一線を越えそうになる悪魔の誘惑。兄は苦しみ神に許しをこう。


わずかに残っていた鉛筆が無くなりつつあり、手紙を書くことも難しくなってきた…。


心はダメだと止めようとしても、体が言うことを聞かない。肉欲への本能。子孫を残そうという生存本能とDNAの機能。


3つの手紙の中で、兄妹の状況と苦悩が最も長く記されています。


キリスト教信者としての罪の意識。兄妹の苦悩を描く、丸尾さんの耽美&幻想的なタッチがめっちゃハマるんです。

【第三の瓶の内容】

オ父サマ。オ母サマ。ボクタチ兄妹ハ、ナカヨク、タッシャニ、コノシマニ、クラシテイマス。

ハヤク、タスケニ、キテクダサイ。市川太郎 イチカワアヤコ

手紙の内容を読む限り、3つの瓶が流された順番は「第三」→「第二」→「第一」。この順番だと考えられます。

でもストーリーを読み返すと「あれ? おかしいな」と感じてくる。理由は3つの手紙に矛盾が含まれているから。


無人島での生活は天国のはずだった


★矛盾が引き起こす解釈の面白さ


3つの瓶が流された順番は「第三」→「第二」→「第一」。最もポピュラーな考え方なので、これを前提とします。


そして感じる矛盾は、


  1. 3つの瓶はある島の岸で同時に発見された。でも「第一」の手紙で「一番初めに出した手紙で助けがきた」と書いている。
  2. 島で発見された時点で瓶は封蝋され、誰も開封していない。一方で兄妹は救援の船を見ているのはなぜか?
  3. 「第二」の手紙は「罪を犯す」恐怖が書かれている。でも両親にも伝えられないことを、なぜ手紙に記したのか?

この3つの矛盾に関して、さまざまな見方や考察がされています。その主な内容としては、


  1. 実際には救援の船は無人島には向かっておらず、兄妹が見た船はまぼろしだった。
  2. 兄妹がまぼろしを見たのは「一線を超える行為」に苦悩していたことが精神に影響した。
  3. 両親にさえ隠したい兄妹の秘密を手紙に記したのは、「罪」を犯すことの許しを求めている神様にあてたからだった。

以上がストーリーの矛盾とその考察です。名作家の夢野さんが、なぜ作品に矛盾を残して発表したのか?


矛盾を感じた読者が、ストーリーのつながりを推理して楽しめるように仕掛けたのではないか。そんな解釈もあるんです。


夢野さんの幻想的で奇怪なストーリーが、丸尾さんの耽美的&シュールな絵で魅力が増幅した「瓶詰の地獄」。


不可思議な世界にハマりたい人は、ぜひご覧ください。


まとめ・他の短編も読めば幻想的な世界にハマる


ここまで、いつも読むジャンルと違うシュールで独創的な世界観が楽しめる「幻想的な漫画」を紹介&解説してきました。


  1. 「ぼくとフリオと校庭で」(著者・諸星大二郎さん)
  2. 「ねじ式」(著者・つげ義春さん)
  3. 「瓶詰の地獄」(原作・夢野久作さん、作画・丸尾末広さん)

上記の3作品はいずれも名作&怪作ばかり。今まで読んできたジャンルに飽きちゃったという方で、


普通の作品とは違う、独特な雰囲気や独創的な世界観が楽しめる漫画はありますか?


ちょっと変わっていて読んだ後に『どんな意味なんだろう』ってストーリーの解釈を楽しめるような漫画が読みたい


いつもと違う、シュールで幻想的でレトロな感じがする漫画を探しています


そんな風に思っている人にはピッタリな作品です。


シュールで幻想的、そしてレトロ感もたっぷり味わえる。独特な雰囲気が漂う独創的な世界観がたまらない


ストーリーの解釈も悩んだり読んだ後も、あとを引く。そんな魅力に満ちています。


上記の3作品はいずれも短編。収録されているコミックスには、ほかにも魅力的で面白い短編がたくさんあるんです。


読めば幻想的でシュールな世界にハマりますよ。


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