「ゴルゴ13」狙撃&身体能力は?弱点はあるの?正体は?超A級スナイパーの3つの基礎知識を解説

2022年12月6日火曜日

マンガを楽しむ

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ゴルゴ13よ、永遠なれ!

エピソードが豊富なだけに意外と知らないゴルゴ13の秘密


日本、そして世界のマンガ界で最長の連載期間を誇る人気劇画「ゴルゴ13」。

コードネームで「ゴルゴ13」と呼ばれる超A級スナイパー、ヒットマンの世界を股にかけた仕事ぶりが大人気です。

単行本は2023年12月時点で、実に第211巻まで刊行。

ギネスブックの「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」のカテゴリーで、世界記録を更新し続けています。

それだけにエピソード数も世界一。「読みたいけど話がたくさんありすぎて」とためらう方がいる

だからゴルゴ13にまつわる基礎知識を知らない人が多いんです。それだけに、

ゴルゴ13って、狙撃能力はどれだけスゴいの?

スーパーマンみたいだけど、どんな性格? 弱点はないの?


ゴルゴ13って、いったい何者? 正体はだれなの?


そんな疑問の声がたくさん上がっているんです。


この記事では、ゴルゴ13のことがよくわかる基礎知識などをピックアップして紹介。


  1. スゴすぎる狙撃テクニックと身体能力
  2. ストイックで義理堅い性格と意外な弱点
  3. ゴルゴ13のベールに包まれた正体に関する3つの説

3つの基礎知識について紹介、解説します。この知識はまさにゴルゴ13の秘密


記事を読めば、ゴルゴ13のスゴすぎる狙撃テクや性格&弱点。さらには超A級スナイパーの正体に迫ることもできるんです


そしてゴルゴ13が好きになって、もっと作品のページを開きたくなりますよ。

「ゴルゴ13」って、どんな作品なの?


著者は劇画界の第一人者、さいとう・たかをさん。1968年11月から「ビッグコミック」(小学館)で連載スタート。


コロナ禍での連載休止期間はありましたが、連載期間は2022年で何と53年間


超一流スナイパのーゴルゴ13、別名「デューク東郷」の狙撃&暗殺などのスゴすぎる仕事ぶりを描くストーリーです。

2021年7月5日に発売された第201巻で、コミックス発行巻数の世界記録を突破。

最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネスブックに登録されました。

現在も続巻を刊行していて、世界記録を更新し続けています。


ただ、さいとうさんは2021年9月24日、すい臓がんのため84歳で亡くなりました。

生前のさいとうさんの遺志を受け、さいとう・プロダクションが作品の連載を継続しています。

★舞台の情勢&情報が正確&分かりやすい時事的な魅力

「ゴルゴ13」は世界各国の政府や組織、個人から狙撃のオファーを受け、困難な仕事をクールに成し遂げるのが魅力。


さらにターゲットは依頼主の政敵や外交面の駆け引きとか、ストーリーの時点での世界情勢が絡んでいることが多い。


ソ連のペレストロイカからロシアの誕生。ベルリンの壁崩壊。湾岸戦争などの中東紛争など、歴史的な変動もくわしく描かれています。


作品を読めばゴルゴ13のスーパー狙撃エピソードを楽しめる上に、世界情勢や歴史的なエピソードなども分かっちゃう。


ホント、心憎いほどのストーリーの練り上げ方です。


★暗号通貨も先取り

世界記録を突破した第201巻に収録された第548話「最終通貨の攻防」。2014年11月に発表されたエピソードです。


日本でも流通しているビットコインなどの暗号通貨を巡る話。暗号通貨の概念が広がりつつある時期が舞台になっています。


英国のゴルデンシルト財閥は、米英の独立戦争当時から米金融界に入り込み、巨額の利益を得ていた。


だが、現在の金融システムを崩壊させる脅威がある「暗号通貨」が完成しつつあるとの情報を得る。


米国や世界の金融界を支配する財閥の危機を怖れ、財閥の長老は暗号通貨を製作する人物の暗殺を子飼いのテロリストに命じる。


このエピソードがスゴいのは、銀行に手数料を取られてきた金融取引が、銀行を介さず行えるという暗号通貨の特徴を理解できること。


ロスチャイルドやロックフェラーなどに代表される国際金融財閥。


彼らが、米国のFRB(連邦準備制度理事会)などの各国主力銀行の株式を取得することで、実質的に金融界を支配してきた。


そんな歴史的背景まで説明している。これが分かりやすくておもしろいんです。金融面にうとかったワタシは、メチャ勉強になりました。


基本的なことから専門的なところまで。スキなく設定を積み重ね、舞台を作り上げる精緻な作業に脱帽します。


ここからはゴルゴ13のことがよく分かる3つの基礎知識を、1つずつ紹介&解説していきます。


1.スゴすぎる狙撃テクニックと身体能力


M16での狙撃テクニックがスゴすぎる

「ゴルゴ13」が超A級スナイパーと称賛される理由は、スゴすぎる狙撃テクニックとズバ抜けた身体能力があります。

★トンデモないアスリート

フトコロのフォルスターから拳銃を抜く速さは0・17秒


スキー、登山、水泳、ダイビングとスポーツ全般でプロ級の腕前。


格闘技も空手、柔術、中国拳法、ロシアのサンボと達人レベル。


2カ月近くも独房に押し込められながら正気を保ち、暗殺を成功させる強い精神力もある。


このトンデモない身体・精神力に加え、拳銃、ライフル、バズーカ、戦車、戦闘機、潜水艦など武器全般の知識や戦闘方法も、超A級。


★学者顔まけの知識量


さらに地理、数学、科学、薬学などの学術分野にも豊富な知識がある。これは仕事を完璧に遂行するために必要なことなんです。


狙撃する際には狙撃場所や風の強さなど、地形や気候の状況が弾丸の軌道などに影響してくる。


さらに武器を失うなど不測の事態に遭遇した際も、周りにあるものを代用することがある。


そして依頼者やその周辺には、必ず社会的な情勢や歴史的な背景が絡んでいる。


だから、あらゆる分野での知識がある。それが学者顔負けなんです。


これらのスキルを駆使して「デューク東郷」の名で受ける依頼は、ほぼ100%の達成率。


どんなに厳しい条件でも仕事を達成します。


★依頼達成率はほぼ100%

これまで「ゴルゴ13」を読んできた中で、神すぎる狙撃エピソードを紹介します。

第199話「死闘・ダイヤ・カット・ダイヤ」

銃弾より硬い1000カラットのダイヤを狙撃。唯一もろいとされる結晶点に弾丸を当てて粉砕。
増刊第66話「星条旗を撃つ」

2000年の米大統領選での票の再集計が行われた。

未集計の票束が発見され高々と掲げられた瞬間、屋外から換気扇の羽根の間を狙撃。

票に穴が開き無効票となり、選挙結果に影響を与えた。
増刊第73話「ピンヘッドシュート」

標的の首筋の急所に刺さった治療用の鍼の先端を狙撃。鍼が深く押し込まれ標的は即死。事故死と見せかけた。


まさに神業的な狙撃。強じんな身体・精神力と、森羅万象を網羅した知識を駆使するスーパーマンの所業。依頼の達成率はほぼ100%!


それだけに「ゴルゴ13って、どんな性格しているの?」「トンデモない人だけど、弱点はないの?」。


そんな疑問がわいてきます。


2.ストイックで義理堅い性格と意外な弱点

依頼の達成率ほぼ100%のゴルゴ13。正確無比な仕事ぶりだけに、性格はメチャ冷徹。そして完璧主義者


だから自分のこだわり、ルールを自分&依頼者ともに守ることを求める。すごくストイックな人です。


★背後に立っちゃダメ


依頼者と接触しオファーの説明を受ける際、ゴルゴ13は必ず背後から表れます。


依頼者は「い、いつの間に!」と驚くシーンは有名です。理由は自分の死角である背後を襲撃されるのを防ぐためです。


時たま依頼者が背後にいることがあるが「オレの後ろに立つな」。時には反射的に張り飛ばすこともある。


さらにその直後、依頼者が気づかぬうちにゴルゴ13が背後に移動しているのにビックリ。

「いつまでも背中を見せているほど、オレは自信家じゃない」とつぶやく。

要するにメチャ用心深い。いかに超A級スナイパーといえど、背後から襲われればたまらない。だから人を信用しない。


ゴルゴ13が女性とのベッドシーンも多く登場します。女性が絶頂に上り詰める一方で、彼は絶対にイカない。


人間が最も無防備になるのは、トイレの時と絶頂の時(笑)。だからゴルゴ13はイカない。


そんな用心深さがあるからこそ、命を長らえて依頼を達成し続けることができるんです。


★裏切りは許さない


依頼者の中には、ゴルゴ13をダマして狙撃の最中に襲撃し亡き者にしようとするヤカラがいます。


不意打ちの状況になるだけに、まずゴルゴ13は身を守ることに集中。依頼を放棄し逃走することもあります。


その後が恐ろしい。裏切りに至った経緯。依頼者の人物と背後関係。依頼者の真の狙いを徹底的に調べ上げる。


当然ながら依頼を受ける際、ゴルゴ13は依頼者の周辺に怪しい者はいないかチェック。依頼内容に関しても組織の状況や情勢を調べている。


それでもハメられることがある。そしてハメた相手は許さない。女性であっても一人一人消していく。


ゴルゴ13はビジネスライク。自分が納得して受けた仕事は完遂するけど、裏切った者は仕事の邪魔。徹底的に排除するんです。


★協力者にはしっかりと報いる義理堅さ


どんな依頼でも一人で完遂するゴルゴ13。でも、時には助けを求めることがあります。


ターゲットがトンデモなく厳重に守られているケースでは、強烈な破壊力がある兵器を特注したり。


依頼者に裏切られるなどピンチに立たされたり、襲撃を受けて負傷し逃走が困難な状況におちいった際に居合わせた人に助けてもらったり。


自分の命を救ってくれた協力者&恩人として、ゴルゴ13は惜しみなく報酬を払うんです。


そして恩を受けた人の家族が困っている時には、その困り事を解決することもある。


また仕事の際に、依頼者とは関係ない人のモノが必要になって使った場合、その代価をしっかりと置いていったこともあるんです。


冷徹だけどメチャ義理堅い。やはりビジネスライクなだけに、仕事を完遂するために必要だと判断して徹底しているんです。


★弱点は奇病


完璧主義者なゴルゴ13ですが、一つだけ弱点があるんです。病気。持病です。


年に一、二度の割合で突然、腕の筋肉に力が入らなくなり武器が使えなくなる。日常の行動にも影響を及ぼす症状に苦しむ姿が描かれています。


10万人に1人が発症するといわれる急性&多発性の根神経炎「ギランバレー症候群」に似た症状です。


ただストーリー上では否定されていて、ゴルゴ13はメンタル的なモノが原因と考えています。


だからゴルゴ13は、自ら症状を克服しよと奮闘しています。


第532話「震える修験者」

症状を克服するため、ゴルゴ13は奈良県にある大嶺山に向かう。

古来から大嶺山は修験者の修行場。ゴルゴ13は老修験者・実雲のもとで山伏姿になり、滝行や斗薮(とそう)など荒行を実践。

ゴルゴ13の腕や手の震えが止まる。修行の完成目前で中国人民解放軍の刺客に襲撃されるが見事に撃退する。


ただ襲撃の巻き添えとなった実雲は絶命。その際に〝弟子〟の症状が精神的なモノが理由だと説明します。

実雲は「山と一体となったお前ならできる。必ずできる」と言葉を残し、逝く。

症状は治ったけど、修行は未完成。ゴルゴ13は症状の克服への修行者なんです。


3.ゴルゴ13のベールに包まれた正体に関する3つの説


ゴルゴ13は何者なのか?

★スナイパーの正体に迫るヒント


「ゴルゴ13」は性別が男である以外は、生年月日、年齢、本名、経歴などは一切不明。秘密のベールに包まれています。


ただストーリーではデータが少しだけ明かされています。


血液型はA型。利き手は右手。外見は東洋系。髪は黒。目は鳶色。身長182センチ、体重80キロ。


そして前述した、ギランバレー症候群に似た持病。老修験者・実雲はゴルゴ13の心の中にある恐れや不安が原因だと説明しています。


恐れと不安。それはゴルゴ13の人格や性格を築き上げた人生での経験が大きく影響していると考えられます。


作品中には「ゴルゴ13」の正体、素性に迫るエピソードが存在します。


★正体に迫る3つのエピソード


第141話「蒼狼漂う果て」
戦前の2・26事件の首謀者の1人である将校が、事件後にシベリアに渡り、ロシアの亡命貴族の娘と結ばれた。

2人の間に生まれたのが「ゴルゴ13」だとする説。
第168話「毛沢東の遺言」
中国共産党の八路軍が日本人孤児を保護。首領・毛沢東が孤児の資質に注目、武器の使い方や格闘術、語学の教育を施した。

その孤児が「ゴルゴ13」だとする説。
第187話「河豚の季節」
日本人の父とユダヤ人の母との間に生まれた「東郷英治」が「ゴルゴ13」とする説。

「英治」は建国直後のイスラエルに渡り軍に入隊。射撃と格闘術のエキスパートになるが、第3次中東戦争に参戦し行方不明に。

★それでも正体は…

この他にも「ゴルゴ13」の素性に迫るエピソードがたくさん出てきます。

ただ、いずれも正体がはっきりする決定的な確証はない。各国の政府や犯罪組織が探索してもナゾのまま…。

「これがゴルゴ13の正体の真説では⁉︎」とコーフンしても、最後は「ちょっと違うかな…」とケムに巻かれてしまう。


ファンは50年以上「ゴルゴ13」の正体、ナゾに迫り続けているんです。


まとめ・半世紀以上続くナゾを解明するためにも読み続けたい

「ゴルゴ13」の素性、正体が明かされる日はやってくるのか?


それは最終回になるのでしょうか? さいとうさんは生前に、


「最終回のプランはすでにあるけど、もう自分だけのものじゃない。読者のためにも勝手に終われない」


そう語られています。


単行本の世界記録を更新してもストーリーの質がスゴすぎるだけに、最終回はまだまだ先。


しばらくは超A級スナイパーの照準から逃れることはできないようです。


ここまでゴルゴ13のことがよくわかる基礎知識などをピックアップして紹介してきました。


  1. スゴすぎる狙撃テクニックと身体能力
  2. ストイックで義理堅い性格と意外な弱点
  3. ゴルゴ13のベールに包まれた正体に関する3つの説

そして解説してきた上記の3つの基礎知識を踏まえて作品を読めば、ゴルゴ13の秘密が分かりストーリーをもっと楽しむことができる


ゴルゴ13のスゴすぎる狙撃テクや性格&弱点。超A級スナイパーの正体に迫ることもできるんです


さいとうさん亡き後も、ストーリーが続く「ゴルゴ13」。これからもお読みになり、ぜひナゾ解きに挑戦してください。


当ブログでは、ほかにも「仕事人マンガ」を紹介しています。ぜひ、ごらんください。


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