「黄泉のツガイ」メチャ面白い!ハガレンに負けないキャラ&世界観「和風ファンタジー」3つの魅力

2023年11月25日土曜日

マンガを楽しむ

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神社のコマ犬が実は物の怪だったら⁉︎

硬派だけどメチャ面白いファンタジー作品を探している人へ

独創的ストーリーと世界観が特徴のファンタジー作品で大人気の女性漫画家、荒川弘さん。

錬金術師が存在する世界が舞台の「鋼の錬金術師ハガレン)」は、全世界でシリーズ累計8000万部超の大人気作です。


このハガレンに続く最新作として現在連載中なのが「黄泉のツガイ」。ダークファンタジーファンからの評価は上昇中で、


硬派だけど面白いファンタジー作品を探しています」という人へのオススメとして、必ず名前が上がっている作品です。


一方で、まだ「黄泉のツガイ」を読んでいない荒川ファンからは、


作品が気になってます。ハガレンと比べて面白いですか?


面白そうだけど、ストーリーやキャラと世界観はどんな感じなの?


そんな声がたくさん上がっているんです。


この記事では「黄泉のツガイ」の特徴や、作品が持っている魅力について、


  1. ハガレンに負けていないミステリアスなキャラとストーリー設定
  2. 歴オタとオカルト好きの好奇心をくすぐる和風ファンタジーの世界観
  3. 重要キャラ「ツガイ」の設定が面白すぎる

上記の3つの魅力について紹介&解説します。


この記事を読めばナットク&マンゾク。ハガレンに負けない作品の特徴やストーリー&キャラ設定と世界観が分かります


さらに作品を手にとってページを開きたくなりますよ。

「黄泉のツガイ」ってどんな作品なの?


★マンガ賞を総ナメ!


「黄泉のツガイ」は「月刊少年ガンガン」2022年1月号から連載中。単行本は計6巻が発売中(2024年1月12日時点)です。


著者である荒川さんの同誌での連載としてはハガレン以来、11年ぶり。


荒川さんの代表作と同じファンタジージャンルということで、「ハガレンに続く最新作」として注目されています。


作品の評判も上昇中。「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で第2位


つぎにくるマンガ大賞2023」コミックス部門で第2位。さらに第7回「みんなが選ぶTUTAYAコミック大賞」で大賞を獲得。


コミックスも累計180万部を突破(2023年9月時点)しています。


★伝奇要素がたっぷりの和風ファンタジー


多くのマンガ賞で高い評価を獲得している理由は、幻想的な伝奇要素がたっぷりなこと。


古事記日本書紀神代の雰囲気が漂い、古代から語り継がれる物の怪(もののけ)なども登場。


でも、ストーリーの舞台が現代の日本というギャップ!


作品のサワリ(あらすじ)を紹介すると、

現代の日本で、社会から隔離された〝隠れ里〟「東村」。夜と昼を別(わか)つ男女の双子、ユルとアサが暮らしていた。

双子の両親は行方不明。兄のユルは身体能力が抜群で狩りが得意。妹のアサは座敷牢に閉じ込められていた。

自給自足の生活で江戸時代のまま時間が止まったような東村に突然、機関銃などで武装した集団と不思議な能力者が襲撃。

武装集団の狙いはユル。眼帯を付けている女の能力者はユルを「兄様」と呼び、自分を「アサ」と名乗った…。

和風テイストが漂う独創的な世界観で、まさに〝和風ファンタジー〟。

主人公の兄・ユル(上の写真)と妹・アサが披露する不思議な力や、ストーリーで登場する「ツガイ」(物の怪)がメチャ面白いんです。


ここからは作品が持つ魅力を1つずつ紹介&解説していきます。


1.ハガレンに負けていないミステリアスなキャラとストーリー設定


★謎をはらむ双子の兄妹


「ハガレン」の主人公は、錬金術を駆使するエドアルの兄弟。2人は母親を蘇らせるために用いた錬金術に失敗。


術を使った代償で失った体を取り戻すために賢者の石を探して旅するストーリー。錬金術師の兄弟というキャラがめっちゃ立っていました。


「黄泉のツガイ」に登場するキャラクターも、ハガレンに負けずメチャ立っていてミステリアス。そしてカッコいい!


こちらの主人公はユルとアサ(上の写真)の兄妹。タイトルの「ツガイ」と関係するのでは?と連想しちゃう名前なんです。


兄・ユル


16歳の少年。現代社会と隔離されたような隠れ里・東村で暮らしている。


夜と昼が等しい日」に、日の出をさかいに生まれた双子の兄。身体能力が抜群。父親のミネに鍛えられた弓や狩りが得意。


この世のすべてのものを「閉じる」ことができる「」の力を秘めており、「世の中を二分する存在」とされている。


さらに「左右様」と呼ばれる「ツガイ」と契約している(後述)。


妹・アサ


16歳の少女。右目に眼帯。ユルとともに誕生した双子の妹。世のすべてのものを「解く」ことができる「」の力を使う。


兄とともに世の中を二分する存在といわれている。


幼い頃に両親に連れられて東村から立ち去る。東村にゆかりがあるという影森家で保護され成長する。


ある日、影森家の武装集団とともに東村を襲撃。「解」の力で村人を倒す。遭遇したユルに妹だと告げ「迎えに来た」と語りかける…。


村の座敷牢には「アサ」が閉じ込められていました。なのに、武装集団とともに現れた眼帯の少女は「アサ」と名乗る。


ユルとともに読者も「?」となってしまうイキナリの展開。序盤から目が離せなくなるんです。


2人の母親・ナギサ沖縄出身。「ユル」は沖縄の方言で「ヨル)」を意味します。兄妹の名前が意味するのは、要するに夜と朝


この世を二分する現象を象徴しているのが意味深。双子の兄妹は「ツガイを統べる者」になる資質を備えています(後述)。


★ユルを守る東村ゆかりの者たち


ミステリアスな力を秘めた兄妹。この世を二分する存在だけに、東村ゆかりの人たちが兄妹それぞれを守っています。


まずは、ユルの守護者たちから。


デラ田寺リュウ)】


東村に出入りする行商人。村に食料や薬などの生活必需品を運んでいる。


実は下界(社会)と村の連絡係。下界にいる東村ゆかりの「田寺家」の一員で「番小者(つがいこもの)」と呼ばれる。


村人に合わせて着物をきているが、現代の銃火器を駆使。東村を襲撃する敵を高い戦闘力で撃退する。


アサら武装集団の襲撃時は見事な銃撃でユルを守り、村から脱出させた。


段野ハナ


デラと組んでいる「番小者」の1人。ユルを保護するために尽力する。


ユルを「都会」で隠すためにデラと偽装結婚して、ユルを引きとって暮らす一般家庭の妻を演じている。


デラやハナのほかにも下界に降りて、村との連絡係を務めている東村ゆかりの者たちもたくさんいます。


ヤマ」は「祈祷師」として村に出入りして、病気などから守る「祈祷」と称して子供たちに予防接種をしていたり。


要するに下界から東村をサポートしているわけです。でも、彼らも一枚岩じゃないんです。


ユルとアサの「封」と「解」の力に対しては考え方や利害が違っている。だから味方のはずが敵という人もいたりして…(後述)。


★アサの守護者たち


母親に連れられて下界に降りたアサも、東村ゆかりの影森家に守られています。


でも前述したように、下界の人たちは東村に対する考え方も違う。影森家は古い風習から東村を解き放とうという考え。


だから村からユルを奪おうとしています。その尖兵として登場するのが、


影森ジン


影森家の三男。メガネと黒スーツのクールガイ。鋭い目つきで標的に迫る「掃除屋」(始末屋)を務めている。


武装集団の指揮をとり、アサを守るサポートもしている。


影森ゴンゾウ


影森家の当主で「御館様」と呼ばれている。人の良さそうな老人だが裏社会で勢力を誇り財力もある。


時間が止まったような東村のあり方に疑問をもち、風習に囚われた村を解放しようと考えている。


影森アスマ


影森家の次男。穏やかな口調と表情の青年。ただ東村に対する考え方は父親のゴンゾウと違い、密かに暗躍する。


影森ヒカル


影森家の長男波久礼(はぐれ)ヒカルのペンネームで売れっ子の漫画家。浮世離れした家を継ぐのを嫌っている常識家。


また影森家の下で働き、アサを守護する「能力者」もたくさんいます。


三つ編みの女の子「ガブちゃん」。ゴンゾウの側近やジンの下で働く黒谷4きょうだい


この項で紹介したほとんどのキャラが、タイトルである「ツガイ」の能力者=「ツガイ使い」なんです(後述)。


2.歴オタとオカルト好きの好奇心をくすぐる和風ファンタジーの世界観


★好奇心くすぐりまくりの隠れ里


「黄泉のツガイ」の舞台は現代の日本。そして東北の山奥にある隠れ里、東村。


村は江戸時代で時間が止まったような雰囲気、そしてたたずまい。

村人は畑や狩りで食べ物を自給自足。家や服も和服。村人が下界に降りることはなく、デラが生活必需品を運んでくる。

空を見上げれば飛行機のごう音と飛行機雲。でも村人たちには「竜の屁(へ)」。

村の入り口には岩でできた2匹のコマ犬?「左右様」が鎮座している。

まさに現代社会から隔離された隠れ里。しかも村のある山全体には「結界」が張られているんです。

なぜ結界が張られているのか? それは「世の中を二分する存在」=ユル&アサの兄妹を下界から奪いにくる敵から守るため


デラなどの東村と下界との連絡役は、結界を抜けて村に至るルートを知っているので大丈夫です。


でも、そんなことを知らない侵入者や、ハイカーら一般の人たちは同じ道をグルグル回らされて遭難してしまう。


昔の東北地方(岩手・遠野)では、面白い言い伝えがあります。


山奥で旅人が濃霧のため道に迷ってさまよううちに無人の民家にたどりつき、一夜をしのぐ。


一夜明けて下山した後、再び民家を探すが見つけることはできなかった。「マヨイガ」(迷い家)というヤツですね。


ストーリーでは、この伝説を見事に世界観に落とし込んでいるんですね。


ちなみにユル&アサの母親・ナギサは、たまたまハイキングしていて結界のため村に迷い込んだそうです。


★権力者が欲しがる「解」と「封」の力


なぜユルとアサの兄妹を奪いに侵入者がやってくるのか? それは兄妹が秘めている「解」と「封」の力がスゴすぎるから。


第1巻の第4話「愛と誠」で、ユルのツガイである左右様の1人「右さん」が力などについて教えてくれています。


左右様については、次項でくわしく説明します。

東の村で夜と昼が等しい日に、日の出を境に生まれた男女の双子。それが生まれた時代は世が割れる。

ユルとアサを除いて一番新しい(双子)のが約400年前。国が東西に分かれて大戦があった。

さらにその昔は南北に分かれて戦っていた時代があった。どちらもツガイ使いたちが関わっていた。

「右さん」がいう「東西に分かれた大戦」は1600年の関ケ原の戦い。「南北の大戦」は鎌倉末期〜室町期の南北朝の騒乱のようです。

ユル「俺たちって世を乱す呪い子みたいな存在なのか?」

右さん「おぬしらの力を利用したい奴が勝手に争い始める」

右さんの説明を聞くと、徳川家康石田三成後醍醐天皇足利尊氏らが思い浮かびます。説得力があるウマい設定ですよね。

この世のあらゆるものを強制的に解く「解」と対になっている「封」。この2つの力がぶつかったらどうなるのか


そして過去に2つの力を獲得した人間はいるのか? 左右様のもう一人「左さん」によると、いない

2つの力を得ると「何が起こるか誰も知らないっつー訳だ」(デラ)。

デラのこのセリフ、今後のストーリー展開の伏線になっているようでメチャ楽しみです。

★神代の伝説が登場する


兄妹の力をめぐって侵入者が絶えない

ユルとアサがそれぞれ秘めている「封」と「解」の力。その源はどこから来ているのか?


第3巻の第9話「アサと解」で、アサによって明かされています。


東村から脱出して影森家に保護されたアサは、その後もアサを取り戻そうとする村の刺客に襲われていました。


奪い返すだけならまだしも、命も狙われて…。

15歳の時に刺客に捕まって…、一度殺されて「解」の力を手に入れた。

これ(解と封)は死者の国と現世の境目にいるツガイの力。私が会ったのは、そのツガイの「解」の方。

死んだアサは頭がい骨でできた道がつながるドクロのような岩の前で、顔を布で覆った角のある人物に遭遇。この人物によると、

ここはそなたたちの国で言うところの黄泉比良坂(よもつひらさか)。黄泉の国の手前じゃ。

(アサを殺したのは)落命せんとここには来れぬしな。ここに来た人間が選ぶ道は二つ。

このまま死ぬか、吾(われ)を受け入れるか。生きたければ「解」を受け入れて、そなたの生きる世界に戻る。

「解」は敵将の首を「解く」など戦を終わらせる事ができる。英雄になれるが、力を利用したい輩(やから)が群がる。

要するに「世を二分する存在である男女の双子」は、一度死ぬことで「黄泉比良坂」へ行き、力を授けられる。

力が発動すると目に変化が生じる。アサの場合は右目に現れたため眼帯をつけているんです。


実はユルも東村で生活していたころ、刺客に襲われているんです。


その理由はアサと同じ、一度死んで「黄泉比良坂」で力を手にして生還させること。そう推察できます。


世間から隠れて続けている東村の人たちの中にも、「封」を覚醒させたユルを手に入れようとしているヤカラがいるようです。


★イザナギが大岩で封じた黄泉比良坂


「黄泉比良坂」は古事記などに登場する神代のエピソードの舞台です。


黄泉の国を訪問したイザナギノミコトが死者の妻・イザナミノミコトを怒らせて追跡され、大石で封じて逃れた場所。


まさに死者と生者がそれぞれ住む世界の境目。神代の伝説をストーリーの世界観にオーバーラップさせているワケです。


「黄泉のツガイ」のストーリーに流れているのは「二元論」です。


世界は背反する2つの原理や基本的要素から構成されているという考え方。例えば陰と陽夜と昼善と悪男と女


ストーリーでの「背反する2つの原理」を象徴するのが、「世を二分する男女の双子」=ユルとアサ。さらに「解」と「封」。


この2つのモノが組み合わさり1つになっているのが、タイトルでもある「ツガイ」です。


そして「封」と「解」は黄泉比良坂にいるツガイの力。それぞれの力を秘めるユルとアサは、まさに「黄泉のツガイ」なんです。


ストーリーの世界観をメチャ象徴する、素晴らしいタイトルですよね。


3.重要キャラ「ツガイ」の設定が面白すぎる


★「ツガイ」は幽霊、妖怪、UMA…


「黄泉のツガイ」の登場キャラの中で、「ツガイ」は重要な役割を演じています。


ストーリーによると、ツガイとは「対なるもの」。幽霊妖怪化け物UMA(ユーマ)、異形などと呼ばれている。


要するに、2体で1組、コンビを組んでいる物の怪ですね。


ツガイは古くから存在していて、あるところでは神様として祀られていたり。あるところでは妖怪として封印されていたり。


一般の人にはツガイは見えない。でも体調が悪かったり、たまたま波長があっちゃったりしたときに見えることがある。


はなから「見えちゃう」人もいる。見えるだけじゃなく、会話もできてツガイに「見える人なんだね〜」なんていわれちゃう。


見えちゃう人がツガイと「契約」すると、物の怪の(あるじ)となって「ツガイ使い」になるんです。


ツガイと「契約」する方法は、自分の血をツガイにかけること。「契約」を解除する場合は、ツガイに相談して承諾してもらう


ツガイ使いが死ぬと契約は解除される。ツガイは「野良ツガイ」となってその場にしばられ、いずれ消滅する。だから主を懸命に守るんです。


ツガイはユニークでいろんな能力を披露(後述)。いろんなツガイやツガイ使いたちが登場してバトルを展開します。


★ユルを守護する「左右様」


主人公ユルも「契約」したツガイがいます。東村の入口に鎮座していた「左右様」(上の写真)です。


入口にいたときは岩でできた2対のコマ犬でした。武装集団が村を急襲した際、デラがユルを守るため「契約」させたんです。


2対はユルの呼び方でいうと屈強な巨漢の「右さん」、美女だけど強靭な体で闘いが大好きな「左さん」。


影森家のツガイ使いたちが使役するツガイを吹き飛ばすほど、めっちゃ強い姿を見せてくれます。


ツガイ仲間の中でも強者として有名なコンビで、ツガイたちの中にはファンがいるほど。


左右様はユルに、東村にまつわる歴史やツガイのことなどを教えています。2対とも義を守るナイスガイたちです。


一方でユルと「契約」するまで約400年もコマ犬姿だったので、久しぶりのシャバの様子に興味津々です。


「右さん」はアサが持つ「解」、「左さん」はユルが秘めている「封」を相殺する力を持っています。


だから左右様は本来なら「解」と「封」が暴走した際に制御する役割があるようで、第三者が持つべき存在とされていました。


でもユルが急襲されて生命の危機に陥ったため、デラが緊急措置として契約させたんです。


影森家を含め東村ゆかりの人たちは、封の力を持つユルが左右様の主となったことを恐れています。


ユルが「封」の力に目覚めたとき、左右様との関係はどうなるのか? これも今後のストーリー展開での見どころになりそうです。


★ツガイのユニークな設定が面白い


ツガイは2対で1つのコンビ。それぞれ真逆な特徴があったり、それぞれの力を補完する関係にあったり。


ここでは面白いツガイを紹介しますが、著者である荒川さんのセンスが光まくる設定になっていて面白いんです。


まずは多くのツガイ使いを抱えている影森家のツガイから。


掃除屋(スカベンジャー)


影森家の三男ジンが主。チョウチンアンコウ型大小の補完タイプのツガイ。


あらゆるものを飲み込む大きな方が「」。飲み込んだものを吐き出す小さい方の「」。ジンが命名しました。


ジンは有事に備えて闘いで使えるものを飲み込ませています。


「愛」と「誠」と聞くと思い浮かぶのが、昭和の学園青春漫画「愛と誠」。荒川さんの名作へのオマージュといえそうです。


ガブリエル


三つ編み少女ガブちゃんが主。巨大な歯と口を持つ上アゴと下アゴのコンビ。何でも噛みちぎり、食い潰す。


東村の急襲作戦で村人に手をかけまくりました。


そして東村側では、


前虎後狼(ぜんここうろう)】


番小者・段野ハナが主。猫と犬の姿をしていて、犬は「二狼」、猫は「虎徹」。


追跡能力に優れ、二狼がニオイをかいで追跡。虎徹がスマホの位置情報で二狼の位置をトレースしてハナに伝えています。


デラのねぐら(仮称)】


デラの一族・田寺家のツガイ。外見は普通の一軒家でデラのねぐらであり武器保管庫でもある。パートナーのツガイは不明。


マヨイガ」をつくり、家の周辺に結界を張ることができる。結界内では影森家の諜報員が迷い込んで果てた亡骸がゴロゴロ。


東村側のツガイには、日本古来の神様や妖怪としておなじみのツガイもいます。


オシラサマ


東北地方で実際に信仰されている農業や馬などの神さま。ストーリーでは東村の外にある民家に住むおばあさんが主。


着物姿の美女と馬のコンビで、困っている子どもがいたら助けてくれる。左右様と仲良し。


ザシキワラシ】東北地方などで伝えられている子どもの妖怪(精霊)。ストーリーでは意外な姿で活躍しています。


どんな姿でだれが主なのかはネタバレするので、ぜひ作品でお確かめください。


手長足長


日本や中国で古来から伝えられている妖怪。ストーリーでは伸縮自在な手と足を持つツガイとして登場。


人を食うなど悪さばかりして左右様と闘ったことも。1200年前に福島の磐梯山に封印されていました。


でも意外な人物に解放されて、ユルや左右様と激闘を演じます。くわしくは作品をお読みください。


ストーリーで登場するツガイたちは名前があったり、なかったり。


物の怪といえど心があるので、名前をつけてかわいがってくれる主には忠誠を尽くす。そうじゃないと、裏切ったりして…


そんな人間臭さ? がストーリーの魅力を高めているんです。


まとめ・和風ファンタジーの謎解きとバトルを楽しもう


手長足長などユニークなツガイも魅力です

ここまで「黄泉のツガイ」の特徴や、作品が持っている魅力について紹介してきました。


そして荒川さんの代表作ハガレンに負けていない、特に作品の中で際立っている、


  1. ハガレンに負けていないミステリアスなキャラとストーリー設定
  2. 歴オタとオカルト好きの好奇心をくすぐる和風ファンタジーの世界観
  3. 重要キャラ「ツガイ」の設定が面白すぎる

上記の3つの魅力について紹介&解説しました。


作品ではストーリーの序盤で細かい設定などの説明がありません。


でもストーリーの進行とともに、読者が疑問に思っていたことや知りたい情報が少しずつ明かされていくスタイルをとっています。


だから謎解きも楽しむことができるんです。


そして日本の神代や古来の伝説をベースにした世界観ユニークなストーリー&キャラ設定が抜群で、まさに和風ファンタジー。だから、


硬派だけど面白いファンタジー作品を探しています


作品が気になってます。ハガレンと比べて面白いですか?


面白そうだけど、ストーリーやキャラと世界観はどんな感じなの?


なんて方は、この記事を踏まえて作品を読めば和風ファンタジーの世界を楽しめてハマること間違いなし!


ぜひ作品のページを開いて、ユルとアサの物語を楽しんでください。


当ブログでは、ほかにも荒川さんの作品や面白いファンタジー漫画を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。


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