「呪いって本当にあるの?」という人に知ってほしい「日本三大怨霊」との「呪術廻戦」

2022年1月17日月曜日

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「呪い」は本当にあるのか⁉︎

「人の負の感情」から生まれる「呪い」は人や社会に影響を与える

 週刊少年ジャンプで連載中のダークファンタジー作品「呪術廻戦」。

人間の負の感情から生まれる化け物「呪霊」を、呪術によって祓(はら)う呪術師たちの戦いを描くストーリー。


コミックス、アニメともに大人気。2021年12月24日には劇場アニメ「劇場版 呪術廻戦 0」が公開され大ヒット。


それだけにインターネット上などでは「呪術」や「呪い」に関する声が、たくさん飛び交っています。


呪いって、本当にあると思いますか?


実際のところ、呪われたことってありますか?


このような質問や疑問の声が多く見られるんです。


「呪術廻戦」のように「呪い」を「人間の負の感情から生まれる」モノと仮定して、


呪いは実際にあるのか」、そして「人や社会に影響を与えるのか」。


答えは「呪いはある」し「与える」。日本史上でも社会的影響を及ぼした事例があるんです。


  1. 九州の太宰府に左遷され、天神さまとなった菅原道真
  2. 関東の覇者で「新皇」を宣言し朝廷に討伐された平将門
  3. 権力闘争に敗れ、四国・讃岐に流された崇徳天皇

歴史上で「日本三大怨霊」とされる事例は、当時の人や社会に大影響を与えました。


この記事では「日本三大怨霊」と、当時の「呪術師」たちが「呪い」をどう「祓った」のか紹介、解説します。


記事をお読みになれば「呪い」について理解でき、「呪術廻戦」をより楽しむことができますよ。

「呪術廻戦」について


原作は芥見下々さん。週刊少年ジャンプで2018年14号から連載中。


コミックスは全25巻(2024年1月4日現在)が発売中。累計発行部数は6000万部を突破。


さらに「前日譚」として「呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校」も発売中です。


テレビアニメも2020年3月から2021年10月までTBS系でオンエアされ、第2期も2023年7月から放送。


2021年12月24日には劇場アニメ「劇場版 呪術廻戦 0」が公開。


2022年4月4日時点で、133億2000万円の興業収益をマークしました。


★あらすじ


主人公はズバ抜けた身体能力をもつ仙台の高校生、虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)

悠仁が通学する学校で、校内にあった「呪物・宿儺の指」の封印が解かれ人を襲う化け物「呪霊」が出現。

「呪物」回収のために訪れた呪術師・伏黒恵とともに、悠仁は校内に取り残された先輩を救いにいく。

「呪霊」に襲われた悠仁は力をえるため「宿儺の指」を飲み込み、特級呪物・両面宿儺が復活。

宿儺の力で悠仁は呪霊を倒すが「宿儺の器」として捕らえられ死刑を宣告される。

特級呪術師・五条悟の「すべての宿儺の指を食べてから死ね」という提案で、刑の執行に猶予を与えられる。

悠仁は呪術師を養成する「東京都立呪術高等専門学校」に入学。五条らの指導を受けて呪術師として成長、活躍します。

★人の心の中にある「呪術的思考」


メガヒットの要因は、「呪術廻戦」が日本の古典に記され、行われてきたとされる神道や陰陽道、密教などの呪術をモデルにしているリアルさ。


呪術師と呪霊との戦闘シーンでのスピード感あふれる迫力。見ていてメチャおもしろい。


もう一つは、人が知識や感覚では分からないことが起きた場合に「ナゾの力」によるものと思う傾向があること。


例えば心霊スポットで事故にあい、原因を「幽霊や呪いのせい」と考えてしまう。


心理学で「呪術的思考」「魔術的思考」といわれるものです。


呪いって、本当にあるの?」。この疑問は正解を知ることが困難なため、人の世で関心が薄れることがない。


だから前述の通り「呪い」が人の負の感情から生まれるモノとした場合、答えは「呪いはある」としました。


ここからは日本史上の事例である「日本三大怨霊」について紹介、解説します。


1.九州の太宰府に左遷された天神さま・菅原道真


菅原道真をまつる北野天神神社

菅原道真といえば、知らない人がいない学問の神さま、天神さま


受験生が東京・亀戸天神や太宰府天満宮などに参拝して、入試合格を祈願する神さまです。


道真は平安時代を代表する大学者政治家。中流貴族出身ながら学問や詩歌など才能に恵まれた人でした。


政治センスもすごい。経費ばかりかさみ〝文化的輸入〟のメリットが少なかった遣唐使の廃止を進言、実現させました。


政治力や学識を評価され、藤原一門で重要ポストを独占していた当時の朝廷でNO・3の右大臣に上り詰めたんです。


出るクイは打たれる。この言葉の通り、一門の権威を脅かされるのを恐れた藤原氏にハメられました。


左大臣・藤原時平醍醐天皇に「道真が廃帝しようとたくらんでいる」とささやき、無実の罪を着せたんです。


醍醐天皇はささやきを信じて道真を左遷。九州・太宰府に追いやります。日本史では「昌泰の変」(901年)と呼ばれています。


太宰府への移動費は自腹。赴任先で幽閉され給料もなし。


自身の身の上を悲嘆する「叙意一百韻」という詩を残し道真は2年後、59歳でこの世を去りました。


★道真の恨みによるタタリ


道真の死去後、朝廷では凶事が立て続けに発生。道真の左遷に加担した関係者が命を落としました。


時平ら藤原一門に病死者が続き、右大臣・源光が狩り中に沼にハマって溺死。醍醐天皇の皇子、保明親王が亡くなられました。


歴史書「日本紀略」には「道真の恨みがなしたもの」と記されています。


さらに朝議中の清涼殿にカミナリが落ちて大納言藤原清貫ら要人に死傷者が続出。


この惨状を目撃した醍醐天皇も体調を崩し、3カ月後に亡くなられました。


★天神さまに


当時の社会には「不慮の死、不幸な死をとげた有力者の霊は呪い、タタる」という御霊信仰がありました。


恨みを抱いて死んだ道真が呪い、タタっている


朝廷はそう認識。道真に恨まれることに〝身に覚えのある〟〝後ろめたい〟要人たちは恐怖のどん底におちいる。


病死や落雷死を聞いて、みているだけに恐れおののいたはず。


これで「呪い」が成立しました。


〝身に覚えのある〟朝廷の要人たちは、道真の「呪い」をどう祓ったのか。


大怨霊と化した道真に、ひたすらゴキゲンを取りました


保明親王が亡くなられた後、朝廷は道真を右大臣に戻した上に高い位階の「正二位」を贈りました。


それでも凶事は収まらず、清涼殿での落雷事故が発生。


朝廷は道真の怨霊とカミナリを結びつけて、火雷神をまつる京都・北野神社に道真を神さまとしてまつりました。


官職も朝廷NO・2の左大臣、さらに人臣では最高位の太政大臣まで贈ったんです。


要するに「神さまとしてあがめ、最高のポストも贈るので許してください」。


ひたすらゴキゲンをとり「天神さま」にまつりあげて道真の「負の感情」=恨みをしずめたんです。


2.関東の覇者で「新皇」を宣言し朝廷に討伐された平将門


東京・大手町の「将門塚」

平将門は平氏の一門。関東地方の豪族、新興勢力の武士でした。

当時の地方は朝廷から派遣された官僚(国司)らが勝手に税をうわ増しして民衆からかすめとる行為が横行。

一方、東国では武士が経済力と独自の兵力を蓄え、自立をめざしていました。

将門は平氏一門の内紛で勝利。武勇をしたう武士たちをまとめて勢いに乗り、国府を襲撃。

国司を追放して「新皇」を名乗り、東国で新国家の樹立を宣言。日本史では「平将門の乱」(940年)と呼ばれます。

朝廷は平氏の有力者・貞盛と下野国(現在の栃木周辺)の武士・藤原秀郷俵藤太)に将門の追討を命じ、将門は朝敵になりました。

両軍団は激戦の末、将門は討ち死に。首は平安京に運ばれ、さらし首となります。

★呪術での将門追討

朝廷は追討軍を東国に派遣すると同時に「呪術師」に将門の調伏(呪い倒すこと)を指示。

当時の朱雀天皇が密勅(天皇がひそかに出す命令)を真言僧寛朝らに与えました。

寛朝らは不動明王像とともに下総国(現在の千葉北部周辺)を訪れ、将門調伏のため真言密教の「不動護摩供」を実行。

真言密教は開祖・空海が唐から持ち帰ったもので、当時の中国で最先端の呪術

不動護摩供は不動明王の象徴である炎を護摩だきで起こし、明王の力で敵を焼き尽くすことを祈願する密教の調伏法。

朝廷では不動明王の霊験が将門を破ったとして高く評価しました。

不動明王像が下総から動こうとしなかったため、寛朝に下総で霊場を開山させました。これが成田山新勝寺の始まりです。

また作家・加門七海さんの「呪術の日本史」によると、真言密教が特級呪術師・五条悟の術式に反映されているそうです。

★目を見開き、腐らない将門の首

将門の首は平安京七条河原にさらされました。首は何カ月たっても腐らず、目を見開いていたと伝えられています。

朝廷の政治が腐敗していただけに、人びとは東国で反旗を翻した将門をしたい、あがめる気持ちがあったようです。

将門公は首になっても生きている」「税を取り立てる役人をやっつけてくれる

朝廷の要人たちは当時の御霊信仰から「将門が呪い、タタるかもしれない」と恐れている。

だから「何カ月たっても目を見開いている」「夜中にカラカラと笑った」という〝ウワサ〟が立つと日記に記す。

まさに「呪い」が成立したんです。

★首塚伝説

将門の首は七条河原から関東を目指して飛び去ったという伝承があり、途中で落ちたといういい伝えもあります。

そのため将門の首の落下点、到着点とされる場所が各地に残り「首塚」がたくさん存在します。

首の落下点とされる場所には、将門を「ご祭神」とする神社も成立。当時は朝敵を神さまとしてまつることはタブー。

それでも朝廷は「ご祭神」とするのを黙認、許しました。

「大怨霊」をしずめるには「神さま」にして許してもらうしかないからですね。

これも「呪い」を祓う、しずめる「呪術」の一つです。

「首塚」で有名なのが東京・大手町にある「将門塚」。

大商社のビルなどが立ち並ぶオフィス街に存在する「首塚」は異様に映ります。

国や東京都は何度か首塚を移転しようと計画。そのたびに事故が起こるとされ、現在にいたっています。

また、怨霊と化した将門を鎮魂するために建立されたのが東京・神田にある神田明神です。

神田明神にはタブーがあって、神田明神の氏子さんや信仰する人は成田山を参拝してはいけないとされているんです。

成田山は将門を呪詛した怨敵。氏子さんが参拝したら将門を苦しめるーというワケ。

逆に成田山を信仰する人は、神田明神にお参りすると将門のタタリがあるとされています。

また将門を討った藤原秀郷にゆかりのある人、名字に「藤」がつくなど藤原氏の流れをくむ人も神田明神への参拝は良くないといわれてます。

これも日本人ならだれもが知っている大怨霊・将門が生んだ「呪い」といえます。

将門の「首塚」と「呪い」は、東京の一等地に残っているんです。

3.権力闘争に敗れ、四国・讃岐に流された崇徳天皇


崇徳上皇をまつる京都・白峯神宮

崇徳天皇は平安末期、鳥羽天皇藤原璋子の間に第一皇子として誕生。3歳7カ月で天皇に即位しました。


当時の天皇は譲位して「上皇」「法皇」(上皇が出家)となり政治の実権を握る「院政」の時代。


崇徳天皇は政治権力がなく、在位期間も20年にみたない状況で譲位。上皇となりました。


政権は院政をしいている父の鳥羽法皇にあり、上皇となっても実権をもつことができない。


鳥羽法皇は崇徳上皇のことを、うとんでいたようです。


宮中には「崇徳上皇は祖父・白河法皇と璋子が密通してできた子」というウワサがありました。


父は息子を「叔父子(おじご)と呼んでいた」という伝承もあるんです。


★保元の乱


鳥羽法皇が亡くなられた後、朝廷では「崇徳上皇が武士と軍を起こし国を傾けようとしている」というウワサが流れます。


当時の後白河天皇は、崇徳方が軍兵を集めることを禁じるなどけん制。


崇徳上皇方には平家弘源為義ら武将が集まりますが兵は少数。


後白河方に集まった源義朝平清盛らそうそうたる武士たちの攻撃を受け、「保元の乱」と呼ばれる争いは崇徳方が完敗。


崇徳上皇は髪をおろして後白河方へ出頭。出家することで罪が軽減されることを期待しました。


後白河方は出家しても法皇として院政が可能だと恐れ、崇徳上皇を讃岐(香川県)へ護送。院号を「讃岐院」としました。


天皇(上皇)が配流されるのは、藤原仲麻呂の乱で淡路に流された淳仁天皇以来、400年ぶりでした。


★血書で呪文


讃岐では罪人として軟禁生活を送ります。仏教を深く信じ「法華経」や「華厳経」などの経典を写本。


保元の乱での戦死者の供養や反省の意を込めて五部の経典を写本し、朝廷に献上しました。


でも後白河側は「呪いが込められてるんじゃないか」と拒否し、写本を返送。


しいたげられてきた人生への憤りも加わって崇徳上皇は大激怒


舌をかみ切って流れる血で写本に「日本国の大魔縁(大悪神)になってやる


天皇家を庶民に落とし、庶民を天皇にしてやる」と書きなぐったとされます。


つめや髪を伸ばして「夜叉」のような姿になり、46歳で讃岐の地で亡くなられました。


朝廷側の刺客によって暗殺されたという伝承も残っています。


★日本国の大魔縁


朝廷は崇徳上皇の葬式を行わず無視。その後に変事がひん発しました。


後白河方の要人が相次いで死去大火事の発生や政権を握った平家へのクーデター計画「鹿ヶ谷の陰謀」の発覚。


当時の社会に恐怖がうずまき、安定が崩れ始めました。


公家の日記には「崇徳上皇の呪い、タタリじゃないのか」という記述が増加。「崇徳上皇の怨霊」が社会問題になりました。


崇徳上皇の「日本国の大魔縁になってやる」という「負の感情」。後白河方には〝身に覚え〟と〝うしろめたさ〟がある。


後白河方は精神的に追い詰められたそうで、崇徳上皇の「呪い」は見事に成立しました。


朝廷側は崇徳上皇の「呪い」をどう祓ったか。


やはり崇徳上皇のゴキゲンを取りました。


大怨霊を鎮魂するため院号を「讃岐院」から「崇徳院」に変更。保元の乱の古戦場に「崇徳院廟」も設置しました。


また、歴史上の天皇や皇族が亡くなられた後に贈られる「諡(おくりな)」は生前の事績にもとづきつけられています。


」「」「」などの文字は、暗殺や流刑の末の死など「不幸な死」をとげたケースでも贈られるとする学説があります。


「徳」や「聖」という素晴らしい字を贈るから「不幸な死に方」をさせたことを許してほしい。


「崇」や「徳」はまさに「呪文」。崇徳上皇の「呪い」をしずめる意味、狙いがあるようです。


4.現代にもある「呪い」


過去も現在も「呪い」の成立は共通している

ここまで書いてきた「三大怨霊」による「呪い」の発生について、以下でまとめてみます。


  1. 失脚者が「呪い」を発信→勝者が「呪われている」と自覚→「呪い」「タタリ」が成立。
  2. 「呪い」のウワサや伝聞が発生→勝者が「呪われている」と自覚→「呪い」「タタリ」が成立。

「呪う者がいる」という情報(負の感情)を〝身に覚えのある〟人が「自覚」することで「呪い」が成立する。


これは現代の「呪い」でも共通しています。実際にこんなケースがありました。


ある人から「呪い」をかけたと告げられて、かけられた人が精神的な不安におちいり体調を崩した。「呪い」の成立です。


被害者から相談を受けた警察など第三者が、かけた人に「呪い」をやめるよう勧告。勧告したことを聞いた被害者は、体調が回復した。


被害者に変調が起きたのが「呪いをかけた」と告げられた後ということがポイント。


心理学では「呪われている」という情報を知ることで自己暗示にかかると解釈。


超心理学では人の感情が「人の意識や物質に影響を及ぼす」「同調(シンクロ)して影響する」と解釈し、研究しています。


★「水曜どうでしょう」で起きた怪奇現象


「負の感情」が社会的に影響する好例が、心霊スポットパワースポット


東京・大手町の「将門塚」では、戦後にGHQが移転しようとしたら事故が発生して死人が出たといったタタリ話があります。


実際には事故による死者はなかったようです。でも将門が「恨みを持つ大怨霊」であることは有名な話。


事故などのウワサも流れることで「塚にかかわるとタタる」と認識が固まる。近寄るとタタリがある「心霊スポット」と有名になる。


そして、首塚の参拝者の中で、体調不良を訴える人が出る。


まさに「呪い」の成立です。


崇徳上皇の冥福を祈るお寺で、四国八十八ヶ所霊場の一つである天皇寺高照院


昔から崇徳上皇にゆかりがある「四国の守り神」として有名。地元では「日本三大怨霊」に関係のある「心霊スポット」として知られていました。


20年ほど前。人気バラエティー番組「水曜どうでしょう」が八十八ケ所霊場を巡る企画を実施。


俳優の大泉洋さんら「どうでしょう班」が夜に天皇寺を訪問。カメラが止まって撮影できず、録音もできない怪奇現象に遭遇しました。


現場から撤収した直後、ロケ車の空調が「暖房」モードになっているにも関わらず冷風が流れ続けるという奇怪な現象も発生…。


そんな有様だったそうです。番組は放送されて大反響。天皇寺は「大泉さんに心霊現象が起きた場所」という情報が拡散。


天皇寺は夜に訪問すればタタリが起きる「四国トップクラスの心霊スポット」という認識(暗示)が定着しました。

「水曜どうでしょう」で起こった怪奇現象については、ほかの記事でも詳しく紹介しています。


★「心霊スポット」=「タタリ」という情報で「呪い」が発生

「心霊スポット」という情報は人の意識に影響する。実際に「心霊スポット」で体調を崩し病院に搬送されることがあります。


心理学的解釈では、訪れた人は「タタリがある場所」という情報で自己暗示にかかる。


超心理学的には、訪れた人は「タタリがある場所」に残る「恐怖感情」にシンクロする。


番組で「怪奇現象」が放送されたことで天皇寺=「強烈な心霊スポット」という情報が広がり、認識される。


そのため、番組をみて天皇寺を訪れる人に変調が起きる可能性がある。


これも「呪い」といえるんです。


まとめ・現代でも求められる「呪術師」


ここまで日本史上で有名な「日本三大怨霊」と「呪い」について紹介、解説してきました。


日本史は失脚した政治権力者の「怨霊」による「呪い」と鎮魂の歴史。「呪術廻戦」の歴史でもあるんです。


「呪術廻戦」は、呪術師たちが「人間の負の感情」から生まれる「呪霊」と戦う姿を描いています。


「呪い」が「人の負の感情」だとすれば、実際に「呪い」は成立する。


「日本三大怨霊」のように、現代でも人や社会に影響を及ぼすことがある。


現在のコロナ禍では社会や経済活動に制約があり、所得などの格差が発生。


「なんで自分だけがひどい目に」といった「負の感情」も多く生まれています。


そのため「呪い」を祓う「呪術者」も必要。法律精神医学宗教儀式などが役割をになう。


だから「呪術廻戦」はマンガのストーリーにすぎないなんていえない、リアルさがある。


記事をお読みになり、そうした視点から「呪術廻戦」のページを開けば作品をより楽しむことができます。


また、記事中で紹介した加門七海さんの著作「呪術の日本史」では、神道陰陽道などの「呪術」を解説。


日本古来の「呪術」が「呪術廻戦」で反映されていることも紹介しています。


面白いので、興味のある方はお読みになることをオススメします。


当ブログでは記事中で登場した「超心理学」や「怖いマンガ・小説」なども紹介しています。ぜひごらんください。


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