昭和の子どもたちをトリコにしたストーリーと名車たち
公道やサーキットを疾走する走り屋やレーサーたちを描いた「レーシング漫画」は人気のジャンルです。
それだけに昭和〜平成〜令和にかけて、多くの作品が生み出されました。
そんな「レーシング漫画」の中で先駆的作品といえるのが、池沢さとし(現・早人師)さんの「サーキットの狼」。
昭和50年代に発表され、スーパーカーブームに火をつけた名作です。
さらに作品から派生したプラモデルなどの関連グッズは、令和の今でも販売されていて大人気。
それだけにワタシみたいな昭和生まれのオールドファンたちだけじゃなく、作品に興味がある令和の漫画ファンたちからも、
「作品のストーリーって、どんな感じなの ⁉︎」
「ストーリーではスーパーカーがたくさん出てくるみたいだけど、どんな車が登場するの?」
「サーキットの狼を読んでハマったんだけど続編ってあるの?」
そんな声がたくさん上がっているんです。
この記事では「サーキットの狼」のストーリーの内容や特徴などについて、
- スピードに命を燃やすレーサーたちのヒューマンストーリー
- 子どもたちをトリコにしたスーパーカーによるリアルバトル
- 「サーキットの狼」は平成の時代も爆走していた
上記の3つの魅力について紹介&解説します。
この記事を読めば「サーキットの狼」のストーリーや特徴、作品に登場するスーパーカーや続編について分かります。
さらに作品を手に取ってページを開きたくなりますよ。
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「サーキットの狼」について
「サーキットの狼」の著者は、池沢さとし(早人師)さん。
1975(昭和50)年から1979(昭和54)年まで、「週刊少年ジャンプ」で連載されました。
コミックスは全27巻が刊行。現在も復刻版ペーパーブックや電子書籍版が購入できます。
昭和の作品だけど今も読み継がれていて、2011年時点で累計発行部数は実に1800万部超の名作です。
映画化もされていて、1977(昭和52)年に公開され配給収益は10億9000万円と大ヒット。
1992(平成4)年には実写版のオリジナルビデオも制作されています。
また作品の登場人物がハンドルを握ったスーパーカーを再現したプラモデルも販売中です。
今でも人気の秘密は、当時の世界的な人気を誇ったスーパーカーや名車がたくさん登場し、ストーリー中のレースでしのぎをけずること。
そしてスーパーカーを駆るレーサーたちが、熱い情熱と命を燃やしてレースで戦う姿が描かれているヒューマンストーリーであること。
連載当時のワタシは小学生でしたが、夢のようなフォルムのスーパーカーがカッコ良すぎてコミックスを何往復も読んだり。
作品のヒットを受けて出現した「スーパーカー消しゴム」を集めまくったり。当時の子どもたちはハマりまくっていたんです。
次項からは「サーキットの狼」の魅力を1つずつ、くわしく紹介&解説していきます。
1.スピードに命を燃やすレーサーたちのヒューマンストーリー
★スピードに命を燃やす男たち
「サーキットの狼」の舞台は1970年代。令和の今よりも暴走族が全盛だった時代です。
そして主人公は、風吹裕矢(ふぶき・ゆうや)。愛車のロータス・ヨーロッパ(上の写真、プラモですが)を駆る一匹狼の走り屋。
信号間の速さを争う「シグナルグランプリ」など公道レースで勝利するたびに、愛車のボンネットに「★」マークを刻む。
連戦連勝の無敵ぶりに暴走族仲間たちから「ロータスの狼」と呼ばれていました。
「公道グランプリ」(後述)を皮切りにプロレーサーの道を歩み、激しいバトルを重ねてレース界の頂点=F1へ駆け上がっていきます。
ライバルは早瀬左近(はやせ・さこん)。暴走族「ナチス軍」の総統(リーダー)で、911カレラRSをはじめポルシェを愛しまくる男。
風吹と激突して互いの実力を認め、以後も公道からサーキットと舞台を移してレースで激しい闘いを展開していきます。
もう1人が沖田(おきた、下の名前は不明)。元交通機動隊「新撰組」の警官で、支援者の谷田部行雄に実力を見込まれてレーサーの道へ。
公道グランプリではフェラーリ社のディノを駆使して、風吹や早瀬らとデッドヒートを演じます。
そして飛鳥ミノル(あすか・みのる)。若手NO.1の実力を持つプロレーサーで、風吹の姉・ローザの夫。
義弟の風吹の成長を見守りつつ、レーサーとしても風吹と早瀬のライバルとしてレース界の頂点を目指します。
悪役もいます(笑)。隼人ピーターソンはトヨタ2000GTが愛車。公道グランプリのチャンピオンで相当な実力者。ハーフで金髪のイケメン。
なのにレースで勝つために手段を選ばず、相手の車を吹き飛ばしたり。公道グランプリなどのレースで風吹をロックオンします。
主な登場人物はこんな感じ。風吹はこうしたライバルたちと死闘を演じるんです。 ★死闘を重ねてステップアップ
主人公・風吹はさまざまなレースに出場して勝利を重ね、あるいは挫折し、レーサーとしてステップアップしていきます。
まず「ロータスの狼」として、その名を上げたのが「公道グランプリ」。伊豆半島が舞台で約250キロのレースです。
サーキットではなく一般道を疾走するので、当然ながら警察が「暴走行為」として厳重警戒をしいています。
さらに雨や風など天候が変化する厳しい状況でレースが展開。出場レーサーも手段を選ばないヤカラぞろいなのでクラッシュの連続。
そんな状況で風吹はバツグンのコーナリングテクニックと野生的な感性で、ライバルに競り勝ち見事に優勝します。
公道グランプリ後、風吹はレーサーの道を歩むためA級ライセンスの取得を目指し、筑波サーキットでの模擬レースにも出場。
さらに沖田亡き後、風吹を支援する谷田部が主催した総距離600キロの耐久レース「流石島レース」。
ツーリングカーで争う「富士フレッシュマンレース」や、栃木・日光周辺での公道耐久レース「ル・マン・イン・ジャパン」。
ハードなレースを経験していった風吹は、「サーキットの狼」として「F3」を皮切りにレース界の頂点「F1」へ挑戦していくんです。
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ポルシェ・911。このフォルムもたまらない! |
★レーサーたちの壮絶な最後
「サーキットの狼」ではレーサーたちのデッドヒートが描かれていて、これが作品の魅力の1つとなっています。
高速で疾走するスーパーカーの激しすぎるバトルゆえに、クラッシュも連発。
例えば、天才的なコーナリングで迫る風吹のスピードと重圧に耐えかねたライバルたちが、運転操作をミスして大クラッシュ。
レーサーたちの心理描写とバトルの描写がリアルで、読んでいてテンションが上がるんです。
そして、激しいバトルの末に命を落とすレーサーたちの姿も描かれていて、めっちゃ心に刺さっているんです、令和の今でも。
例えば公道グランプリにディノで出場した沖田。劇的な最後をとげるんです。
交通機動隊の腕利きだっただけに、ドライビングテクニックは風吹に匹敵。ディノとロータスは死闘を展開します。
ただ沖田は結核にむしばまれ、レース時では深刻な状態。かっ血の発作に耐えながらハンドルを握り続けました。
そしてゴール直前のコーナーで風吹のロータスを制し、トップに立った直後に絶命。
ゴールに到達しハンドルを握ったまま旅立った沖田の姿は、まさに壮絶でした。
流石島レースでは、フェラーリ308GTを駆る美女レーサーの「フェラーリの女豹」が帰らぬ人となりました。
風吹の進路をふさぎ、接触でコース外に弾き飛ばそうとする隼人ピーターソンの行為にフェラーリの女豹が激怒。
ピーターソンにバトルを挑みます。でも彼女も悪役の毒牙にかかり大クラッシュ。炎上する車から脱出することができませんでした。
そのピーターソンも2度のクラッシュに遭遇。公道グランプリでは風吹に進路妨害を仕掛けている際にクラッシュ。
一方的に風吹を恨み復讐心を燃やして出場した流石島レースでも、風吹とのバトルの末に大クラッシュし生死不明に(後述)。
そして風吹にとって宿命のライバルの早瀬も、モナコF3レースで…。
スピードに命を燃やすレーサーたちの壮絶な最後は、オジサンになった令和でも脳裏に焼きついているんです。
2.子どもたちをトリコにしたスーパーカーによるリアルバトル
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飛鳥ミノルの愛車ランボルギーニ・ミウラ |
★一世を風靡したスーパーカー
「サーキットの狼」ではスーパーカーと呼ばれた当時の名車が、これでもかという感じで登場します。
そしてスーパーカーのデザインやフォルムが、カッコ良いのなんの!
当時ガキンチョだったワタシはトリコになって、ミニカーやスーパーカー消しゴムを集めまくりました。
この項では登場人物たちが愛した名車を説明していきます。各車のスペックはストーリーで掲載されていた内容になります。
【ロータス・ヨーロッパ】
風吹の最初の愛車。イギリスのロータス社が開発したエンジンを車体中央に搭載したミッドシップカー。
排気量1588CCで最高速度200キロ。速度やパワーは他のスーパーカーに劣るけど、コーナリング性能がバツグン!
【ポルシェ・911カレラRS】
早瀬の公道グランプリ時の愛車。ドイツのポルシェ社のフラッグシップカー。後背面に傾斜があるファストバックがカッコ良い!
排気量2687CCで最高速度245キロ。早瀬も風吹と同様にボンネットにレースでの勝利数を示す「★」をつけていました。
早瀬はその後も930ターボをはじめ、ポルシェにこだわり続けます。
【フェラーリ・ディノ】
沖田の愛車。イタリアのフェラーリ社のミッドシップカー。創業者エンツォ氏の愛息の名をとった「ディノ」が正式名称。
排気量2418CCで最高速度235キロ。コーナリングではロータスに匹敵する性能を誇る。沖田の死後、風吹が受け継ぎレース仕様になります。
【ランボルギーニ・ミウラ】
飛鳥の愛車。イタリアのランボルギーニ社が開発・製造したミッドシップカー。
V12気筒DOHCエンジンで排気量3929CC。最高速度280キロ超。一時は世界最速を誇りました。
主要キャラの愛車はざっとこんなところ。当時はモーターショーなどで実際にスーパーカーを見ることができました。
ワタシが見たロータスは車高が低くてぺったんこ。まさにスポーツカーという感じ。
そしてイタリア勢のランボルギーニとフェラーリのデザイン&フォルムは、マジでシビれましたね。
そしてポルシェ。911カレラや、930ターボなどのファストバックは今も受け継がれていてホント、カッコ良いです。
★サブキャラの愛車たちがスゴい
主人公・風吹のライバルたちが駆るスーパーカーも、トンデモないヤツがそろってるんです。
【ランボルギーニ・カウンタック】
「ハマの黒豹」の愛車。ランボルギーニ社製で世界最高峰(当時)のスポーツカー。V12気筒DOHCエンジンの怪物マシン。
排気量5000CC、最高速度300キロ。何といっても上に跳ね上がるガルウイングドアが、当時の子どもたちに近未来感を与える超人気車でした。
【フェラーリ512BB】
フェラーリ社が生み出した、V12気筒DOHCエンジンで排気量4942CCの怪物マシン。
最高速度は実に302キロ。ライバルのカウンタックとともに世界最速を誇る性能で子どもたちの人気も高かったんです。
【ランチア・ストラトス】
流石島レースで登場した「北海の龍」の愛車。イタリアのランチア社が製造した、当時では世界最高峰のラリーカー。
V6気筒DOHCエンジンで排気量2418CC。最高速は230キロ。車体のシルエットがカウンタックに並ぶ人気でした。
ルマン・イン・ジャパンでは、風吹もターボ仕様のストラトスで出場しています。
外国勢に負けず、日本勢もたくさん登場しています。
【トヨタ2000GT】
隼人ピーターソンの愛車。世界のトヨタとヤマハが共同開発した「国産車初のスポーツカー」といわれています。
総排気量1988CC、最高速度は215キロ。当時では斬新なリトラクタブル・ヘッドライトにイタリア車のような流麗なデザイン。
当時は「こんなカッコいい車が国産なんだ!」と驚いたもんです。今でも旧車マニアの間で人気です。
【フェアレディZ】
東京の首都高速を走っていた暴走族、魅死魔国友の愛車。日産のフラッグシップカーの1つで、クーペタイプのスポーツカー。
【コスモスポーツ】
早瀬の恋人、山岸みどりの愛車。マツダが開発した世界初の量産型ロータリーエンジンのスポーツカー。
排気量400CC(×2)で最高速度は185キロ。車体中央にぴょこんと飛び出たようなコクピットが未来感にあふれていました。
他にもフェラーリ・デイトナ、ランボルギーニ・イオタ、デ・トマソ・パンテーラ、マセラティ・ボーラ etc。
昭和生まれのオジサン世代が、名前をみればエモくなる名車がたくさん登場しています。
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昭和の子どもたちの憧れ、ランボルギーニ・カウンタック |
★スーパーカーによるリアルバトル
「スーパーカーの中で、一番速くてレースに勝てる車って何なの?」
これはスーパーカーブームの中で、当時の子どもたちが抱いていた疑問です。
そして「サーキットの狼」は、そんな疑問にストーリーで答えてくれる。これが作品が大ブレークした要因の1つでもあるんです。
それはスーパーカー同士のバトルが展開すること。
何しろ、ロータス・ヨーロッパが世界最速級のカウンタックと激しいバトルを演じているんですから。
風吹が駆るロータスは最高速度200キロ。普通なら300キロを誇るカウンタックにブッチぎられるはずです。
直線道路ではカウンタックに置いていかれるけど、風吹はコーナリングに優れるロータスを操ってコーナーごとに迫り、ブチ抜く。
このリアル感あふれるバトルの描写が、子どもたちのハートに刺さったんですね。
そしてリアルバトルのシーンで、風吹らレーサーたちが駆使するテクニックもめちゃカッコ良かった。
高速でコーナーに突入しタイヤを横滑りさせて立ち上がる「四輪ドリフト」。
コーナーで意図的に後輪をスリップさせて車を進行方向に向ける「パワースライド」。
サイドブレーキで後輪をロック、タイヤを横滑りさせて旋回する「スピンターン」。
ブレーキを使わず慣性力で車体をドリフトする「慣性ドリフト」。
さらにはコーナーの立ち上がりを重視した、風吹のテクニックの代名詞「幻の多角形コーナーリング」。
聞いたこともないドライビングテクニックで、スーパーカーがコーナーでバトルする姿が子どもたちにハマったんです。
「サーキットの狼」はこれらのドライビングテクニックに関して、「頭文字D」などのドリフト系走り屋漫画の先駆的な作品でもあるんです。
3.「サーキットの狼」は平成の時代も爆走していた
★「サーキットの狼Ⅱ モデナの剣」
「サーキットの狼」は1975年から1979年まで4年にわたって連載が続きました。
その10年後に登場した続編が「サーキットの狼Ⅱ モデナの剣」です。
1989(昭和64/平成元)年から1995(平成7)年まで、「週刊プレイボーイ」で連載。
コミックスは全25巻が発売されていて、電子書籍版も購入ができます。
主人公は剣・フェラーリ。イタリア人の父と日本人の母の間に生まれたハーフ。愛車は「ディノ」。
天才的かつ野生的なドライビングテクニックの持ち主で、フェラーリのテストドライバーを務め「モデナの剣」と呼ばれていました。
またフェラーリの創業者・エンツォ氏に才能を認められて、息子のようにかわいがられていたほど。
でもテストドライバーの同僚が事故で亡くなったことがきっかけで、母の母国・日本へ。
母の知人が編集長を務める車の雑誌でモータージャーナリストとして働く一方で、多くのスーパーカーに乗ってレースにも参戦。
当時の日本人トップレーサーの星野一義氏とバトルを展開するなど、若手レーサーとしても台頭していきます。
剣の夢は「フェラーリをもしのぐスーパーカーをつくる」こと。だからフェラーリをはじめ多くのスーパーカーに乗りまくり経験値を上げていくんです。
一方で陽気で女好きのイタリア人の血を引くことで、出会う女性にモテまくり。
掲載誌が週刊プレイボーイということもあって、美女とのエッチシーンもたくさん。「女たらしのイタリアン」ぶりがコミカルに描かれています。
★風吹裕矢らも登場
「モデナの剣」は「サーキットの狼」の続編として、第1作の「その後」という世界観で描かれています。
だから「元祖サーキットの狼」である風吹裕矢も登場。F1ドライバーとして活躍後に引退し、ファッションデザイナーに転身した姿で描かれています。
「神風」ブランドを立ち上げた一方で、ホンダのスポーツカー「NSX」の開発に携わるなど、レース界の重鎮としても活躍。
一方でレーサーの育成にもたずさわり、剣の才能にベタ惚れ。剣を育てるべくレースに復帰し激しいバトルを展開します。
風吹の義兄で、やはりF1ドライバーとして活躍した飛鳥ミノルもベテランとしてレースに復帰します。
さらには流石島レースでクラッシュし、生死不明になっていた隼人ピーターソンも登場。
悪役気質は変わらず、風吹への復讐を狙いつつ剣をも毒牙にかけようと狙って…。
ストーリーに登場するスーパーカーは、当然ながら第1作の頃と比べて進化しているモノばかり。
ストーリー中に描かれるバトルシーンは、第1作以上に激しさとリアルさを増しているイメージです。
★「21世紀の狼」
「21世紀の狼」は、「オートコミックGT」(交通タイムス社)で連載されていた作品です。
そして1999(平成11)年にコミックスが刊行され、27エピソードが全3巻に収録されています。
ストーリーの舞台は平成。スーパーカー全盛だった昭和から時が流れ、平成のクルマ事情はスポーツカーよりも高級感が漂うラグジュアリーカーが全盛。
そんなご時世の中で、スポーツカーの素晴らしさやカッコよさを世に問いたいという、池沢さんの思いが漂う作品です。
主人公は風祭旬(かざまつり・しゅん)。ガソリンスタンドで働く青年で、スポーツカーが大好き。
どんなスポーツカーでも性能を引き出して乗りこなす、天性のドライビングテクニックの持ち主。でもスケベ。
ドライビングと女の子とのエッチは、同じ快感が味わえるという哲学の和製イタリアン。
前述した剣・フェラーリのような感じですね。ただ旬はお金がなくて、愛車もありませんでした。
でも、猛烈アタックでモノにしたお金持ちのお嬢さんが所有する平成のスーパーカーを次々とレンタル。
中でも「ロータス・エリーゼ」は、昭和の名車ロータス・ヨーロッパとディノを合わせた感じでコーナーリング性能が特徴。
助手席に乗せた女の子の太ももをさわりつつ、ハンドルを握ってライバルをブッチぎりまくります。
そんな旬のポテンシャルに興味をもったのが、風吹裕矢なんです。
風吹は旬がモノにしたお嬢さんの父親の知人として登場。旬は風吹と峠道でバトルしてブッチぎり、その才能を認められるんです。
そして風吹から、間もなく(連載当時です)迎える「21世紀の狼を目指せ!」と期待をかけられるんですね。
ストーリーでは、旬が「21世紀の狼」へ駆け上がっていく姿は描かれていません。
エピソードは27話で終わっていて、オトナの事情があった感じがします。
それでも平成のスーパーカーによる熱いバトルシーンは、めっちゃ迫力があって最高です。
電子書籍版も発売しているので、ぜひご覧になってください。
まとめ・ドリフト系走り屋漫画の先駆的な作品
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やっぱりディノはカッコ良いわ… |
ここまで「サーキットの狼」について紹介してきました。
そして「サーキットの狼」のストーリーの内容や特徴などについて、
- スピードに命を燃やすレーサーたちのヒューマンストーリー
- 子どもたちをトリコにしたスーパーカーによるリアルバトル
- 「サーキットの狼」は平成の時代も爆走していた
上記の3つの魅力について紹介&解説してきました。
「サーキットの狼」は昭和50年代に発表され、スーパーカーブームに火をつけた名作。今も電子書籍版などで人気です。
主要キャラたちがハンドルを握った愛車はプラモデルとしても登場して、令和の今でも販売中。それだけに、
「作品のストーリーって、どんな感じなの ⁉︎」
「ストーリーではスーパーカーがたくさん出てくるみたいだけど、どんな車が登場するの?」
「サーキットの狼を読んでハマったんだけど続編ってあるの?」
なんて方は、この記事を読んで作品のストーリーや特徴、作品に登場するスーパーカーや続編について分かったと思います。
そして「サーキットの狼」は、「頭文字D」など平成から令和で人気のドリフト系走り屋漫画の先駆的な作品でもあります。
興味がある方は、ぜひ作品のページを開いてみてください。スーパーカー同士のドリフトバトルにめっちゃコーフンしますよ!
当ブログでは他にも面白い漫画を紹介しています。ぜひご覧ください。
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