「仮面ライダー」大人が見ても恥ずかしくなくてハマる「オトナ向け」シリーズ厳選4作品

2022年12月1日木曜日

マンガを楽しむ

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へ〜んしん!仮面ライダーは永遠のヒーローだ

「いい歳して見るのが恥ずかしい…」「オトナ向けはないの?」とお悩みの方へ

昭和の時代に誕生してから令和にいたるまでー。

チビっ子たちのハートをとらえ続けている正義のヒーロー「仮面ライダー」。


1971(昭和46)年4月にマンガ雑誌での原作と特撮テレビ番組がスタート。


特撮番組はテレビ版とWEB配信版で41シリーズ(2022年11月時点)。数多くのマンガ版も発表されています。


さらに2023年春には庵野秀明さんの脚本&監督による映画「シン・仮面ライダー」が公開予定。メチャ楽しみです。


昭和〜平成〜令和と3時代で50年以上続いている作品。ファンも3世代にわたるほど。


ワタシも昭和ライダーで育った1人。オッサンになった今でも平成&令和ライダーを楽しんでいます。


でも、同世代や平成ライダー世代の方には作品を見たり読むのをためらう人も…


仮面ライダーシリーズをオトナが見るのは恥ずかしいことですか?


なんて、ちゅうちょする人が多いんです。でも、やっぱり見たい。読みたい。


仮面ライダーシリーズの作品で、オトナ向けの作風で楽しめるモノを教えて⁉︎


なんて声もたくさん上がっています。


この記事ではオトナが見て&読んでも恥ずかしくない、カッコよくて楽しめる「オトナ向けライダー」作品をシリーズの中からチョイス。


  1. 「仮面ライダー SPIRITS」(マンガ版)
  2. 「仮面ライダーアマゾンズ」(特撮WEB配信版)
  3. 「仮面ライダー響鬼」(特撮テレビ版)
  4. 「仮面ライダー BLACK SUN」(特撮WEB版)

上記の4作品について紹介&解説します。いずれも力作でオトナになったライダーファンがハマる魅力にあふれています。


だから悩んでいる方は、この記事を読めばナットク&マンゾク。4作品をすぐに見たく&読みたくなりますよ

「仮面ライダー」シリーズについて

「仮面ライダー」の生みの親は、マンガ家の故・石ノ森章太郎さん。


サイボーグ009」「人造人間キカイダー」などのSFモノや「佐武と市捕物控」などの時代モノetc。


あらゆるジャンルで傑作を世に送り出した、昭和〜平成のレジェンド作家です。


★永遠のヒーロー仮面ライダー1号&2号


石森さんが「仮面ライダー」を世に送り出したのが、マンガ雑誌「週刊ぼくらマガジン」。1971年16号からスタート。


「週刊ぼくらー」が廃刊したため「週刊少年マガジン」に移籍し1971年23号〜53号まで連載。


全6話が収められた単行本は全5巻が刊行。今も電子書籍版で復刻されています。


マンガ版に少し遅れて1971年4月3日、NET(現テレビ朝日)系で特撮テレビ版がスタート。1973年2月10日まで放送。


1号ライダーに変身する本郷猛藤岡弘、さん。2号の一文字隼人佐々木剛さんが熱演しました。


必殺技「ライダーキック」はチビッ子たちに超人気。番組の次回予告で藤岡さんらが「良い子はマネしないでね」と呼びかけたほどでした。


★「仮面ライダー」のあらすじ


書く必要がないほど有名なあらすじですが、改めてー。

オートレーサーで科学者の本郷猛は、世界征服を狙う悪の秘密結社ショッカーに捕まりアジトに拉致される。

本郷はバッタの能力を持つ改造人間に。脳改造前に緑川弘博士に助けられ脱出。仮面ライダーとしてショッカー怪人と戦う。

ショッカーは本郷を倒すためカメラマンの一文字隼人を改造人間に。一文字は脳改造前、本郷に助けられライダー2号に。

2人は日本や海外で共闘。レースの師匠(マンガ版は執事)の立花藤兵衛、FBI捜査官の滝和也とショッカーに立ち向かう。

マンガ版はテレビ版の企画を元に執筆されたため、あらすじのベースは同じ。メディアミックスの先駆け的な作品。

マンガ版は改造人間として苦悩する姿を描写。ストーリーに社会風刺が加えられていたり、石ノ森さんのオリジナル性が秀逸です。


★4作品をチョイスした理由


最初の「仮面ライダー」は、マンガ版&テレビ版ともにオトナが読んで&見ても楽しめる作品です。


その上で前述した4作品をチョイスしてオススメする理由は、


  1. 「仮面ライダー」の〝その後〟要素がシリーズのベースとして流れている。
  2. 作品の発表当時の社会的な状況(風刺)がストーリーに反映されている。
  3. 子どもと一緒に見たり&読んだりして「おもしろい」「カッコいい」と楽しめる。
  4. ライダーやストーリー設定に〝オトナのカッコよさ〟があふれている。

上記の4つの理由がメチャ魅力的だから。ここからは1作品ずつ紹介&解説します。


1.「仮面ライダー SPIRITS」(マンガ版)

原作は石ノ森章太郎さん、作画は村枝賢一さんが務めました。


2001年1月号から2009年3月号まで「月刊マガジンZ」「月刊少年マガジン」で連載。


全95話を収録したコミックスは全16巻が刊行されました。


さらに「月刊少年マガジン」2009年8月号から続編の「新・仮面ライダーSPIRITS」が連載中。


単行本は計33巻(2022年11月時点)が発売されています。


★昭和ライダー9人の〝その後〟が楽しめる


上記2作品の主人公は、昭和ライダー9人とテレビシリーズ化されなかった〝10号〟の「仮面ライダーZXゼクロス)」。


昭和ライダー9人は、以下の通りです。


  1. 仮面ライダー1号(変身者・本郷猛)
  2. 仮面ライダー2号(変身者・一文字隼人)
  3. 仮面ライダーV3(変身者・風見志郎)
  4. ライダーマン(変身者・結城丈二)
  5. 仮面ライダーX(変身者・神敬介)
  6. 仮面ライダーアマゾン(変身者・山本大介=アマゾン)
  7. 仮面ライダーストロンガー(変身者・城茂)
  8. スカイライダー(変身者・筑波洋)
  9. 仮面ライダースーパー1(変身者・沖一也)

昭和世代の方なら、懐かしすぎるライダーばかり! 正義のヒーローたちが1話ごとに主人公となって活躍しています。


各ライダーのフォルム世界観の設定は、原作マンガ&テレビ版を継承。ライダーのマスクのネジなどもリアルに描写。


怪人の鳴き声や奇怪なスタイルも再現。一方で自由に描写できるマンガ表現を生かしたアレンジも加えられています。


ストーリーは各ライダーの〝その後〟。登場人物の設定なども継承されているので、大好きだったライダーの続編が展開されるんです。


日本だけじゃなく各国の都市も舞台。連載当時の社会情勢も盛り込まれ、オトナのファンが楽しめるストーリーになっています。


★本郷、滝…憧れのキャラが大活躍


コミックス1巻の第1話「摩天楼の疾風」では、いきなり本郷猛=1号ライダーが登場!


テレビ版で本郷や一文字を助けたFBI捜査官・滝和也(演者・千葉治郎さん)が奮闘。ワタシはこのストーリーで作品にハマりました。

米ニューヨークのハーレムなどで人の失踪や吸血鬼事件が発生。滝は怪人が絡んでいるとにらんで捜査する。

ハーレムのある教会では、神父が貧しい人に無償で食事などを提供。一連の事件は神父が教会にきたころに始まっていた。

滝の知り合いで、貧しさから脱出するためプロ歌手を目指す少年が友人を襲う事件が発生。少年はコウモリのような姿に。

神父の正体はコウモリ怪人。貧しい人をさらって改造。自分の手下にしていた。

滝は神父と戦うが圧倒的な攻撃を受けピンチに陥る。その時、バイクの爆音とともに本郷が現れて…。

本郷は一文字と協力して日本や海外で戦っていました。第1話ではニューヨークが舞台。まさに続編が展開します。

米国に限らず、世界では貧富の差が広がる格差社会が問題になっています。ハーレムは貧しい人たちが住む街として有名。


食べるものに困っている人たちの弱みにつけ込み、暗躍する怪人。社会風刺の要素を込めた世界観が秀逸なんです。


その中で戦う本郷=ライダー1号の勇姿。〝あのころ〟と変わらずめちゃカッコいい。ぜひ作品をご覧ください。


★テレビシリーズ化されなかった10号ライダー

作品ではテレビシリーズ化されなかった10号ライダー「仮面ライダーZX」が登場します。


ZXライダーは1982年から1984年までマンガ版が「テレビマガジン」などで連載。


1984年1月にTBS系で放送された特番「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」でテレビに登場しました。


「仮面ライダーSPITITS」の企画は当初、ZXのストーリーを展開する内容。ただ協議の末に昭和ライダーの物語も盛り込まれたんです。


だから「新・仮面ライダーSPIRITS」も含め、ZXのエピソードストーリーが厚め。


テレビシリーズでは見ることができなかったZXの勇姿が楽しめますよ。


2.「仮面ライダーアマゾンズ」(特撮WEB配信版)

シーズン1が2016年4月〜6月まで全13話。シーズン2が2017年4月〜6月まで全13話。


いずれも「amazonプライムビデオ」で配信(2022年12月時点で視聴可能)。


2016年が「仮面ライダー生誕45周年」に当たったことから制作されたVOD向けオリジナルビデオ作品です。


原作は昭和ライダーの「仮面ライダーアマゾン」。


石ノ森さんが「テレビマガジン」で1974年11月号〜1975年3月号まで連載したマンガ版。単行本は全1巻が刊行。


そして1974年10月〜1975年3月までNET(現テレビ朝日系)で放送された特撮テレビ版です。


★原作のあらすじ


テレビ版シリーズとしては4作目。1&2号ライダーへの「原点回帰」として「野獣性」がコンセプトでした。


だから作品の世界観は、これまでのシリーズと比べてメチャ異質!

日本人・山本大介(マンガ版は不明)は誕生後に両親と南米アマゾンで遭難。ジャングルで野生児「アマゾン」として成長。

古代インカ帝国の秘宝「ギギの腕輪」を狙う秘密結社ゲドンが反乱。インカ一族の長老は腕輪を守るため大介の腕に移植。

仮面ライダーアマゾンに改造された大介は、長老に催眠術をかけられ日本へ。ゲドンも日本へ向かい腕輪の争奪戦を展開。

アマゾンの攻撃法は噛みつきや鋭いツメでひっかくなど、まさに野生の戦い方。ゲドンの獣人(怪人)も切り裂かれたり…。

獣人が人間を捕らえて食べたりグロ要素が際立っていたので、チビッ子たちが引いて視聴率的には苦戦した作品でした。

★異質さはそのままにフルリメイク


「仮面ライダーアマゾンズ」は原作の異質さに加え「怪奇性と異形性」を追求。ストーリーや設定を一新&フルリメイク。


最初の「アマゾン」の世界観とはガラリと変わりました。

野座間製薬は人工生命体「アマゾン」を研究。事故により約4000の実験体が社会に流出した。

アマゾン細胞を培養して作られた実験体は、通常は人間に擬態。だが人間のタンパク質を好む本能がある。

本能を抑えるため実験体はアマゾンレジスターという腕輪を装着。だが腕輪の効果が切れると怪物に変身し人を襲う。

野座間製薬は系列会社に害虫駆除班を設置。密かに怪物に変貌した実験体を処理させていた。

原作の獣人を引き継いでいる実験体はモグラ、クモ、トンボなどあらゆる生物の姿で登場。人を襲います。

神の領域である生命の秘密に迫る実験。その結果、社会の脅威となる「アマゾン」を生み出してしまう。


現代科学が持つ危うさと脅威を世界観に設定。今の社会でも起こりうるストーリーの現実性と怖さが秀逸です。


そしてアマゾン細胞を体に有する主役を務める2人のアマゾン。それぞれが背負う宿命とその対比も素晴らしいんです。


★アマゾンを生み出した人間を憎むアマゾンオメガ


「アマゾンズ」では、2人の主要アマゾンが登場。ストーリーを進めていきます。


まず1人は水澤悠(演者は藤田富さん)。20歳の青年で仮面ライダーアマゾンオメガに変身します。

水澤はアマゾン細胞に人間の遺伝子を注入し成長したアマゾン。野座間製薬の特殊研究開発本部長の令華の養子。

水澤は令華の遺伝子を与えられて誕生した。水澤は一日一回、注射での投薬が必要だった。ある日、嫌悪感から注射を拒否。

アマゾン本能を抑えきれず、怪人のような姿(アマゾン)に変身してしまう。

水澤は謎の男・鷹山仁に腕輪をされ小康状態に。鷹山から自分がアマゾンであり「人を食べるようになる」と告げられ…。

水澤は変貌した生物からさらに変身できるベルト「アマゾンズドライバー」をもらいアマゾンオメガに変身。

街の中に潜伏するアマゾンと戦います。でも…。

水澤は「自分は人間? アマゾンなのか?」と悩みつつ、駆除班に身を投じる。

アマゾンとの戦いの中で令華と鷹山がアマゾンを生んだことを知り…。

水澤は実験体を作りながら処理する令華たちに激怒。アマゾンでも守るべき者は守り、人間でも狩るべき者は狩ると決意します。

★自ら生み出した実験体を滅ぼすアマゾンアルファ


そしてもう1人。謎の男・鷹山仁(演者は谷口賢志さん)。仮面ライダーアマゾンアルファに変身します。


鷹山は細胞生物学者。野座間製薬の特殊研究開発本部の研究者でした。実験体が流出する事故に遭遇し自責の念に苦しみます。

鷹山はアマゾンの危険性を知りつつ、事故で実験体を流出させた責任を痛感。すべてのアマゾンを葬り去ろうと決意。

自分の体にアマゾン細胞を移植。アマゾンズドライバーを持ち出し研究所を飛び出した。

鷹山はドライバーでアマゾンアルファに変身。野生的な戦闘能力でアマゾンたちと戦う。

鷹山はアマゾンたちを憎んでいるわけじゃない。でも自分が生んだモノが社会の脅威になり自責の念にかられるんです。

一方の水澤は、勝手に生み出された自分たちアマゾンが社会に適合できないという非道な理由で抹殺されることに憤る。


この2人のアマゾンが背負う宿命の対比が際立って、見事な人間ドラマになっているんです。


アマゾンたちの戦闘シーンもスピード感と迫力があってカッコいい!


 オトナが楽しめて堪能できる「仮面ライダーアマゾンズ」のストーリーを、ぜひご覧ください。


3.「仮面ライダー響鬼」(特撮テレビ版)

ライダーシリーズでは第15作、平成ライダーシリーズでは6作目。


2005年1月〜2006年1月までテレビ朝日系で、全48話が放送されました。


★異質だらけの異色作


主人公は「」。マスクにツノがある。昭和・平成・令和ライダーたちと比べ、ホントに異質・異形のヒーローです。


バッタ型の改造人間ではないのでマスクに複眼、目自体がない。「ライダー」とは名乗らない。主人公は31歳のオトナ。


」のテイストがあふれる世界観。鬼の武器は楽器による音撃。作品前半のオープニング曲「」はインストゥルメンタル。


登場する鬼によって武器である和太鼓、トランペット、エレキギターなどが主楽器となりテーマ曲を奏でる。


前半のエンディング曲は大御所歌手・布施明さんの「少年よ」。2005年のNHK紅白歌合戦でも披露した名曲です。


放送当時、ワタシは子どもと一緒にみていたんですが世界観にドップリ。今も「東映チャンネル」などで楽しんでいます。


★ストーリーのあらすじ


ストーリーに登場する主な「鬼(ライダー)」は3人。


主人公は31歳のヒビキ。「響鬼」に変身します。演者は実力派で有名俳優の細川茂樹さん。


20歳の若者イブキが変身する「威吹鬼」。演者はモデルで俳優の渋江譲二さん。


26歳のトドロキが変身する「轟鬼」。演者は俳優の川口真五さん。


もう1人の主人公・安達明日夢がヒビキたちの戦う姿を見て、自分が進む道を見つけていくヒューマンストーリーでもあるんです。

日本には昔から鬼と呼ばれる人たちがいた。心身を鍛えて超人的能力を身につけ妖怪「魔化魍(まかもう)」と戦ってきた。

鬼たちとサポートする人たちの組織「猛(たけし)」は科学的・医療的面でも現代まで発展。人々を守っている。

高校受験を控えていた明日夢は、親戚の法事に出席するため屋久島へ。フェリーの船上でヒビキと知り合う。

明日夢は屋久島内を散策し、森の中でヒビキと再会。その直後、魔化魍に襲われるがヒビキが鬼に変身して…。

★創造的で独特すぎる世界観にハマる

鬼たちの世界には、子どもそっちのけでオトナを「鬼沼」に引きずりこむ魅力があふれています。


1.独創性あふれる鬼たち


登場する鬼たちは、これまでのライダーとフォルムが違う。前述の通り目がない。口が開いて炎を吹き出す。


変身の時は変身音叉(おんさ)をチーン。音が響くと額に鬼のマークが出現。包まれた炎の中で鬼に変身するんです。


武器は音撃。響鬼はバチと和太鼓。威吹鬼はトランペット、轟鬼はギター。それぞれ響かせた音の力で魔化魍を粉砕。


音は古来からケガレを清める。神楽(かぐら)には霊的な力があるとされます。音撃は神道陰陽道的な要素が込められています。


鬼は基本的に師弟制度。師匠が弟子をとって一人前の鬼になるまで育てるんです。


2.敵は日本古来の妖怪たち


魔化魍は日本古来の妖怪たちがモデル。「童子」と呼ばれる男女の怪人が森の中などで育てて人里を襲わせています。


童子の女型「」は人気女優の故・芦名星さんが怪演。妖艶でステキでした。


巨大なクモの土蜘蛛。山の怪のヤマビコ。巨大なバケガニ。さらにヌリカベドロタボウカッパテング etc。


魔化魍は春夏秋冬の季節や気候で、成長する時期が違うんです。


3.人助けに命をかける組織「猛」

魔化魍は山や森の中にひそみ、降りた人里で悪さをする。「猛」は目撃情報をキャッチし被害状況などを収集。


集めた情報や環境・気候などから分析して魔化魍の種類を想定。「太鼓の音が有効」と判断されたら響鬼が現場に急行します。


「猛」は各地に支部があり、たくさんの鬼たちが属している。ヒビキらは関東支部に所属。東京・柴又の甘味屋さん「たちばな」の中にある。


ヒビキはお店の娘さん(立花香須実日菜佳)が運転する車で現場へ。山中での探索になるのでキャンプします。


だから前半は屋久島や奥多摩など美しい自然が舞台。テントや焚き火なども登場するのでアウトドア気分が楽しめるんです。


「猛」には鬼たちの武器を開発・製造する部門や医療担当もいる。情報を知らせる協力者が全国に数千人もいるんです。


4.進路に悩む少年と頼れるオトナの物語


明日夢に「どんな仕事をしているのか」聞かれ、ヒビキは「人助けかな」。魔化魍と戦う姿はもちろん、鍛える姿も見せる。


どんなピンチでも乗り越えてみせて「鍛えてますから」と笑う。オトナが見ても、その姿はカッコよくて頼りがいがある。


明日夢は進路に悩んでいて、人のために命をかけて働くヒビキたちに憧れを抱く。そしてヒビキへ弟子入りしたり…。


「仮面ライダー響鬼」は鬼と魔化魍の戦闘アクションに加え、悩み多き少年とオトナのヒューマンストーリーが楽しめるんです。


★「オトナの事情」での路線変更に賛否両論


従来のシリーズとは異質な世界観。ファンからは絶賛の声がたくさんありました。


でも「オトナの事情」で「三十之巻」から路線が変更。主な変更内容は、


  • 明日夢の成長の過程や「たちばな」でのハートフルな日常シーンが減少。
  • 大自然のシーンが減り、都会や街での戦闘シーンが増加した。
  • 響鬼ら鬼が戦う時の武器(主にブレード系)が増えた。

といったところ。理由は「オトナの事情」なのでくわしくは分かりません。


ただ「オトナに刺さるストーリー」「中高生とオトナの物語」というコンセプトは、子ども向けの番組には…。


前半まで鬼たちが持つ武器は主に楽器。商品化されたけど「子どもは欲しいかな?」と首を傾げるほど、ちょっと地味。


ライダーの象徴であるベルトは着けているけど変身のためのものじゃない。グッズの売り上げ面での苦戦もあったのかな、と。


後半からは従来シリーズの世界観に戻った感じ(最後まで見たけど)。そのためネット上では、おそらくオトナのファンが大論争を展開


後半からダメになった。別物の作品」「前半まですごくよかったのに…」。


そんな議論がかわされたほど「仮面ライダー響鬼」はオトナも楽しめる作品なんです。


4.「仮面ライダー BLACK SUN」(特撮WEB版)

仮面ライダー生誕50周年記念プロジェクト」の一環で制作。


2022年10月28日から「amazonプライムビデオ」で全10話が配信中(2022年12月時点)です。


作品の推奨年齢対象は「18+」。思いっきりオトナが対象です。


原作は「仮面ライダーBLACK」。石ノ森さんの原作マンガが週刊少年サンデー1987年41号〜1988年50号まで連載。


全23話を収録したコミックスは全6巻が刊行。


テレビ版も1987年10月〜1988年10月までTBS系で放送。ライダーシリーズ8作目です。


★原作のあらすじ


主人公は南光太郎秋月信彦。信彦の父・総一郎のもとで2人は育ちますが、19歳のある日、暗黒結社ゴルゴムに捕まります。

ゴルゴムは有史以前から創世王のもと、文明社会を破壊して優れた人間を怪人にした世界をつくろうと暗躍している。

創世王の姿は心臓のよう。テレパシーで会話。「太陽の石」を埋め込んだ世紀王2人を争わせ勝者を後継者にしている。

ゴルゴムは2人を世紀王にしようと石を移植した。考古学者の総一郎は組織の一員だが、脳改造直前に光太郎を救出。

追跡する怪人と闘ううち、光太郎はバッタの姿に変わり、さらに世紀王ブラックサンに変身する。

取り残された信彦は世紀王シャドームーンに。人格も変わり創世王候補として光太郎と対立、闘う。

光太郎は「仮面ライダーBLACK」を名乗り、信彦を救いゴルゴムを撲滅するため戦いに身を投じるんです。

★原作の世界観を継承しストーリーをリブート


「BLACK SUN」は原作の設定を継承。主人公や組織、怪人などはほぼ同じ。一方でストーリーは全面リブート(リメイク)しています。


舞台は人間とともに、本体は生物の姿である「怪人」と共存する現代の日本。共存とはいっても怪人が迫害される社会です。

1970年の日本。怪人の権利を守れと主張する学生運動が活発。団体「護流五無(ゴルゴム)」は急先鋒だった。

護流五無のメンバーの多くが怪人。団体は大学生の光太郎と信彦を誘い入れた。

2人は少年時代に石を移植された怪人。怪人を生み出す創世王の後継者で世紀王ブラックサンとシャドームーンだった。

護流五無は政府が秘匿していた、怪人を生み出す創世王を奪取。当時の首相・堂波道之助の孫・真一を拘束。

運動は行き詰まり、護流五無は政府&道之助と共闘し人間と怪人の共存を選択。

一方、怪人の大元を断って悲劇を終わらそうというメンバーゆかりの説得を受けて光太郎と信彦は創世王を狙う。

2人の企ては失敗。光太郎は脱出したが、信彦はとらわれの身になり…。

そして2022年。怪人排斥を主張する団体と「人間も怪人も命の重さは一緒」と主張する少女・和泉葵らの活動家が対立しているんです。

★オトナ向けの世界観とストーリー

ストーリーは第2次安保闘争時代を思わせる1970年と2022年。2つの時代を行きつ戻りつして展開。


その内容はメチャ重苦しい空気が漂っています。

1970年に護流五無と道之助首相が手を組み、政府は「人間と怪人の共存」を政策としてアピールした。

半世紀がたった2022年。道之助の孫・真一が首相&「ゴルゴム党」党首として日本の舵取りをしている。

でも「共存」日本では、人間が怪人排斥を訴える「格差&差別」的な空気が充満。怪人も権利を主張する対立社会。

首相の真一は「共存」を訴えながら、創世王のエキスを拉致した一般人に注入して怪人に変えて、海外へ売り飛ばす。

創世王の命が尽きかけエキスが少なくなる。真一たちは世紀王の光太郎と信彦から石を取り出し、新創世王を作ろうと企む。

一方で怪人の権利を主張する葵ら活動家の排除も狙う。そんな状況の中で光太郎と信彦はゴルゴムの打倒を狙うが…。

ストーリーには、いま世界中の社会が抱える問題が盛り込まれています。差別、格差、政治家の腐敗…。

重苦しい社会の情勢に原作「仮面ライダーBLACK」の設定を落とし込む。だからストーリーはメチャ重い!


オトナのファンはライダーと怪人のアクションを懐かしく楽しみつつ、自分がよく知っている社会問題も振り返る。


だから視聴したファンの感想は賛否両論。「BLACKの世界観が懐かしい。新ストーリーも楽しめた」という声。


一方で「話が重くてBLACKの世界観が台無し。いっそのこと設定もリメイクした方がよかった」という感想が多いんです。


★キャストは絶対に大当たり

確かにストーリーは重苦しい(苦笑)。でも展開はメチャおもしろい。何よりキャストがホント、カッコいいんです。


主人公・光太郎の演者は西島秀俊さん。代表作「MOZU」のニヒルでダークな捜査官にライダーへの変身能力と悲痛さがプラス。渋いです。


光太郎は怒りの感情が発動するとバッタ男に変身。さらにゴルゴムの悪意に対する怒りで「BLACK SUN」にバージョンアップする。


渋すぎる西島さんが「変身!」とつぶやき「BLACK SUN」に変わる姿はホントしびれます。


アクションも激しくて腕や脚が飛んだり、けっこうグロい。まさに「18+」。


信彦役の中村倫也さん。怪人ビルゲニア役の三浦貴大さん。クジラ怪人役の濱田岳さんと実力派の若手も活躍。


さらに堂波道之助&真一役をルー大柴さん。三葉虫怪人ダロム役を中村梅雀さん。翼竜怪人ビシュム役を吉田羊さん。


渋すぎる役者さんたちが熱演しています。賛否両論はありますが「仮面ライダーBLACK SUN」はオトナが楽しめる作品。


ぜひご覧ください。ワタシは大好きです。


まとめ・ためらわずにオトナのライダーシリーズを楽しもう


オトナも子どもも楽しめるのがライダーシリーズ

ここまでオトナが見て&読んでも恥ずかしくない、カッコよくて楽しめる「オトナ向けライダー」作品について紹介&解説してきました。


  1. 「仮面ライダー SPIRITS」(マンガ版)
  2. 「仮面ライダーアマゾンズ」(特撮WEB配信版)
  3. 「仮面ライダー響鬼」(特撮テレビ版)
  4. 「仮面ライダー BLACK SUN」(特撮WEB版)

上記の4作品は、いずれも名作&力作です。さらに、


  1. 「仮面ライダー」の〝その後〟要素がシリーズのベースとして流れている。
  2. 作品の発表当時の社会的な状況(風刺)がストーリーに反映されている。
  3. 子どもと一緒に見たり&読んだりして「おもしろい」「カッコいい」と楽しめる。
  4. ライダーやストーリー設定に〝オトナのカッコよさ〟があふれている。

4つの魅力にあふれていて、オトナになったライダーファンをトリコにします。だから、


仮面ライダーシリーズをオトナが見るのは恥ずかしいことですか?


仮面ライダーシリーズの作品で、オトナ向けの作風で楽しめるモノを教えて⁉︎


そう悩む方にはピッタリなんです。この記事を踏まえて4作品をご覧ください。絶対にナットク&マンゾクハマりますよ


当ブログではほかにもオトナが読んでも恥ずかしくない「ヒーローマンガ」を紹介しています。ぜひお試しください。


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