忍者マンガは日本を超えて世界でも人気のジャンル |
海外でも熱く支持される「Ninja」はマンガでも人気のジャンル
闇(やみ)に生き、闇にうごめき、闇に消える。それが定めの忍者。
日本のいにしえの時代から活躍していたスパイ。破壊活動、暗殺などもなりわいとした影のスペシャリスト。
木へ飛び上がるジャンプ力。一撃必殺の剣技、手裏剣術。人を惑わす分身の術。周囲にひそむ水遁(とん)・土遁の術。
超人ぶりがカッコいい。だから老若男女を問わず大人気。日本だけじゃなく海外でもファンがたくさん。
「忍者」「忍び」「くノ一」は英語でも「Ninja」「Shinobi」「Kunoichi」とローマ字表記で直訳されているほど。
米国では「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」シリーズなどの映画も公開されました。
だからマンガでも人気ジャンル。たくさんの作品があって、まさに百花繚乱(りょうらん)。
それだけに、
「オススメの忍者マンガはなんですか?」
「キャラがカッコよくておもしろい忍者マンガを教えて!」
「忍者マンガで好きなキャラはだれですか?」
なんて悩みの声が多いんです。
この記事では数多くある「忍者マンガ」から「これは読んでみて!」という作品をチョイス。
- 「伊賀の影丸」(原作・横山光輝さん)
- 「カムイ外伝」(原作・白土三平さん)
- 「NARUTOーナルトー」(原作・岸本斉史さん)
上記の3作品について紹介、解説します。
記事を読めば、ストーリーやキャラクターの魅力、忍者の歴史などがわかります。
そして「なるほど、おもしろい!」とナットク&マンゾク。
さらに「よし、作品を読んでみよう」とページを開きたくなりますよ。
3作品をチョイスした理由
短刀、手裏剣、まきびし、クナイ…忍びのアイテム |
★忍者について
忍者はいにしえの時代から活躍していたスパイ、破壊活動やかく乱などのスペシャリスト。
室町時代から江戸時代にかけて、武将や大名の依頼を受けて契約。または一族郎党で武将につかえ、忍術を提供していました。
当時は「忍び」「草」「乱破(らっぱ)」「素破(すっぱ)」などの名称。
「忍者」は昭和の小説などで生まれた名前。おなじみの黒装束は江戸時代の講談本で紹介され広まりました。
三重県を本拠地とする伊賀衆、滋賀県の甲賀衆が有名。農地が少ない土地の人たちが生きるために忍術を生み出し、習得。
戦場ではお金でやとわれた足軽や悪党として最前線で活躍。奇襲やかく乱なども行いました。
また、飛鳥時代に「忍者」がいたという伝説があります。
江戸時代前後に成立した「忍術奥義伝」の記述。聖徳太子が「志能備(しのび)」を使ったという伝承です。
豪族の大友(大伴)一族で、滋賀を本拠地とする大伴細人。太子のために「志能備」として情報収集を行ったようです。
こうした歴史的な土壌から「忍者小説」や「忍者マンガ」が生まれたんです。
★3作品を選んだワケ
- 「伊賀の影丸」(原作・横山光輝さん)
- 「カムイ外伝」(原作・白土三平さん)
- 「NARUTOーナルトー」(原作・岸本斉史さん)
この記事で紹介する3作品は、いずれも「忍者マンガ」を代表する名作。
- 「忍者」がもつ魅力、身体能力の描写力がスゴい。
- 「忍者」のスゴさを描くストーリーの秀逸さ。
- 主人公以外の敵・味方にも特殊能力を設定しているため魅力あふれるキャラが多い。
上記の3つの特徴があり、この記事でチョイスした理由です。
「伊賀の影丸」「カムイ外伝」は「忍者マンガ」が開花した昭和の名作。忍者の歴史や背景がわかり、おもしろい。
「NARUTO」は「忍者マンガ」の魅力的な要素を継承。少年マンガのヒット要素「友情・努力・勝利」を加えた平成の傑作です。
ここからは1作品ずつ紹介、解説していきます。
1.「伊賀の影丸」
「鉄人28号」「バビル2世」など多くの名作がある横山光輝さんの原作。
1961年から1966年まで「週刊少年サンデー」で連載。コミックスは全15巻。
1963年には実写映画化され、松方弘樹さんが主演。テレビ人形劇も1963年から1964年までTBS系で放送されました。
昭和40年代の作品。コマ割りが細かく、若いマンガファンから見れば「古典」でしょう。
ページを開いたら違和感なし。木から木へジャンプし剣を交える忍者同士の闘いは、スピード感とキレがあり迫力満点。
手裏剣が宙を飛び、木に「カカカッ」と刺さる描写はめちゃカッコいい。
横山さんの特徴である柔らかい線は、忍者の体の柔軟さを表現するのにマッチ。
ライフワーク作品「三国志」を知っている方なら、すぐ横山ワールドにハマりますよ。
★あらすじ
主人公は若き天才忍者、影丸。マゲは結わず、ちょっと長めの髪をなびかせるイケメン。
江戸時代に政権をにぎっていた徳川幕府(公儀)の隠密。スパイ、工作員です。
影丸は幕府のお抱え伊賀衆の1人。頭領で上忍の服部半蔵の命を受け、各地へ調査に出かける。幕府を転覆しようと計画を進める勢力を調べ、たくらみを阻止するため伊賀流忍術で闘う。影丸は手裏剣や剣技、身体能力がバツグン。敵の忍者たちから「不思議な術」と評価される「木の葉隠れ」も使う。敵も特殊な能力を持つ強者ばかり。体の色が周囲に溶け込んだり、投げる気配なく石つぶてを雨のように飛ばしたり。影丸は敵の術に重傷を追うこともあった。だが、すぐれた洞察力で分析した対策法と木の葉隠れの術で敵を破っていく。
★影丸のクレバーさがカッコいい
影丸は剣術、手裏剣術ともにすぐれ、公儀隠密たちの中でも高い評価を受けている下忍。
そして得意とする「木の葉隠れの術」。
「ムダな殺生はしたくない」という影丸の人間性がにじみ出ている忍術なんです。
木の葉は3種類。つむじ風や強風の流れに乗せて、用途ごとに使いわけます。
【眠り薬がしみ込んだ木の葉】敵地へ忍びこむとき、風の流れに乗せて舞い散らせて見張りを眠らせる。
【火薬をふくませた木の葉】大勢の敵に対し風上から敵に舞い散らす。点火すると葉が着火。あわてる敵を手裏剣で攻撃する。
【普通の木の葉】影丸が立ち去るときに、つむじ風に流して姿を消す。仲間と会う際に自分がいるサインとして一枚だけフワリとただよわせる。
風下から風上に回れば「木の葉隠れ」を防げる。敵は気づきます。でも影丸は上手。正確な手裏剣術と剣技で相手を風下に誘導。
敵は気づかないうちに風下に回らされて…。剣と手裏剣で惑わす影丸のクレバーな闘い方がカッコいい。
闘いの描写は、コマ割りを多くしてていねいに表現。コマを読む過程で戦闘空間を広く感じさせる効果があるんです。
★敵も強烈なキャラクターが魅力
影丸が立ち向かう敵の忍者は、特殊な能力の持ち主が多い。キャラ設定も強烈です。
阿魔野邪鬼(あまのじゃき)。甲賀衆の強者。切っても毒を飲ませても死なない。いや、死ぬけどよみがえっちゃう。
約3時間で体が再生する。やられた相手の必殺技を覚えているから同じ術は2度と食らわない。トンデモない難敵です。
水の中に長時間もぐれる人。モグラのように土中を進む人。体がゴムマリのように弾む人。敵の影をあやつって自由を奪う人。
特異体質を生かして忍者として活動。でも邪鬼のように不死身で200年も生きているケースはない、とか。
【くも丸】トリモチのような粘着性のツバが武器。相手の目に当て視界を奪ったり、クモの巣を作って逃げられなくする。【十兵衛】ハダカになるとカメレオンのように周りの景色と同化できる。【犬丸】ケモノのように両手両足でしっ走。ハナは三里(約12キロ)先の魚のニオイをかぐことが可能。
そして影丸と邪鬼ら甲賀七人衆との闘い。ハラハラドキドキの連続です。
★「若葉城の巻」(コミックス第9巻〜第10巻)
隠密たちは次々と討ち取られる。上忍の半蔵は若葉藩に不穏な空気を感じ、影丸らを若葉城に派遣する。影丸たちは「甲賀七人衆」と遭遇し闘うが、敵の不思議な術に苦戦する。一方で若葉藩のたくらみを探知。危険な計画を阻止するため邪鬼ら七人衆と死闘を展開する。
★「由井正雪の巻」(第11巻〜第13巻)
正雪は事件の際に自害したはずだった。だが生きており再起のため大阪へ向かっていた。正雪の生存を探知した幕府は、隠密たちを追討隊として派遣したが全滅する。半蔵は影丸らに正雪の追跡を指示。影丸らは正雪を守る陰流の忍者たちに苦戦する。そこに邪鬼が現れ、影丸ら隠密と陰流忍者の双方に邪魔をする。闘いの中で忍者たちは次々と倒れる。影丸は正雪を追い詰めて〝正体〟を知るが…。
2.「カムイ外伝」
原作は白土三平さん。第一部が「週刊少年サンデー」で1965年から1967年まで不定期連載。コミックスは全2巻。
第二部が「ビッグコミック」で1982年から1987年まで連載。コミックスは全20巻。
またカムイ伝全集「カムイ外伝」があり、全11巻が発売されています。
1969年に「忍風カムイ外伝」のタイトルでアニメ化。1995年にはラジオドラマ化。
2009年には松山ケンイチさん主演で実写映画化。大人気となりました。
主人公は抜忍のカムイ。忍びの組織と掟から抜け出したカムイが、追跡してくる〝追忍〟と死闘を演じるストーリー。
横山さんの「伊賀の影丸」と昭和の「忍者マンガ」の双璧をなす作品。劇画タッチで描かれる闘いは迫力満点!
闘いの描写は細かく、ていねい。臨場感と緊迫感がただよっています。
「カムイ外伝」は〝正伝〟「カムイ伝」のスピンオフ作品です。
〝正伝〟がカムイ以外のキャラが主人公のエピソードが多い一方、「外伝」は忍者カムイをクローズアップした展開になってます。
★「カムイ伝」「カムイ外伝」のあらすじ
「カムイ伝」は第一部が1964年から1971年まで。掲載誌は伝説のサブカル誌「月刊漫画ガロ」。コミックスは全21巻。
第二部は1988年から2000年まで「ビッグコミック」で連載。コミックスは全22巻。
こちらもカムイ伝全集「カムイ伝」第一部が全15巻、第二部も全12巻が刊行。
ストーリーは重厚。舞台は江戸時代の日置藩。厳しい身分制度の中で生きる人々の姿を描いています。
当時の幕藩体制下では武士、農民、職人(工)、商人などといった身分、階級がありました。
身分を厳しく定めることで「自分より下がある」と不満をそらし、統治するシステム。
白土さんは各階級の人たちが社会や組織、自分の運命にあらがい、懸命に生きる姿を克明に描写。
カムイだけじゃなく、農民の子・正助、日置藩家老の子・草加竜之進らも主役としてエピソードを展開しています。
カムイは「夙谷(しゅくだに)」で誕生。まずしい生活から抜け出し自由と人間の誇りを守るため、宿命に立ち向かう。強くなるしかないと決意し剣術を習得。さらに身体能力を評価した忍びの主領に導かれ忍術の道へ。でも忍びの社会でも自由に生きることはできない。カムイは組織から脱出。〝抜忍〟として追跡をかわす日々を生きる。
★カムイは持ち前の身体能力を生かして忍術をマスター
カムイは小さなころから、身体能力がバツグン。木から木へ飛び移るジャンプ力。
だれよりも速く走る脚力。敵にマトをしぼらせないために、走りながら体を左右に変化するフェイントができる俊敏性。
剣術でも独学ながら身体能力を生かした斬撃力。格闘センスにあふれていました。
剣豪の露木鉄山に弟子入り。剣術を正式に学びますが、鉄山もセンスを高く評価。
鉄山は重要情報を知る忍者を倒し、情報に関わった人物として忍者衆に切られる。
カムイは忍者衆の主領からも天才的センスを注目され、忍びの道へ。多くの術を習得し忍者としてブレークします。
★変移抜刀霞斬り(へんいばっとうかすみぎり)
カムイは忍者衆(使う忍術から伊賀流とされる)の中でも強者になります。
でも公儀隠密としての任務中に幕府の根底を揺さぶる秘密を知り、抹殺対象に。
自由と誇りを守るためカムイは組織を離れ、抜忍に。忍者衆の追撃を必殺技で撃退します。
刀は腰の後ろに差す。腕も後ろに回したまま相手へ突進。体を左右に動かすフェイントを入れつつ間合いを詰める。すれ違う際に相手の攻撃をかわし、逆手で抜刀し斬撃。相手はどちらの手で抜刀してくるかわからない、必殺の剣。
ただ「霞斬り」のパターンを覚えられたり、同様の技を使う敵が出現。
カムイは二刀を使う工夫を加え「十文字霞くずし」をあみ出しています。
★飯綱落とし(いづなおとし)
木から木へと飛び移り、相手に追走させる。カムイは木の枝に足を引っかけるなどして飛ぶ方向を転換。相手の背後に回って両腕で体を固定し、そのまま垂直に落下。敵は地面に頭をたたきつけられ頭骨と首の骨をバキリ。
イメージとしては、プロレスでコーナーポスト最上段からジャーマンスープレックスをかけて相手を頭から落とす感じ。
カムイは敵の背後に回り込むため方向転換する際、枝に足をかけるほかにナワを枝に飛ばす。
枝の反動で方向を変えるなど実にクレバー。何度も方向転換を繰り返して有利な体勢に入る。
この運動を細かいコマ割りで克明に描いているため、戦闘シーンは実にリアル。
これぞ忍者マンガ!という躍動感と魅力と説得力があふれまくってます。
カムイは漁師や農民に変装。「空蝉(うつせみ=変わり身)の術」や催眠術なども駆使して追忍をかわし、迎撃します。
自由と誇りを守り、生き抜くためのストーリーが展開される「カムイ外伝」。
身分制度に苦しむ人たちが、人間の尊厳を守るため闘う生きざまを描く「カムイ伝」。ぜひ作品をお読みください。
3.「NARUTOーナルトー」
「週刊少年ジャンプ」で1999年43号から2014年50号まで連載。コミックスは全72巻発売。
ナルトの息子・ボルトの活躍を描くスピンオフ作品「BORUTOーボルトー」が2016年から「Vジャンプ」で連載中。
単行本は全16巻(2022年3月時点)が発売中です。
2002年から放映されたテレビアニメシリーズは大人気となり、劇場版も3作品が公開されました。
前述した2作品によって「忍者マンガ」は人気ジャンルとなり、たくさんの作品が誕生。
その中から3番目に「NARUTO」をチョイスしたのは、影丸やカムイがもつ「忍者マンガ」の要素をしっかりと継承。
「少年マンガ」のヒット要素「友情、努力、勝利」をプラスしたエンターテイメント作品の傑作であることが理由です。
★あらすじ
ナルトはかつて里を壊滅寸前までにした九尾の妖狐を体内に宿し、里人から嫌われている。忍者アカデミーでは落ちこぼれ。卒業試験に3度落ちるが、ある事件で発揮したガッツと潜在能力を評価され、下忍に。ライバル・うちはサスケ、ヒロイン・春野サクラとともに、上忍・はたけカカシの第七班に配属。サバイバル演習で3人は忍者に最も大事な〝仲間の大切さ〟に気づき、カカシから正式に下忍として認められる。
「NARUTO」では「伊賀の影丸」で用いられた、主人公以外の忍者に特殊能力を与え強烈キャラを生み出す手法が継承されています。
【犬塚キバ】忍犬と生活する一族の1人。強い嗅覚と両手両足でのしっ走力、鋭いツメとキバによる戦闘力がバツグン。【秋道チョウジ】巨体で大食漢。戦闘ではさらに巨大化。体を丸めて「肉弾戦者」化し敵を吹き飛ばす。【奈良シカマル】自分の影を操る能力者。自身の影を伸ばして敵の影につなげ、相手を意のままに操る「影真似」が得意。
【鬼童丸】木の葉隠れの抜忍・大蛇丸の配下。6本の手と3つの目。粘着性のツバでクモの巣と矢を作り攻撃する。【干柿鬼鮫】霧隠れの抜忍で「暁」メンバー。サメのような顔立ちと体。水遁が得意で水中で自由自在に攻撃する。
すばらしいのは、特殊能力を与えた各キャラが各エピソードの主役として活躍すること。
ナルトだけじゃなく、キバら各キャラの魅力的なストーリーを重ねて作品を作り上げている。
忍者、農民、武士など各階級の人たちの生きざまを描く「カムイ伝」の重厚な世界観に通じる。これが特徴の一つです。
★「友情・努力・勝利」のヒット要素
少年マンガのヒット要素「友情・努力・勝利」。「少年ジャンプ」が躍進した要因の1つ。「NARUTO」も盛り込まれています。
ナルトたちの忍術の源(みなもと)である「チャクラ」を例にして説明します。
万物を生成する根本的エネルギー。体内のもの、修行などで生じる精神的なもの。
2つを練り上げて術者の意思である印を結ぶことで、忍術が発動します。
「忍者マンガ」では忍者が印を結んだり九字を切ったりして術を出します。
「NARUTO」では術の根本エネルギーがチャクラだと設定しているわけです。
ただ、チャクラは個人的な事情に影響されやすい。チャクラ量は個人によって違うため得意の忍術も変わってくる。
ナルトは体内に、チャクラのカタマリとされる尾獣の妖狐を宿しているから蓄積量は無尽蔵。でも練り方、使い方がカギ。
ナルトが自分の特性を生かし工夫したのが「影分身」。ナルトはイタズラ小僧。茶目っ気たっぷりの思いつきから最良の答えに到達。
無尽蔵のチャクラで何百、何千もの自分の分身を量産。闘う相手のドギモを抜きます。
師匠で「木の葉の三忍」自来也はナルトの忍術センスに気づき、マスターさせたのが「螺旋丸(らせんがん)」。
手のひらにチャクラを凝縮し螺旋状に回転。トンデモない破壊力。忍術の中でもトップクラスの技です。
でも手のひらに集め、螺旋回転させるのがむずかしい。ナルトは水風船の水のコントロールからはじめますが、何度も失敗。
手のひらや指に痛みが走り、体力は消耗。体中がボロボロになる。でもあきらめず何度も何度もチャレンジ。
努力し続けて手に入れた力は、トテツもない破壊力で敵を粉砕。ナルトは忍者としてのステップを一段上がります。
影丸やカムイでは見られなかった努力し勝利するナルトの姿。ファンが共感し熱狂するエンターテインメント性があるんです。
★エンターテイメント性の拡大が世界的マンガに成長させた
螺旋丸を手にしたナルトは強敵を倒すため、仲間を助けるため強くなる努力を続けます。
自然界にただようエネルギーを加えた「仙術チャクラ」による「仙人モード」。
体内に宿る妖狐クラマと共闘するための尾獣化「クラマモード」。
強大化していく敵と闘うための「モード」を獲得していく過程はハラハラドキドキの連続。
敵とのバトルアクションは、地球規模の壊滅をもたらす破壊力が迫力満点に表現されています。
「伊賀の影丸」「カムイ外伝」で描かれたスピード感、臨場感にあふれた戦闘シーン。
これに加えたエンターテイメント性に満ちたバトルアクション。
どんなに困難でも明るさを失わず立ち向かうナルトの勇姿。世界のファンが支持した理由です。
日本人や海外のファンが熱狂する世界的忍者マンガ「NARUTO」。ぜひお読みください。
まとめ・世界が支持する「忍者マンガ」の魅力を楽しもう
「忍者マンガ」は世界的な人気ジャンル |
ここまで3作品について紹介、解説してきました。
- 「伊賀の影丸」(原作・横山光輝さん)
- 「カムイ外伝」(原作・白土三平さん)
- 「NARUTOーナルトー」(原作・岸本斉史さん)
いずれも「忍者」がもつ魅力、能力のスゴさ。それを伝えるストーリーが秀逸。
昭和に生まれた「伊賀の影丸」「カムイ外伝」は忍者の歴史や背景がわかり、おもしろい。
平成生まれの「NARUTO」は2作品の魅力的な要素を継承。ヒット要素「友情・努力・勝利」が加わった傑作です。
「好きな忍者マンガはなんですか?」
「キャラがカッコよくておもしろい忍者マンガを教えて!」
「忍者マンガで好きなキャラはだれですか?」
そんな悩みをもつ方は、この記事を踏まえ3作品のページを開いてください。
「なるほど、おもしろい!」とナットク&マンゾクできますよ。
最後に「カムイ外伝」の〝正伝〟「カムイ伝」。実は第三部の構想があったそうです。
ただ原作の白土さんが2021年10月8日に89歳で亡くなられました。
第三部の構想が編集サイドに伝わっているのか。2022年3月時点で発表されていません。
伝わっているのなら、白土さんのライフワークといえる作品の完結に期待したいところです。
当ブログでは、ほかにもバトルアクションがおもしろいマンガを紹介しています。ぜひお読みください。
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