グーグーだって猫である 物語から学ぶペットロス症候群の克服の仕方

2021年6月5日土曜日

マンガを楽しむ

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ちょっとしたしぐさが何とも可愛くて

ペットを愛する人たちに読んでほしい作品                        


あまりベタベタすると、スッと離れる。

気が付けばいつの間にやら、そばにきて丸まって寝ていたりしてー。

勝手気ままで自由な、猫

楽しい時も、辛い時も、いつもそばにいてくれる親友でもあります。

でも、別れの時は必ずやってきます。

共に過ごした日々が濃密であればあるほど喪失感は重く、深い。

それだけに、ペットロス症候群に苦しむ人が多くいらっしゃいます。 そんな方たちに、ぜひ読んでいただきたいのが、人気マンガ「グーグーだって猫である」。

この作品は、女流マンガ家・大島弓子先生が愛猫たちと過ごした、濃密な日々をつづったマンガエッセイです。

愛情深いストーリーが展開され、心がほんわか、そしてじんわりとしてきます。

大島さんは長く〝連れ添った〟愛猫「サバ」を亡くし、悲しみに暮れます。

悲しみに沈む大島さんが出会ったのが、グーグー。

グーグーと出会い、暮らすうちにサバを失った悲しみを克服。再び訪れる別れにも、しっかりと向き合う。

ストーリーでの大島さんの姿には、ペットロスを克服するヒントがたっぷり詰まっているんです。

猫や犬などペットを愛する全ての人たちへ、この記事で作品を解説します。

  1. 大島さんの猫たちの愛し方
  2. 大島さんが別れの次に訪れるペットロス克服していく姿

この2点を中心に解説。お読みいただければ、きっとペットロスを克服できますよ。

どんな物語なの?


大島弓子さんの原作。1996年から2011年まで「ヤングロゼ」「本の旅人」で連載され、単行本、文庫本はそれぞれ計6巻刊行。

2008年に小泉今日子さん主演で映画化。2014、2016年にはWOWOWで、宮沢りえさんの主演でドラマ化されました。

約13年半ともに暮らした愛する猫のサバを失い、食事や睡眠がとれなくなった大島さん。

「ああしてあげればよかった」などと悔やみ、ペットロスに苦しんでいた。

立ち寄ったペットショップで、ケージの中でうとうとする子猫・グーグーと出会い、物語がスタート。

猫に限らず、生き物は病気にかかると大変。

ここが痛いの」なんて話せない。

グーグーに、急に症状が出て大慌て。大島さんは、あちこちの動物病院を駆け回ります。

でも、元気な時は、作品を執筆中でも背中に乗って「遊んで遊んで」と催促。

手のかかる子ほど、かわいくて、いとおしい。

大島さんは、グーグーとの濃厚な日々に没頭していきます。

宿命をしっかり受け入れる


でも、大島さんは時どき、グーグーのことを「サバ」と呼んでしまう。

ごめんごめん」と謝るけど、サバの喪失感からなかなか抜け出せない

ペットロスから脱出するには、「また新しい子を迎えて愛情を注ぐことが一番。

世間ではよくそう言われていますが、まさに金言。

一つの命と出会い、別れを経験して心にポッカリと穴が開いた人は、また新しい命を迎えて愛情を注ぐのが宿命

その宿命をしっかり受け入れること

ペットロスから抜け出す一つの方法であることを、大島さんは作品の中で実践し、教えてくれます。

1.大島さんの愛情の注ぎ方が素晴らしい

 大島さんが愛情を注ぐのは、グーグーだけじゃありません。

家のベランダから猫の鳴き声を聞きつけると、すぐに捜索を開始します。


真夜中の藪をさまよい、草むらの中から子猫を発見。「家の子」として保護する。

自宅の庭に遊びにくる野良猫には、距離感を保ちつつごはんをあげる。

距離を少しづつ縮めながら「家の子になりな」と問いかける。


大島さんのアプローチの仕方が、本当に愛情にあふれているんです。

ドタバタの日々がいとおしい


大島さんが世話をする猫たちは十匹以上に上り、ドタバタの日々が続きます。

それでも、1匹1匹のことを真剣に考え、手厚く、優しく世話をしていきます。

目が見えなくても懸命に生きる子のために、外へ散歩に連れ出して順応性を高める。

最後まで「家の子」にならず、自宅の庭ですごそうとする子のために、少しでも寒さをしのげるように、安らげるようにしたい。

そんな思いから自前で段ボールで簡易ハウスを製作する。

その簡易ハウスの中で、一匹の野良猫が静かに息を引き取ります。

静かに眠るその子に、大島さんは「もっと、やってあげられることはなかったのか」。

そう、自問自答します。

この姿勢が、サバの喪失の悲しみを克服できた最大の理由です。

あとで後悔しないように、自分ができるかぎりの愛情を注ぐ

ペットロスと闘うためのポイント。大島さんがサバの喪失感から抜け出せた理由なんです。

2.ペットロスの克服、そして昇華へ


寝顔がたまらなくかわいい


最終回のエピソードは、切なくてたまりませんでした。

グーグーは加齢のため体が弱り、避けようのない別れの時が訪れます。

大島さんは、出会った頃のようにグーグーと一緒にベッドで眠る。

その深夜、グーグーが自分を見ていることに気づき、その表情に「ああ、ご臨終だ」と悟る。

大島さんが指をグーグーの手に乗せると、キュッとその指を握ってきた…。

私は静かで、一人で集中することができる真夜中に、マンガを読むことを至福としています。

このシーンは何度読んでも涙が流れてしまいました。

深夜にオッサンがマンガを読みながら泣いている姿は、異常に見えるでしょうが…。

まとめ・きっと動揺するけど、この作品を参考に克服したい


実はわが家にも犬がいました。私のプロフィールの写真に出てくる子です。

2023年6月22日、16歳で虹の橋を渡りました。

私は仕事中で最後に会えませんでした。最後を看取った妻によると、苦しそうな息遣いの末、最後は大きく息を吐いて、逝ったそうです。

写真は子犬のころですが、年をとるに連れてひざは悪くなり、目も白内障のため見えなくなって、そして寝たきりに。

食も細くなって、ある日突然けいれんが起きました。体を支える栄養が足りなくなって起こる。最後の症状だそうです。

そんなことを検索して調べて、私は激しく動揺しました、「別れが近いのか…」と。

そして最後の連絡、お葬式。火葬場に入る直前に体をなでてお別れしました。

慌ただしさが落ち着き日常に戻ると、突然くるんですね。「もういないんだなあ」という実感が。これって、ホント切ないです。

愛犬とお別れして、私はこの作品を読み返しました。

大島さんはグーグーとの最後の別れを、絵ではなく文字で淡々と説明しています。

そこには、つらく悲しい別れをしっかりと受け入れ、克服。さらに新しい子を受け入れて昇華させた大島さんの心情が、心に刺さるんです。

そして新しく出会う子に、別れた愛犬と同じくらい、それ以上の愛情を注ぎたい。

そうすることで、必ず喪失感を克服できる

そう確信しているんです。

ペットロスに苦しんでいる方は、大島さんの作品をお読みになり、ぜひ参考にしてください。

絶対に克服をアシストしてくれます。

当ブログでは、ほかの「ネコマンガ」について紹介、解説しています。


ほかにも動物をテーマにしたマンガを紹介しています。ぜひお読みください。


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