進撃の巨人・最終34巻のエンディングが難解と思う方におススメの解釈方法

2021年6月27日日曜日

マンガを楽しむ

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人類と巨人との死闘がついに完結

最終話の解釈のヒントは第122話の中にある


作品の人気が高ければ高いほど、物語を締めくくる最終回の描き方は、実に難しい。

ファンの期待度、作品への思い入れ、そして作者の思惑。これらにどう折り合いをつけるのかー。

超人気マンガ「進撃の巨人」の最終34巻が6月9日に発売。

12年間にわたって描かれてきた、人類と巨人との壮絶な死闘が、完結しました。

ただ、最終話は象徴的で解釈がちょっと難しい。

ネット上では「面白かった」という一方で「意味が分からない」など、その出来や解釈に関して疑問の声があがっています。

まさに、賛否両論といった感じ。 でも、私は、考えに考え抜いたラストなんだろうと、とても納得できました。

理由は第122話二千年前の君から」を読み直し、解釈へのヒントを見つけたからです。

この記事では、エンディングを読んで消化不良気味な方へ、このエピソードの解釈の仕方と納得できた理由をくわしく解説します。

作品に興味があって読んでみたい」と考えている人には、きっと参考になりますよ。

改めて、作品のあらすじ


諌山創さんの原作。2009年の「別冊少年マガジン」10月号から連載スタート。

人間を食う巨人によって、人類は滅亡の危機に直面。

巨人に立ち向かう主人公エレン、ヒロイン・ミカサ、親友アルミンら勇敢な兵士たちの壮絶な死闘で、メガヒット作品になりました。

連載は今年の「ーマガジン」5月号で最終回。コミックスは最終巻となった34巻で、全世界の累計で1億部を突破しました。

2013年にMBS系で始まったアニメも大人気。2015年には実写映画版も前・後編で製作されました。

2020年12月にはNHK総合テレビなどでアニメの「ファイナルシーズンPart1」が放送。

「ファイナルシーズンPart2」が2022年1月9日にNHK総合で放送スタート。

ショッキング、でも魅力たっぷり


巨人が人を捕まえて、手や足、そして頭にかみついて食いちぎる。

しかも消化器官がないため、時どき食った人体を吐き出しては、また食らう。

最初に読んだとき、こんな理不尽かつ理解不能で、凄惨な話を少年誌で載せているのか!とショックを受けました。

一方で、人類を救うために立体機動装置を身に着けて闘う兵士たち。

その、スピード感あふれる戦闘シーンのカッコよさ、恐怖を克服して立ち向かう勇敢さ。

そして作品の世界観とストーリーの面白さにハマって、単行本を買い続けました。

その間、12年。ついに結末を読む日が訪れました。

1.解釈がちょっと難しい

さて、最終巻はどうだったか? 

あれだけの濃いストーリーを結ぶエンディングを作るのは並たいていの事じゃありません。

よく考え抜かれた、素晴らしい結末だと高く評価します。

では、そのあらましを書いてみます。

壮絶な死闘の末、ミカサがエレンを手にかけた。「地ならし」で世界の人類を踏みつぶそうとする巨人たちの進撃はストップ。

始祖の力を持つエレンが死んだことで、エルディア人が持つ巨人化の力も消滅。凄惨な闘いは終わる。

だが、エレンたちの根拠地パラディ島には、壁外人類を倒して自由を獲得しようと叫ぶエルディア人たちが残存。

生き残ったジャンやコニーら兵士たちは、壁外人類とともに世界を再建するため、パラディ島へ和平交渉に向かう。

ひと足先にパラディ島に戻ったミカサは、子供の頃にエレンと遊んだ丘の上の木の下に最愛の人の遺骸を葬り、墓碑を立てる

ミカサは墓碑を見守りながら天寿を全う。エレンが眠る木は大樹となり、再び起こる戦争と廃墟と化した街を見守り続ける。

評価は賛否両論


結末がひどすぎる

ミカサの頭痛や巨人とは何だったのか、謎が解明されていない

ネット上では、そんな厳しい声が飛んでいます。

確かに、最後はちょっと象徴的なコマの展開。言葉少なで不親切、駆け足で説明している感じがして、分かりづらい

ただ、これをしっかり理解、解釈するためのヒントは、作品の中にたくさんあります。

中でも重要なキーワードが存在するのが、単行本30巻に収容されている第122話「二千年前の君から」です。

巨人の大きな手が狙っている…

2.完全解釈へのヒント

第122話「二千年前の君から」の重要な部分を書いてみます。 

エルディアの奴隷として虐げられていたユミル。人々に傷つけられ逃げ込んだ森の中で、大樹の根にある洞の中に入り込む。

その中で不思議なムカデのようなものと遭遇したユミルは、巨人化。エルディアと敵対する国々を滅ぼし、王妃として迎えられる。

エミルの肉体を自分が生んだ子供たちが食べることで巨人化の能力を継承。巨人の守護のもと「永遠のエルディア帝国」が続く。

第122話で重要と思われるくだりは、ざっと、こんなところ。

ここに最終話を理解するエッセンスがたくさん盛り込まれているんです。

これをもとに、まずは最終話のあらまし部分でつけた❶から、解説します。


すべての「道」が交わる座標で


エレンが死んだことで、巨人化の能力が消えるー。

これはエレンがユミルの力を継承していることが理由。さらにユミルは自分を虐げてきたエルディア王を愛していた。

夫は帝国を守るため、たくさんの巨人を必要としている。

そのためにユミルは死後に訪れた過去、現在、未来すべての「道」が交わる座標で、巨人を作り続けた。

そんなユミルに、気になる存在があった。それがミカサ

自分が愛する夫のために尽くすように、ミカサも大切なエレンのことを命をかけて守ろうとしている。

ミカサが時おり襲われていた頭痛は、ユミルが彼女の思いを見ていたから

そのミカサが、凄惨な闘いを終わらせるため、闘う苦しみから解放するため、エレンに手をかけることを選択する。

ユミルはミカサの選択に、そんな愛し方もあるのかと、夫への思いを断ち切り、巨人をつくることを放棄したー。私は、そう解釈します。

3.素晴しいエンディング

そして❷です。大団円への流れですが、こちらが象徴的なコマが流れて少々分かりづらい。

でも、第122話を読み返すことで、ストンと腑に落ちました。

エレンの遺骸を埋葬した木は、時が流れるにつれて大樹に育ち、木の根にはができます。ユミルが入り込み、謎のムカデと遭遇した洞と同じ。

埋葬されたのはエレンの頭。第122話に出てくる、狙撃されて吹き飛び、ムカデのような、脊椎のようなものが伸び出す、あの頭。

つまり洞の中には、この物語の裏主人公「ムカデ」が存在します。

生き残ったジャン、コニーらが取り組んだ和平交渉はならず。巨人は消えても人類は怒りや恨みの連鎖を断ち切れなかった。

命をかけて地ならしを止めた多くの兵士たちの犠牲は報われず、再び闘いが勃発し街は廃墟と化す。

愚かな人間の振る舞いを、大樹だけが見つめている。やがて大樹の下に、犬を連れた子供が訪れ、大きな暗い洞を見つめる。

 まとめ・解釈はできたが、進撃ロスから立ち直れるのか

作品はここで終わります。でも、過去、現在、未来が交わる「道」の中は、すべてがつながっているループ空間です。

ユミル、エレンと続いた巨人の物語は、犬連れの少年という新たな主人公を得て、さらに続くー。

私は最後のコマをそう解釈すると同時に、素晴らしいエンディングだと思いました。

最終話が難解だ」という方は、どうぞ第122話を読み返してください。ストーリーが一貫して理解できます

12年間の長きにわたってファンを湧かせた「進撃の巨人」。

濃すぎるストーリーにふさわしいエンディングを読んで、再びこの作品の凄さを痛感しました。

同時に、この続きがもう読めないということに、心にぽっかり穴が開いたようです。自分は今、進撃ロスとの闘いに直面しています。

当ブログでは、ほかにもSFマンガを紹介しています。ぜひお読みください。


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