「バビル2世 ザ・リターナー」昭和の人気超能力漫画の〝続編〟秀逸すぎるストーリー&設定3つの魅力

2025年6月19日木曜日

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バベルの塔に住んでいる正義の少年の続編が面白い!

異星人、MJー12、マーズ…昭和の名作のアフターストーリーがスゴすぎる


漫画のジャンルで、昔も今も人気がある「超能力」モノ。これまで数多くの作品が発表されています。


このジャンルの先駆的作品として昭和に生まれたのが、漫画家・横山光輝さんの代表作「バビル2世」。


発表当時はアニメ化もされて、昭和のチビッコたちを大興奮させた作品です。


そして令和の今でも「レジェンド」作品として人気があるだけに、


昭和の名作だけど、続編とかリメイク版とかはないの?


なんて声がけっこう多い。そんなファンの熱望に応えた作品があるんです。


バビル2世 ザ・リターナー」。2017年まで「ヤングチャンピオン」で連載された作品です。


横山さんの原作をベースに、SF的な都市伝説や横山さんのほかのヒット作の要素を合わせた、まさに〝続編〟。それだけに、


原作のファンだけど、ザ・リターナーってどんな感じなのか気になる


「『ザ・リターナーって、どんな設定で、どんなストーリーなの?


そんな声がけっこう多いんです。


この記事では「バビル2世 ザ・リターナー」のストーリーや設定などについて、


  1. 世界統治を狙うアメリカとのガチンコバトルがスゴい
  2. 〝三つのしもべ〟の設定がバージョンアップされている
  3. 異星人&MJー12、マーズなど都市伝説的な要素がエグい

上記の3つの魅力について紹介&解説します。


この記事を読めば、この作品の秀逸すぎるストーリーや設定と都市伝説などの特徴的な要素について分かります。


そして実際にこの作品を手にして、ページを開きたくなりますよ。


※この記事ではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

「バビル2世 ザ・リターナー」とは?




「バビル2世 ザ・リターナー」は、「ヤングチャンピオン」2010年6号から2017年3号まで連載。


コミックスは全17巻が発売されています。


作画は野口賢さん。劇画調の絵柄スピード&躍動感あふれるタッチが特徴な作家さんです。


作品のストーリーと世界観、そして設定は基本的に横山光輝さんの原作を踏襲しています。


だから主な登場人物として、主人公のバビル2世山野浩一、ライバルの超能力者・ヨミは健在。


さらにバビル2世の〝三つのしもべ〟であるロデムロプロスポセイドンも登場します。


原作の「バビル2世」は、世界征服を狙うヨミと正義の超能力者・バビル2世が壮絶なバトルを展開するストーリーでした。


実は「バビル2世」には横山さんの手による続編があって、タイトルは「その名は101」。


ヨミとの戦いに勝ったバビル2世の〝その後〟が描かれています。

バビル2世は米国の研究施設に収容され、人々を助けるために特殊能力を秘めた自分の血液を提供。

だがCIAがその血液で超能力エージェント(工作員)を作り上げていることを知り、バビル2世は施設を脱走する。

脱走後は人々を助けつつ、バビル2世がCIAや米軍と戦う姿が描かれています。

そして「ザ・リターナー」は原作「バビル2世」「その名は101」のストーリーと世界観を踏襲。


「バビル2世」から40年後の世界現代が舞台となっています。


原作「バビル2世」については当ブログでも紹介しているので、ぜひご覧ください。


「超能力者が活躍する作品を教えて」「超能力ジャンルの元祖は何?」という人にお勧め「超能力漫画」4選


1.世界統治を狙うアメリカとのガチンコバトルがスゴい



★「世界の警察」アメリカと死闘


原作「バビル2世」のストーリー設定では、今から5000年前宇宙人バビル(1世)が地球に不時着。


バビルは母星に救助信号を送るため、超高性能コンピューターが搭載された「バベルの塔」を建設。


だが事故でバベルの塔は半壊し、帰還を諦めたバビルは地球人と結婚。「三つのしもべ」も作り上げ、塔とともに子孫への遺産とした。


子孫としてバビルの超能力が覚醒した浩一は「バビル2世」を名乗り、三つのしもべとともに世界征服を狙うヨミと戦う。


悪と戦う正義の超能力少年。そんなストーリーでした。


でも「ザ・リターナー」では、バビル2世の敵はなんとアメリカ! 「世界の警察」といわれるほどの超軍事大国です。


そして舞台は「バビル2世」「その名は101」から40年後の現代。


原作の「少年」からイケメンの「青年」に成長したバビル2世が、三つのしもべとともにアメリカに宣戦布告するんです。


でも現在の米軍は40年前とはワケが違う。陸・海・空いずれも最強・最新の兵器でバビル2世に襲いかかります。


その威力はトンデモなくて、原作当時は脅威の力を誇った三つのしもべが重大なダメージを負うほど。


バビル2世には負傷しても治癒する能力があるけど、その能力が追いつかないほど追い詰められるんです。


★アメリカの狙いは「バベルの塔」


なぜバビル2世はアメリカに宣戦布告したのか?


それは「その名は101」で描かれている「血の悪用」です。


前述したように、バビル2世は米国の研究施設で人々の医療に貢献するため自身の血液を提供しました。


でも米国のCIAが血液を悪用して超能力エージェントを作り上げ、秘密工作に利用している。


また「ザ・リターナー」では、軍事作戦でもエージェントを投入している。


バビル2世にとって米国は、自分の血を利用して世界に脅威を与えている〟なワケです。


一方の米国も、世界の覇権を握る上でバビル2世の存在は脅威的。つまり、うっとうしい。


さらに米国は軍事装備の改善&進化の上で、行き詰まっていたんです。


米国は有名な1947年のロズウェル事件で、墜落したといわれるUFOと異星人を回収。


UFOの残骸やコンタクトに成功した異星人から提供された技術・情報を、軍事装備・兵器に転用していた。


ただ、さらに〝突き抜けた〟兵器をつくるための情報・技術を、異星人は出し惜しみしている。


異星人が教えてくれない〝領域〟に到達するためのカギが、「バベルの塔」にあるんじゃないのか?


宇宙人バビルのテクノロジーが凝縮された、「バベルの塔」の超高性能コンピューターなら〝領域〟に到達できるんじゃないか?


この狙いがあって、アメリカはバビル2世を抹殺しようとするワケです。


そしてバビル2世自身は、米国を牛耳る〝指導者層〟が、世界にとって危険すぎる存在だと懸念しているんです(後述)。


バビル2世は米軍とガチバトルを展開する

★悪の帝王ヨミは生きていた


原作「バビル2世」で、バビル2世の敵として登場していた超能力者・ヨミ。


ヨミも宇宙人バビルの子孫として超能力を持っていたけど、「バベルの塔」のコンピューターが遺産を受け継ぐには不適合と判断。


コンピューターに記憶を消されたヨミは、自らの力で悪の帝国を作り上げて世界征服を狙っていた。


ところがバビル2世にその野望を何度も阻まれ、最後は北極に作った秘密基地とともに海中に消えていきました。


でも、実はヨミは生きていた。「ザ・リターナー」では中央アジアの崑崙(こんろん)山脈に秘密基地を建設。


脅威的な軍事力を保有しつつ、バビル2世やアメリカなど世界の国々の動向を監視しているんです。


原作ではローブなどを身にまとう、〝あごヒゲのオジサン〟の悪役イメージで描かれていました。


一方の「ザ・リターナー」では、同じく体にローブをまとっているけどロン毛のイケメン項目トップの表紙)。


世界中のコンピューターや人の精神の中に思念で潜入したり、遠く離れた場所にテレポーテーションして出現したり。


ミステリアスで不気味なイケメン超能力者として登場します。


アメリカもヨミの健在を知っていて、バビル2世と交戦する際に女性国務長官のクリス・サンダーを派遣。


クリスも米国政府内では「サイキッカー」と呼ばれる異能の持ち主(後述)。


クリスは「アメリカとバビル2世の戦闘では中立を保ってくれ」とヨミに要請するんです。


この要請に対するヨミの返答は「」。なんと宿敵であるバビル2世に味方するんです。


当然ながらアメリカに敵対したヨミは報復攻撃を受けるんですが、なぜにっくき相手のバビル2世に肩入れするのか⁉︎ 


悪の帝王の狙いは、ぜひコミックスをお読みください。


2.〝三つのしもべ〟の設定がバージョンアップされている



★ロデムはイケメンに変身


原作の「バビル2世」で、当時のチビッコ(ワタシらオッサン)たちに人気があった〝三つのしもべ〟。


空を飛ぶ怪鳥ロプロス。海中を突き進むポセイドン。そして何にでも変身・擬態できるロデム


「ザ・リターナー」でも三つのしもべは健在。バビル2世とともに、米軍と死闘を展開します。


まずはロデム。原作やアニメ版では、通常は黒ヒョウの姿で登場します。


黒ヒョウの姿は〝第1形態〟といった感じ。実態は不定形生物。本来は形がなくスライムみたいなドロドロな感じ。


でも何にでも変身・擬態ができる。諜報活動はもちろん、バビル2世の護衛役として戦闘にも参加します。


「ザ・リターナー」でも設定は同じ。ただバビル2世と街中を行動をする際は、イケメンの青年に変身します。


原作ではテレパシーを使ってバビル2世と会話しますが、「ザ・リターナー」では言語を用いて会話をします。


アメリカと戦闘状態になった当初、バビル2世たちは東京都内のマンションに潜伏しています。


当然ながら食事をするので、ロデムがイケメン青年に変身してコンビニへ買い出しにいくんです。


女性の店員さんと会話して、買った食材を持参したエコバッグに詰めて帰る。


部屋に戻ると、パスタをアルデンテにゆでてバビル2世に食べさせたり。より人間くさく描かれています。


一方で、戦闘ではバビル2世のために身をていして闘います。


バビル2世の血液を注入されて誕生した米軍の超能力兵士との戦闘では、敵の圧倒的な攻撃を受けて瀕死の重傷に。


バビル2世に「バベルの塔」へ運ばれ、塔内の医療カプセルで復活。再びアメリカとの闘いに参戦するんです。


★〝装甲した巨人〟ポセイドン


三つのしもべのうち、ポセイドン海陸戦用の人型巨大ロボット


原作ではヨミの帝国の艦船を強烈な力とビーム砲、魚雷で粉砕します。


横山光輝さんの代表作「鉄人28号」のように、日本の漫画に登場する大型ロボットのプロトタイプといえるスタイルです。


だから昭和のチビッコたちには大人気。当時発売されたポセイドンのソフビ人形は、今ではウン十万円の値がついているほど。


一方の「ザ・リターナー」でも海陸戦用の人型ロボットとして登場しますが、そのスタイルは一変


強靭な装甲と海中用の推進エンジンを装備した巨人生物兵器として描かれています。


そして巨大ロボットというよりは、ヨロイを身にまとった巨大生物上の表紙)。


イメージ的に近いのは、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「エヴァ」や「使徒」って感じ。


理由は頭部に生物的な両目があり、人間と視線も合わせてくる。


戦闘中に近距離で目撃した米軍兵士は「巨大な人間だ!」と驚いているんです。


確かに戦闘中も〝明らかな意思〟を感じさせるシーンがあったり、「生物兵器」=「巨人」と思ってしまうほど。


そして「生物兵器」=「巨人」と感じさせる理由が、作品中で明かされているんです(後述)。


ポセイドンとロプロスは巨人として描かれている

★同じく「エヴァ」のようなロプロス


原作では、ロプロスはバビル2世を乗せて空を飛行する巨大な鳥型ロボット=「怪鳥」として描かれています。


原作のストーリー当初は赤い毛などに覆われたフォルムでしたが、途中の戦闘でロボットの装甲がむき出しになりました。


そしてヨミの軍団との戦闘で、ヨミが米軍から奪った水爆ミサイルを直撃され冷たい海中に沈みました。


「ザ・リターナー」では、ベーリング海に沈んだはずのロプロスの化石のような残骸がモンゴルで発見されます。


そしてバビル2世の「戻ってこい!」という命令を受けて再生するんです。


その姿は「怪鳥」というよりも、装甲を身にまとい背中には大きな羽と推進装置を背負った巨人


やはりポセイドンと同じく「生物兵器」=「巨人」で、「エヴァ」のようなフォルムをしているんです。


作中で明かされる、日本政府による三つのしもべの分析(「#8 再生」)では、

ロデム、ポセイドン、ロプロスはいずれも地球外生命体。

ポセイドンは海の王者。かつて地球を支配していた生物で、甲冑をまとった異形の神。

ロプロスは空の王者で翼を持つ異形の神。ポセイドンと同様に地球上の支配者で、多くの神話にも記述されている。

原作では、三つのしもべは5000年前に宇宙人バビルによってつくられた生命体とロボットという設定でした。

「ザ・リターナー」では地球外生命体であり、地球の旧支配者だったというアレンジが加えられているんです(後述)。


3.異星人&MJー12、マーズなど都市伝説的な要素がエグい



★地球上には異星人がいっぱい


原作「バビル2世」では、5000年前に宇宙からやってきたというバビル1世がストーリーの発端となっています。


「ザ・リターナー」では、バビル1世やその子孫であるバビル2世だけじゃなく、地球上には複数の異星人が来ている設定になっています。


#87 目覚め」では、地球上に存在する異星人について明かされています。


まずは「ゼータ」。オリオン座に位置する3つ星(オリオンのベルト)を形成するうちの1つ。


都市伝説では、オリオンベルトとエジプトの三大ピラミット(クフ王、カウラー王、メンカウラー王)に関係性があるとされています。


そして「レティクル」と「ベガ」。いずれも星座を形作る星(星系)として知られています。


アメリカは「ゼータ」からテクノロジーを提供されていて、その技術を利用した軍事兵器を製造している。


その場所こそ、ロズウェル事件で収容したUFOや異星人を隠しているとされている米軍の施設「エリア51」。


ストーリーでは、バビル2世と米軍との激戦の地になります。


アメリカは「ゼータ」以外にも「レティクル」や「ベガ」とも接触し、協力関係にある。


一方の「ゼータ」「レティクル」「ベガ」は地球の資源をめぐって、それぞれ駆け引きしている状況にある。


ストーリーでは、地球上にそんな複雑な構図が展開しています。


そして「ゼータ」と協力関係にあるアメリカには、政府指導層を牛耳る組織がある。


それが「MJー12」と呼ばれる組織なんです。


★「MJー12」のメンバーが…


「MJー12(マジェスティック・トゥエルヴ)」といえば、都市伝説や陰謀論のファンの間でおなじみ。


ロズウェル事件の発生直後に結成された、アメリカ政府内の極秘委員会。第33代大統領ハリー・トルーマンが設置したとされています。


メンバーは12人で軍人、工学・物理学者らから構成。ロズウェル事件をはじめUFOや異星人について、ひそかに調査していた。


さらには調査した内容や研究成果を使って、ひそかに世界を操っているともウワサされています。


「ザ・リターナー」でも「MJー12」は重要な組織として登場します。


ストーリーの「MJー12」は、アメリカ政府の上にある「地球の監視者」として描かれています。


そのメンバーは何と異星人! 「ゼータ」星系人とされていて、前述した女性国務長官クリス・サンダーもその1人。


そして極秘委員会のトップは、やはり前述したトルーマン。


かつての大統領が委員会の長を務め、アメリカ政府を支配下に置いている図式なんです。


この委員会がバビル2世を敵視する理由は、バビルが「旧神の末えいだから。作中の「MJー12」によると、

バビルはかつて銀河系に君臨した「旧神」の末えい。オリオン座α星系ペテルギウスの種族だが、現在どこにいるのか分からない。

三つのしもべは「旧支配者」と呼ばれ、かつて宇宙を支配した種族。だが「旧神」の支配下になった。

バビル2世は、異星人たちが「旧神」と呼ぶかつての銀河の支配者の子孫。それ故に危険視されているワケです。

一方、地球の「監視者」は「ゼータ」のほか、「レティクル」「ベガ」も含まれています。


そして何を監視しているかというと「人類の残虐さ」なんです。


何しろ人類は有史以前から戦争を繰り返している、救いのない生物。そのくせテクノロジーを発達させている。


異星人たちが恐れているのは、残虐な人類がテクノロジーを発達させて宇宙に乗り出し荒らし回る可能性があること。


だから「監視者」を地球に派遣してきたワケです。


★横山さんの名作「マーズ」も登場


異星人たちは人類の残虐さが看過できないところまで達した場合に備えて、「監視者」のほかに「執行者」を派遣しているんです。


その名は「マーズ」。そして、そのしもべといえる「タイタン」「ガイアー」と「六神」です。


実は「マーズ」も横山さんの代表作の1つ。1976(昭和51)年から1977(昭和52)年まで「週刊少年チャンピオン」で連載。


1981(昭和56)年にアニメ化された「六神合体ゴッドマーズ」のタイトルの方がなじみがあるかもしれません。


こちらも古代に地球にやってきた異星人が人類の残虐さを恐れ、地球に派遣した少年「マーズ」が主人公。


マーズは宇宙にとって人類が危険な存在になった場合地球を破壊し人類を滅亡させる判断をする役目を背負っています。


マーズにも、しもべのような巨大ロボット「タイタン」や6体の破壊兵器「六神体」、最終地球破壊兵器「ガイアー」が存在します。


最初にマーズとタイタンが覚醒し、人類(米軍)が脅威としたタイタンを破壊した直後に六神体とガイアーが起動します。


タイタンを破壊できるほど人類の脅威が高まったと判断され、六神体とガイアーが動くようにプログラムされてるんです。


ガイアーには地球を破壊できる爆弾が内蔵されていて、マーズの指令に応じる仕組み。


マーズは爆弾の「爆発」はもちろん、「解除」も命じられる。またマーズが倒れたらガイアーは自動的に爆発するんです。


「ザ・リターナー」でも、この設定でマーズが登場します。


バビル2世が「MJー12」のトルーマンを倒した直後に、「執行者」として覚醒します。


覚醒後、マーズは人類の残虐な歴史を確認する一方で、人間の優しさにも触れて「執行」を一時的に見合わせます。


人類を危険な存在と判断した「監視者」は、「執行」に動かないマーズを抹殺することに決めて…。


「ザ・リターナー」は横山さんの代表作を集約させたストーリー展開になっているワケです。


バビル2世、そして「監視者」の異星人と「マーズ」。3つの軸で組み立てたストーリーは、めっちゃ秀逸なんです。


★都市伝説とクトゥルフ神話の要素がマッチ


「ザ・リターナー」は横山さんの原作「バビル2世」のストーリー設定と世界観を踏襲しています。


ロズウェル事件や「エリア51」、アメリカの謎の組織「MJー12」や異星人、さらには「マーズ」まで登場。


それに加えてさまざまな都市伝説的な要素を盛り込んで組み立てた、秀逸な作品です。


ワタシ的にお気に入りなのが、「クトゥルフ神話」の要素も感じられるところ。


「クトゥルフ神話」は米国の小説家ハワード・F・ラヴクラフトが創始者とされる、怪奇・幻想小説のジャンルです。


「クトゥルフ神話」は地球には太古から「支配者」が存在し、やがて現代に蘇ってくるというのがテーマ


このテーマの通り、不気味な「旧支配者」たちが登場し、ホラーファンに根強い人気があるジャンルです。


「ザ・リターナー」でも、その要素が満載されているんです。


バビル2世と三つのしもべは、「旧神」と「旧支配者」。


そして異星人と「MJー12」のメンバーたちは、太古から地球に存在する「監視者」たち。


それらが現代に蘇る。まさに「クトゥルフ神話」のテーマそのものです。


そしてロズウェル事件と「エリア51」、さらに「MJー12」は、まさに都市伝説の有名な事例。


「ザ・リターナー」は「クトゥルフ神話」と都市伝説が見事にマッチしている作品です。


この続きはぜひ、作品でご覧ください。


まとめ・SF的都市伝説や横山さんのヒット作「マーズ」も楽しめる


「ザ・リターナー」の秀逸すぎるストーリーを楽しもう

ここまで「バビル2世 ザ・リターナー」について紹介してきました。


そして、この作品のストーリーや設定などについて、


  1. 世界統治を狙うアメリカとのガチンコバトルがスゴい
  2. 〝三つのしもべ〟の設定がバージョンアップされている
  3. 異星人&MJー12、マーズなど都市伝説的な要素がエグい

上記の3つの魅力について紹介&解説してきました。


「ザ・リターナー」は横山光輝さんの原作「バビル2世」などがベースの〝続編〟。


さらにSF的な都市伝説や横山さんのヒット作の1つでもある「マーズ」の要素を合わせた、メチャ秀逸な作品です。


そしてこの記事を読んで、作品の秀逸すぎるストーリーや設定と都市伝説などの特徴的な要素が分かったと思います。だから、


昭和の名作だけど、続編とかリメイク版とかはないの?


原作のファンだけど、ザ・リターナーってどんな感じなのか気になる


「『ザ・リターナーって、どんな設定で、どんなストーリーなの?


そんな疑問がある方は、作品に絶対に満足できると思います。


そして最後に。この記事で紹介した「マーズ」は、「バビル2世」に負けず劣らずの傑作です。


連載当時の東西陣営による「冷戦」という世界情勢に警告を与えるようなストーリー展開が、やはり秀逸。


アニメの「六神合体ゴッドマーズ」とは違う、あまりにも悲劇的なラストの衝撃は令和の今でも忘れられないほど。


「ザ・リターナー」とともに、「マーズ」のページを開いてみることもオススメします。


当ブログではほかにも面白い漫画を紹介しています。ぜひご覧ください。



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