「Dr.コトー診療所」医師を目指す人や医療の実情を勉強したい人にお勧め名作の厳選3エピソード

2022年6月1日水曜日

マンガを楽しむ

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医師は子どもたちの「なりたい職業」の上位にランク

医師や医療従事者たちの思いや実情が分かる 

子どもたちの「なりたい職業」として、常に人気があり上位にランクしている「医師」。

2021年に日本FP協会が行ったアンケート「小学生の将来なりたい職業」でも男子は3位、女子は1位と大人気です。

将来の進路を模索する人たちの中で「自分もお医者さんや医療従事者になって、患者さんを救いたい」。

そう考えている人たちは多いと思います。

そんな医師・医療従事者を志望する人たちに人気があるのが「医療マンガ」。

患者さんを救うために全力を尽くす医師や医療関係者たちの姿をリアルに描写。読む人に感動を与えるからです。

だから「医療マンガ」は人気ジャンル。たくさんの作品があります。それだけに、

医療に興味があります。オススメのマンガ作品を教えてください

お医者さんのリアルな現場の姿や日常生活が描かれているマンガ作品はありますか?

といった悩みの声がたくさんあるんです。

この記事では、医師や医療従事者のリアルな姿や医療への思いが分かる名作を紹介します。

離島医療の日常と実情を描くマンガ「Dr.コトー診療所」。

医療関係者の間でも「医療現場の現状や描写がかなりリアルで楽しめる」と高評価。

医師医療従事者を目指す人、医療の実情を勉強したい方にはオススメの作品です。

この記事では作品で描かれる医師らの姿と心を揺さぶる魅力。思わず涙がこぼれる厳選エピソードを紹介、解説します。

お読みになれば医師・医療従事者の熱い思い奮闘ぶりがよく分かり、医療という行為への理解度が深まりますよ。

どんな作品なの?


Dr.コトー診療所」は2000年から「週刊ヤングサンデー」「ビッグコミックオリジナル」などで連載。

2010年に原作の山田貴敏さんが病気療養のため、連載を休止。

現在もその状態が続いています。コミックスは全25巻が刊行されています。

2003年にフジテレビ系で吉岡秀隆さんと柴咲コウさんらが出演してドラマ化。2004年にスペシャル版、2006年に新シリーズも放映。

そして2022年12月16日から中江功監督のメガホンで映画版が公開されました。

ドラマのキャスト陣が16年ぶりに集結。ステキなヒューマンドラマを見せてくれるんです。

主人公は離島医療にたずさわる医師、Dr.コトーこと五島健助

東京の大学病院で外科医を務めていた五島が、ある理由で離島の古志木島にある小さな診療所へ赴任。

最初は島民に距離を置かれながら、卓越した診療・治療の技術と誠実な人柄が慕われ、「Dr.コトー」として活躍していく。

五島が懸命に患者を救おうとする姿、強い意志が共感を呼びました。

Dr.コトーには実際にモデルとなった人がいます。

鹿児島県の下甑(しもこしき)島にある診療所で30年にわたって離島医療に従事した、瀬戸上健二郎さんという方だそうです。

「Dr.コトー診療所」という作品になぜ魅かれるのか、なぜ泣かされるのか。

エピソードを読み進めて強く感じるのは、次の3点です。

  1. 老若男女を問わず、五島の患者に対する優しい、まじめな態度
  2. 五島のどんな状況でも諦めず、冷静に対処する不屈の精神と行動力
  3. 古志木島の人たちの絆の強さ、五島への信頼感

この作品を読み返し、Dr.コトーが奮闘する姿をみて思い浮かぶのが、休みなくコロナと闘っている医師や医療従事者たち。

苦しんでいる患者たちのために、この人たちはここまで頑張れるのか、と。

感謝の意味を込めて、上記の3点から読んでほしい厳選エピソードをピックアップ。

くわしく解説していきます。

1.Dr.コトー、また船に乗る。


コミックス第1巻の「KARTE.2」のエピソード。

古志木島の診療所に赴任した五島にとって、最初のオペが展開します。

五島は東京から古志木島に赴任。漁船で島に渡る際、共に乗船した漁師・原剛利の息子・タケヒロの異変に気づく。

数日後、タケヒロはお腹の強い痛みに苦しみ、五島は急性虫垂炎と診断。診療所で緊急のオペを行うことを決断する。

原は、かつて診療所にいた医師の診断ミスで妻を亡くし、医師を信用できない。息子を漁船で本土の病院に搬送しようとする。

本土まで6時間かかる間に、タケヒロは持たない。そう判断した五島は乗船し、原を説得して揺れる船上でオペに踏み切る。

 物語のスタート部分。五島が天才的なオペの技術を初めて披露するエピソードです。

しかも舞台は夜の海、手術室はなんと、船上です。

当然ながら原は拒みます。でも五島はタケヒロを救うことをあきらめない。

原を説得し、波に大きく揺れる船上で、タケヒロを笑顔で励ましながら、正確無比の技術を駆使してオぺを進めていきます。

五島の医師としての、不屈の精神行動力。かたくなだった原の信頼を勝ち取り、読者のハートもがっちりとつかみます。

2.Dr.コトー、絶望する


コミックス第14巻「KARTE.150」のエピソード。

医療従事者が命を賭して、患者を救う行為の崇高さ。そして結末の理不尽さが描かれています。

古志木島に、大学病院時代の後輩で五島を慕い、離島の増生島で医療にたずさわる三上新一・恵夫妻が新婚旅行先として訪れる。

島では蚊が異常に発生。刺された島民が急激に体調を崩し、吐血する奇病が蔓延。五島は患者を隔離し、対処療法を施す。

三上も五島を助け懸命の治療に当たるが、自身も蚊に刺され、大量の血を吐く。 

五島を尊敬する女医・芦田ゆきが来島。奇病の正体を特定するためPCR検査を実施。蚊が媒介したデング熱だと突き止める。

島は蚊の駆除に尽力し、五島も適切な対処療法で患者を快方に導く。だが、三上は吐血が大量だったため、体力が弱り…。
このエピソードは、コロナ禍の発生初期のころを思い出させます。

原因や治療法が分からない病気がまん延。自身が感染する怖れがあっても、決して屈せず、諦めず患者を救おうと奮闘する医師と看護師。

絶望的な状況で患者やその家族を励まし、治療への糸口を必死に探り、特定し、ひたすら治療する。

でも、病気に対して共に闘った仲間は…。五島はあまりにも無慈悲で、理不尽な結末に涙を流します。

そんな五島の心を救ったのは…。

ぜひとも読んでほしいエピソードです。

3.Dr.コトー、寄り添う。


コミックス第17巻「KARTE.198」のエピソード。

五島が診療所に赴任して以降、看護師として公私ともに支え続けた最愛の人、星野彩佳の乳がん手術を執刀する姿を描いたもの。

古志木島の診療所で五島を支え続ける彩佳。自身の変調に気づき、精密検査で乳がんの「ステージ3」であることが判明。

手術が成功しても5年後の生存率が7割。五島は「絶対に助ける」と治療を開始。抗がん剤で腫瘍を小さくし、摘出手術に臨む。

内視鏡モニターの電源がしゃ断。麻酔管理のミスで気管支けいれんが起きるなどのトラブルが発生。彩佳は生死の境をさまよう。

医師でもパニックに陥りかねない状況で、五島は冷静に、強い気持ちで「絶対死なせやしない」とオペを続行する。
愛する人が重い病気にかかったら、平気でいられる人なんかいません。

でも、五島は医師。患者に対しては冷静に対処し、不安を与えることは許されない。

公人と私人。様々な思いが交錯する手術室で、懸命に彩佳を救おうとする五島。

その姿に、心も目頭も熱くなります。

まとめ・期待される作品の連載再開後の構想が判明

作品の連載再開に期待しています

満足な医療器具がなく、スタッフも限られた離島の診療所で奮闘するDr.コトーのエピソード。

患者の治療に尽力している医師や医療従事者の現状や医療への思いがよく分かります。

医師を目指す人医療従事者の奮闘ぶりが知りたい方

医療行為とはどんなものか理解度が深まり、ハードな医療現場の実状日常も知ることができますよ。

何よりも中断している物語の続きが読みたくなります。

彩佳は病気を克服できるのか、五島と彩佳はどうなるのか、古志木島はどうなっていくのかー。

気になることばかりです。

原作者の山田さんは2011年12月、自身のブログに病気が快方に向かっていることを報告。

近いうちに連載が再開できそうなことなども記しています。

2017年10月には、自身のFacebookアカウントに「早いうちに連載を再開してけりをつけたい」と投稿されています。

さらに2022年6月30日、NHKのインタビューに登場し連載再開後の作品の構想について言及。

コトー先生が島に来る前の「空白の3年間」を描くストーリーになるそうです

連載再開への作業は着々と進んでいるようです。再開される日がめっちゃ楽しみです。

当ブログでは、ほかにもヒューマンストーリーマンガを紹介しています。ぜひお読みください。



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