大ヒットマンガ「ゆるキャン△」で火がついたキャンプブーム。現在も人気は続いています。
せわしない日常から離れて自然の中に浸る開放感は、キャンプならではのもの。
空気は澄んでウマい! 日差しが暑くても木陰に入れば涼しくて気持ちいい! 夜は星空がキレイ!
焚き火なら、ゆらめく炎とパチパチはぜる音が心地いい。特別な時間が楽しめます。
そしてキャンプ飯。火を起こして香ばしく焼いた肉や魚で炊きたてのご飯をかっこんだら、もう最高!
一方で、キャンパーたちが料理タイムで苦戦しているのが炊飯。ご飯炊き。
「メスティンでご飯を炊いたら、シンが残っていて硬かった…」
「ご飯が焦げちゃって、美味しくなかった」
なんて、失敗する人が少なくないようです。
最近では100均の「ダイソー」で販売している「メスティン」が大人気。炊飯に使ってみたらご飯が…。そんなケースが多いようです。
「ゆるキャン△」でもヒロインのリンやなでしこらは、お湯で温めれば食べられるパックご飯が主アイテム。
「炊飯は難易度が高い」というイメージがあることが理由かもしれません。
でも炊飯って、そんなに難しくない。カンタンに美味しく炊けるコツをがあるんです。
この記事では、キャンプサイトでふっくらご飯が炊ける3つのコツを紹介&解説。
キャンプギアはダイソーのメスティン(1合用)とシングルバーナーを使います。
- お米をといだら最低30分は水につける。
- バーナーの火は最初から強火で。グツグツ沸騰したら火を最弱にして10分炊く。
- 10分たったら火を消して、ひっくり返して20分ほど放っておく。
3つのコツをマスターすれば、キャンプはもちろん、ふだんのご飯や有事の際でも炊飯の心配はご無用です。
メスティンって、なに?
「ダイソー」の1合用メスティン。ちっちゃくてカワイイ |
メスティンはノルウェーにある「トランギア」社が製作した、アルミ製で箱型の万能クッカー。
イワタニ・プリムスが正規代理店として、ご飯を炊く調理器具として国内で販売。
その後も多くのメーカーが発売しています。
アルミは熱の伝導率が高く、お湯の中でお米が踊り回る。だからムラなく熱が通り、ふっくらと炊き上がるんです。
私は独身時代、住んでいたアパートの大家さんに、部屋にあったコンロでアルミなべを使ってご飯を炊くコツを教わりました。
コツは前述した3つ。
- お米をといだら最低30分は水につける。
- バーナーの火は最初から強火で。グツグツ沸騰したら火を最弱にして10分炊く。
- 10分たったら火を消して、ひっくり返して20分ほど放っておく。
なので、キャンプを始めたころからシングルバーナーとなべ、飯ごうがあれば、美味しいご飯が炊けています。
ここからは3つのコツを1つずつ、詳しく紹介&解説していきます。
1.お米をといだら最低30分は水につける
200mlのシェラカップで、水の量はこんな感じ |
ご飯を美味しく炊くために、最も大切なことの1つです。
「お米にシンが残っていて硬かった」という原因は、お米の中の水分が足りないことが大きいんです。
お米にしっかりと水を吸わせることで、ふっくらした炊き上がりになります。
ここからは水加減について説明します。使用するメスティンは1合用になります。
お米と水を入れたら最低30分は水を吸わせましょう |
- お米を水でとぎます。無洗米でも水でさっと流して残っているぬかをとりましょう。
- メスティンに、といだお米と水を入れます。
- 水の量は、お米が1合(お米カップ1杯)の場合、200〜230ml。
- 新米なら30分以上、無洗米や古米なら40分〜1時間ほど水につけておきます。
ふだんの生活でご飯を炊く時は、1合=200ml。2合なら400ml。
キャンプでは「お米にシンが残っていて硬かった」という事態を避けるため、水は少々多めに入れましょう。
また無洗米や古米は乾燥しているため、十分に水を吸わせる必要があります。
なので、少々時間をかける必要があるんです。その間は、ほかの食材の下ごしらえなどをやっちゃいましょう。
2.バーナーの火は最初から強火で。沸騰したら最弱にして10分炊く
「ダイソー」にはいろんなサイズのメスティンがズラリ |
使用するメスティンは、100均「ダイソー」の1合用。税込み550円。
「ダイソー」といえば黒メスティンが大人気。でも、1合用が小さくてかわいすぎる!
だから思わず選んでしまいました(笑)。
メスティンを初めて使う場合は、製品によってバリ取りやシーズニングが必要。
でも、この1合用は処理ずみ。食器用洗剤でしっかり洗えば、すぐ使用できるんです。
シングルバーナーは、イワタニの「ジュニア コンパクト バーナー」。CB缶(カセットボンベ)を使うタイプ。
今回は自宅のベランダで〝べランピング〟です。
焚き火テーブルにのせて、炊飯スタート! |
メスティン&バーナーを置くために、ユニフレームの「焚き火テーブル」を使います。
バーナーのゴトクの上にメスティンをのせて点火、炊飯スタート!
点火したら、最大火力にして一気に沸騰させましょう |
- 点火したら、火力は強火に。一気に沸騰させましょう。
- フツフツ音がして、吹きこぼれたら沸騰。写真(下)では蒸気でふたが上がってます。
- 沸騰したら、すぐに火を最弱に。ふたを閉めて、ここから10分炊き続けます。
沸騰したら、持ち上がったふたを閉めて火を最弱に |
キャンプの炊飯では、よく「弱火にして、パチパチ音がしたら火を消す」と説明されます。でも、パチパチ音の判断が難しい。
「ご飯が焦げちゃった」という原因は、ほとんどが「判断」によるもの。
だから「最弱にして10分炊き続ける」。そして、炊いているのを忘れないように10分のアラームかタイマーをかけること。
これが最もカンタンで確実。鉄板です。
3.10分たったら火を消して、ひっくり返して20分ほど放っておく
10分炊いたら火を消して、ひっくり返して蒸らします |
10分炊いたら火を消します。ここからは「お米にシンが残っていて硬かった」という事態をクリアするための作業になります。
「お米にシンが残ってた」という原因は「蒸らし」が足りないから。火を消した後もお米を余熱で炊く必要があるんです。
- 火を消したらゴトクからメスティンをおろす。
- メスティンをひっくり返してタオルなどで包む。
- そのままの状態で、20分ほど放っておく。
メスティンをひっくり返すのは、熱と蒸気がお米全体にいきわたってムラなく、ふっくらするから。
20分ほど放っておくと「蒸らし」は終了です。
ふっくら炊き上がりました! |
ふたを開けたら、ハイ、こんな感じ(上写真)。ふっくらと美味しそう。おこげもありません。
1合メスティンがかわいいので、そのままご飯にのり玉をフリフリ。合鴨のローストと青ネギものせて「合鴨メスティン丼」にしました。
のり玉をかけて |
合鴨メスティン丼の完成です! |
ご飯はしっかり炊けて、メスティン丼うまぁ! でも1合は大きめのお茶碗で2杯分。ちょっとボリュームがありました(笑)。
まとめ・コツを守れば飯ごうやなべでもふっくら炊ける
ここまで、メスティンでふっくらご飯を美味しく炊くコツを説明してきました。
最後にもう一度まとめると、
- お米をといだら最低30分は水につける。お水は200〜230ml。
- バーナーの火は最初から強火で。グツグツ沸騰したら火は最弱にして10分炊く。
- 10分たったら火を消して、ひっくり返して20分ほど放っておく。
ホント、この3ポイントに尽きるんです。
キャンプではバーナーを使うことが前提ですが、この3つのコツを実践すれば、飯ごうやなべでもご飯が炊けます。
ふだんの生活でもOK。IHのご家庭でも「強火で一気に沸騰」→「最弱火で10分」。火加減のコツはまったく同じです。
それにバーナーを使ってご飯が炊ければ、有事の際も役に立ちますよ。
1合用メスティンでご飯を炊いてみて分かったことがあります。
沸騰したお湯の中で、お米はグルグル踊り回ります。そしてグルグル踊るには、大きめの踊り場が必要。
今回は美味しく炊けました。でももっと大きめのメスティンだったら、さらにふっくらするんじゃないか、と。
なので、お米1合を炊くなら、メスティンは1・5合用とチョイ大きめを使うのがベスト。「ダイソー」でも売っていますね。
「ダイソー」の1合用メスティン |
1合用を使うなら、お米は0・8〜0・9合くらいがいい感じ。私はこの加減に調節して1合用を愛用します。
だって、小さめのアルミの箱にご飯が詰まっているのはスゴくかわいい。
それに、高校時代のお弁当を思い出して楽しくなってきますからね。
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