藤井7冠、羽生九段…渡辺前名人の絶妙トークが明かす棋士たちの素顔
「棋士の人たちのことが、もっと知りたい!」
いま、大人気の将棋界。ファンからは、こんな熱い声が上がっています。
2023年10月11日、王座戦五番勝負の第4曲で、藤井聡太7冠が永瀬拓矢王座を下し、王座のタイトルを獲得!
史上初の8冠を達成しました!
2023年6月1日には名人戦七番勝負第5局に勝利。20歳で史上最年少名人と史上2人目の7冠を獲得したばかりでした。
さらにトンデモない大記録が誕生しました。
2024年10月時点では7冠に後退していますが、人気の加速が止まらない天才棋士と闘う棋士の方たちも、個性的で魅力あふれる人ばかり。
それだけに、
「棋士の人って、頭いいんだろうなあ」
「いったい、どんな人たちなんだろう」
なんて、興味を持つ人が増えています。
棋士の方たちを紹介した本は、たくさん出版されています。
でも「〇〇名人の棋譜」とか。ちょっと専門知識が必要な内容のものが多かったりして…。
当ブログがオススメするのが、人気将棋マンガ「将棋の渡辺くん」です。
主人公は棋界のスーパースターで前名人の渡辺明さん。
前述した2023年の棋王戦と名人戦で藤井7冠に敗北。実に19年ぶりに無冠となりましたが、実力と人気をかねそなえた棋士です。
でも作品で描かれる内容は、
「こんなこと描いて大丈夫?」
「渡辺さんは怒らないの?」
心配になってしまうほど、棋士の笑える素顔の暴露っぷりがすごい!
渡辺さんはもちろん、羽生善治九段や藤井7冠ら有名棋士がたくさん登場。お人柄が楽しめるんです。
この記事では「将棋の渡辺くん」の魅力について、
- 奥さまが描くダンナさんの素顔
- 渡辺さんが対局したライバル棋士のインプレッションが最高
- ネタバレは「95%が本当」
特徴的な3点をくわしく解説します。
「棋士って、どんな人たちなんだろう?」という方は、お読みになれば、
「渡辺さんって、メチャおもしろい!」
「棋士の人って、魅力的な人たちばかりですね!」
「将棋の対局を見てみたくなった!」
関心度は急上昇。棋士の人たちの魅力が分かり、この作品をもっと読んでみたくなりますよ。
どんな作品なの?
原作は伊奈めぐみさん。2013年から「別冊少年マガジン」で連載中で、単行本は計7巻が発売中(2024年10月6日時点)。
渡辺さんの家庭内や対局での姿が描かれている、将棋界の実録?マンガです。
渡辺さんは藤井7冠と同様に中学生の時にプロデビュー。「神童」といわれたすごい人。
将棋界の八大タイトルのうち最高位とされる「竜王」を含め、「名人」「王座」「棋王」「棋聖」「王将」と6タイトルを獲得。
藤井7冠に敗れ無冠になったけど「現役最強」と呼ばれるスーパースター。
「きっと勉強熱心で厳格な人なんだろう」と思います。
でも、作品では「こんなこと描いて大丈夫?」「渡辺さんは怒らないの?」
なんて心配になってしまうほどの、素顔の暴露っぷり。
それもそのはず、作者の伊奈さんは奥さまなんです。
1.奥さまが描くダンナさんの素顔
奥さまが描くダンナさんの日常が、トンデモなく笑えちゃう。
部屋の中は、少年時代から仲良くしてきた?数えきれないほどのぬいぐるみ。それぞれに「ロンちゃん」とか命名。将棋の戦術、戦型には最新のものを取り入れるほど敏感なのに、ファッションは着た切りスズメ。買い物は若者が集まるところは騒がしいから行かない。大のマンガ好き。棋譜や戦術の研究をする書斎の本棚は、ほとんどがマンガ本。将棋本はちんまり…。虫が大嫌いで、対局中に飛んでいたりすると、その虫に視線を向けて追いかけている。それがテレビの中継画面に映され、解説者に「渡辺さん、落ち着きませんね」と心配される。羽生九段との対局では、羽生さんより先に「おやつのケーキを食べ終えた」と自慢。
文字通り〝マンガのような〟キャラクターです(笑)。
2.渡辺さんが対局したライバル棋士のインプレッションが最高
長髪の時期もあって、メガネをかけた風ぼうから「魔太郎」の異名を持っています。
藤子不二雄さんの名作マンガ「魔太郎が来る!!」の主人公、浦見魔太郎に似ていることと、棋力の強さが由来。
「魔太郎」については渡辺さんも認めています。
メディア上で「魔太郎」のほか「魔王」とも紹介されることがあります。
ご本人は「魔太郎が正解です」。さらに自身が紹介されるときも「魔太郎でお願いします」と修整を求めているほど。
ホント、おもしろい人です。
藤井7冠の印象は?
渡辺さんだけじゃなく、盤上で対局する棋士の方たちも登場します。
渡辺さんの対局時のインプレッションを、見事に聞き出した奥さまがうま〜く描いていて、実にケッサク。
第5巻では藤井7冠との初対局後、渡辺さんが感じた印象が紹介されています。
一つだけネタバレします。
「長所いっぱい 短所なし」。
自分らしく生きて、歯に衣着せぬ発言が魅力である渡辺さんの〝藤井評〟。
ポイントを見事に射抜いた言葉です。
2021年6〜7月に行われた「第92期棋聖戦五番勝負」で、渡辺さんは藤井7冠に3連敗。若き棋士に初タイトルを献上しました。
この悔しすぎる対局やこれからの闘いの裏話も、今後のストーリーで展開。
登場するのは、藤井7冠だけじゃありません。
元名人でライバルの佐藤天彦九段。イケメン棋士の素顔やプライベートが紹介されてます。
さらに、スーパースター羽生九段、豊島将之前竜王。対局時のクールな表情が描かれています。
ライバルたちの印象や人柄も描かれていることで、この作品はおもしろくて最もくわしい、将棋界の「棋士名鑑」になってるんです。
3.ネタバレは「95%が本当」
作品を読み進めると「変わってんなあ、この人」「こんなに暴露されて平気なの?」とびっくり。
伊奈さんは単行本の最後に「この漫画はフィクションです」と、おことわりを入れています。
でも、作品中では「95%は本当。残りの5%のフィクションはわかりやすくするため」。
ほぼ、事実なんですね(笑)。
ある棋士がインタビューで語っていました。
「渡辺さんはすごく計算が立つ人。奥さんが素顔を描いたことで、どんな反響があるのか、把握しているんじゃないか」
さらに「これも戦略の一つなんじゃないのか」と。
棋界の魔太郎は、盤外の一手にもすごみと破壊力があるんですね。
まとめ・渡辺さんの藤井7冠へのリベンジマッチのお供に
ライバル棋士たちから警戒の声が上がるほどの戦略?と表現力が素晴らしい、渡辺&伊奈夫妻から生み出されるこの作品。
「棋士の人たちって、どんな感じなんだろう?」と思っている方には、一発回答の作品です。
タイトル戦などの対局時に読めば、「棋士名鑑」としても役立つこと間違いなし。
名人戦七番勝負で藤井7冠に敗れ、渡辺さんは実に19年ぶりに無冠となりました。
対局後は「局面が難しくなってきたときに差が出てしまった」「力が足りなかった」と潔く完敗を認めていました。
でも「将棋界の魔太郎」が、このままやられっぱなしですますとは思えない。
心機一転、挑戦者として藤井7冠からのタイトル奪還の戦いに臨んでくれるはずです。渡辺さんのリベンジマッチが今から楽しみです!
対局中継を見るときに「将棋の渡辺くん」があれば、最高の「観戦ガイド」になりますよ!
当ブログでは、ほかにも将棋のマンガについて紹介しています。ぜひ、お読みください。
「将棋の渡辺くん」を「すぐに読みたい!」という方には、スマホなどにダウンロードすれば即読みできる電子書籍版がオススメ。
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