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79番札所の天皇寺高照院 |
「どうでしょう軍団」を恐怖のどん底に落とした現象と正体とは?
北海道のテレビ局から生まれて、全国的な人気を誇るバラエティー番組「水曜どうでしょう」。
人気俳優・大泉洋さんら「どうでしょう軍団」が、日本や海外を旅しながらトラブルに遭遇する珍道中企画が超人気。
ワタシもブログ記事を書く上で、ネタの切り口やアイデアなどを参考にさせてもらっています。
その「水曜どうでしょう」から注目の新DVD「四国Rー14」が2023年4月26日に発売!ファンの注目を集めています。
理由は、「四国八十八ヶ所Ⅱ」という番組内で起きた怪奇現象を元ネタに制作されたホラードラマだから。それだけに、
「四国Rー14って、どんな内容? 再放送されてなかったから教えて?」
「怪奇現象が起きた企画って何? どんなことが起きたの?」
「大泉さんら出演陣やスタッフに祟りや霊障はなかったの?」
「心霊現象が起きた原因は? 霊能者は霊視とかしていないの?」
なんて声がたくさん上がっているんです。
この記事では「四国Rー14」の内容を紹介。さらに、その元になった番組で起きた怪奇現象について、
- 怪奇現象が連発し反響を起こした人気企画「四国八十八ヶ所Ⅱ」
- 79番札所「天皇寺高照院」で出演陣&スタッフを驚かせた現象
- 霊視芸人・シークエンスはやともさんが天皇寺を霊視した結果
上記の3つの真相を解説します。
この記事を読めば、「四国Rー14」の内容と元ネタ番組で起きた怪奇現象にまつわる真相が分かってナットク&マンゾク。
さらに「四国Rー14」と元ネタになった「四国八十八ヶ所Ⅱ」が見たくなりますよ。
「四国Rー14」って、どんな内容?
「四国Rー14」は北海道テレビ(HTB)が制作。2000年11月29日〜12月20日まで放送された全4話のドラマ。
当時の出演者の1人、鈴井貴之さんが映画の撮影のため番組制作が休止。
休止期間に制作され「水曜どうでしょうプロジェクト2000」として放送。
監督は番組ディレクターの藤村忠寿さん、脚本は同ディレクターの嬉野雅道さん。
出演者は主役・大泉さんが所属する演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーたち。
森崎博之さん、安田顕さん、戸次重幸さん、音尾琢真さんが熱演しました。
★ドラマのあらすじ
北海道のローカル番組のディレクター・上島と藤木は、上司から「低予算でのドラマ制作」を持ちかけられた。藤木は半年前にロケで訪れ怪奇現象が発生した四国の「円上寺金剛院」を思い出し、上島と真相を解明しようと決意。一緒に現象に遭遇したタレント・大沼とともに四国へ向かうことを決め、乗り気じゃない大沼を口説き香川を訪れた。
藤木は香川で大沼にロケの本当の目的「怪奇現象の真相の解明」を伝える。テレビ局には奇怪な写真が送られていたことも告げる。写真では円上寺の前で写っている大沼の足が消えていた。藤木は怪奇現象の映像も撮れていたと告げる。藤木によると、大沼の両足がたくさんの手につかまれていた。その映像を残すことへの危険を感じ「撮れていなかった」と嘘をついて消去した。真実を告げた後、藤木らは再び円上寺へ。真夜中の寺でカメラの照明が消え、異常を示すアラート音が鳴り響いた。
★ストーリーが怖すぎて視聴率が落ちていく
「水曜どうでしょう」といえば、出演陣&ディレクター陣の珍道中がウリ。
でも「四国Rー14」はホラー。通常放送とまったく違う内容に「怖すぎて見てられない」とチャンネルを変えるファンが続出。
オンエアごとに視聴率が落ちていくという珍現象が発生したほど。
この番組は2007年まで「水曜どうでしょうClassic」などで再放送されていましたが、2008年以後はオンエアされず。
理由は明かされていません。推測ですが、内容が怖すぎて視聴率が低迷したこと。
制作中にも奇怪な現象があったそうで、機器のスイッチがプツッ。お寺での撮影時にカメラが異常音を発して止まったり。
これらのことを考えて再放送を見送ったのかもしれません。
ただ番組が見られないことでファンから「DVD化してほしい」という声が急増。
要望に答える形で、2023年4月26日にDVDが発売されました。
そして「四国Rー14」の元ネタとなった「四国八十八ヶ所Ⅱ」で起きた怪奇現象とは何か?
次項から詳しく紹介&解説していきます。
1.怪奇現象が連発し反響を起こした人気企画「四国八十八ヶ所Ⅱ」
「四国Rー14」の元ネタとなった番組「四国八十八ヶ所Ⅱ」。
主に大泉さんと藤村&嬉野ディレクターが四国88カ所の霊場をレンタカーで巡る旅。人気企画で3シリーズあります。
怪奇現象が発生したのがシリーズ2作目の「四国八十八ヶ所Ⅱ」。2000年4月12日〜5月3日まで全4話が公開されました。
またシリーズ最初の「四国八十八ヶ所」がスタートしたのは1999年3月10日。3月31日まで全2話が放送。
そもそも前シリーズ「試験に出るどうでしょうシリーズ」の罰ゲームとして誕生した連動企画。
やはり3シリーズあって受験生の応援企画。制作は受験の追い込み時期に行われたのに放送は春となっています(笑)。
主に地理&歴史を現地で学習。最終話で出演陣が全10問の試験を受ける。
全問正解できない場合は、受験生の合格を祈願するため「四国八十八ヶ所を完全巡りする」罰ゲームが与えられる。
1999年2月のシリーズ1作目では、解答者の大泉さんが不合格となり四国行き。
2000年3月の2作目は安田さんが不合格。ルールで「どうでしょうゼミナール」校長役だった大泉さんが責任をとり四国へ。
2度めの四国で「どうでしょう軍団」が怪奇現象に遭遇したのが「四国八十八ヶ所Ⅱ」だったんです。
★シリーズ1作目から霊障に襲われた大泉さん
「第1回のロケが終わった後、ひどく体調が悪くなった」「その後に会った霊能者から『大泉さん、後ろに大勢連れてますね』といわれた」
「何でオレなんだよっ! 何でオレが行くんだよ! お化けが出たんだぞ!」
「息をするとぜいぜいいってるなあ。こりゃ気管支炎だよ、苦しいもの〜。風邪をこじらせたよ〜」
★四国と〝相性〟があう⁉︎「どうでしょう軍団」
大泉さんの体調不良の原因の1つにロケの強行軍がありました。
1作目は74時間の3泊4日。広くて険しい山が並ぶ四国を回るには、ちょっと厳しい。
そのためディレクター陣は、2作目は4泊5日に変更。札所から札所への移動による疲れを軽減するためでした。
そして「お化けが出たんだぞっ!」と強く訴える大泉さんのため、夜の札所の参拝を避ける方針をとりました。
そもそも「どうでしょう軍団」と四国とは、とても〝相性〟があっていたようです。
「日本全国絵ハガキの旅」や「サイコロの旅シリーズ」などでも、四国への旅が何故か多い。そして「死国行きかあ…」とガックリ。
出演陣&スタッフには、四国が特に厳しい旅になるという認識が強かったようです。
そのために「八十八ヶ所Ⅱ」では、日程面などで余裕を持たせたワケです。
それでも計画が狂い、大泉さんらは怪奇現象に遭遇してしまうんです(苦笑)。
2.79番札所「天皇寺高照院」で出演陣&スタッフを驚かせた現象
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天皇寺の鳥居 |
★余裕を持ったはずの日程が再び強行軍に
夜の参拝を避けるため、4泊5日と日程に余裕を持たせた「どうでしょう軍団」。
でも、四国はうどんどころ。香川で讃岐うどんの名店に立ち寄ってコシのあるうどんを味わったり。
また四国は険しい山が並ぶため〝酷道〟が多かったり、渋滞にハマったりして四国路に苦戦。
日程の半分を終えた時点で88の札所の半分も参拝できていない状況になり、行程はおなじみの強行軍になっていきました。
★怪奇現象との遭遇前に続いたアンラッキー
旅の始まりで、大泉さんはディレクター陣から大きな数珠を渡され首に巻いていました。
理由は「魔除け」。大泉さんが「(第1回で)お化けが出たんだぞっ!」と主張したことを受けた準備でした。
でも、大泉さんは頼りの大数珠を紛失。昼食で訪れたうどん屋さんで、大数珠を外しリラックスした状態でうどんを堪能。
店に数珠を置き忘れたまま、出発してしまったんです。さらに札所で引いたおみくじには「失せ物、出て来ず」の御信託。
イヤ〜な雰囲気が漂い、次第に時間が押して夜の参拝が増えた状況で迎えたロケ4日目。
行程のショートカットを狙って突入した山道で、レンタカーの後輪タイヤがパンク。
出演陣とディレクター陣が苦戦しながらスペアタイヤに変えてリスタートしたけど、夜の参拝は決定的な状況に…。
暗闇が深まった香川・天皇寺高照院で奇怪な現象に遭遇したんです。
★映像で公開された怪奇現象
79番札所・天皇寺高照院。天平時代(729年〜749年)に高僧・行基が堂宇を開創。その後、弘法大師・空海が再建。
さらに保元の乱(1156年)に敗れ讃岐に流された75代崇徳天皇(上皇)の崩御後、寺院内に天皇社(白峰宮)が造られました。
「どうでしょう軍団」が天皇寺についたのが深夜。境内で大泉さんが「79番・天皇寺高照院」とコミカルにコール。カメラは異音を上げてストップ。録音もできない状態に陥った。撮影担当の嬉野ディレクターが「映像が撮影できていない」と告白。カメラテスト後、寺前で撮影を再開したが画像にはノイズが走り録音もできていない。寺を出発後、レンタカーのエアコンが暖房モードなのに冷風が流れ「こりゃ、完全に憑いたね…」。
番組の放送当初、天皇寺での映像は嬉野ディレクターが語っていたように「撮影できていなかった」とされていました。
でも、2000年5月に放送された「原付西日本制覇」のロケ中、嬉野さんが藤村さんに〝真実〟を伝えたんです。
その模様はYouTubeチャンネル「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV 」で詳しく語られています。
「実は現場で確認したら映像は撮影できていた。でも、誰にも見せちゃいけないと判断し映像を消去した」「大泉さんの映像の走査線が毛糸がほどけるように横からスーッと消え、大泉さんの足から上が消えていった」
崇徳天皇と天皇寺高照院に関しては、当ブログでも詳しく紹介しています。よろしければお読みください
「呪いって本当にあるの?」という人に知ってほしい「日本三大怨霊」との「呪術廻戦」
★天皇寺での強烈な体験が「四国Rー14」に
- 怪奇現象の舞台となる「円上寺金剛院」は、天皇寺高照院のこと。
- 「タレント・大沼の足に群がっていた無数の手」は、天皇寺での映像で大泉さんの足が消えていった現象がモデル。
「四国R−14」は天皇寺高照院での体験がモデル。だから強烈なリアル感がある。でも、この作品の怖さはこれだけじゃない。
2回目の「円上寺」再訪を皮切りに、大沼(大泉さん)の様子がおかしくなっていく。
そして、衝撃的などんでん返しとともに真相が明かされていくんです。
ファンが「怖すぎて見てられない」とチャンネルを変え、視聴率が落ちていった秘密は、ここにありますす。
3.霊視芸人・シークエンスはやともさんが天皇寺を霊視!その結果は?
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怪奇現象を起こしたのは崇徳天皇なのか? |
★天皇寺で怪奇現象を起こした正体は?
お茶の間に大反響を巻き起こした天皇寺高照院の怪奇現象。気になるのは、現象を起こした〝正体〟は何なのか?
でも現在に至るまで、番組サイドによる怪奇現象を検証する企画はありません。
〝正体〟に関する見解や発言もなし。まあ恐ろしい目にあったワケで、そっとしておきたいというところでしょうか。
一方で、ファンからはさまざまな見解が上がりました。
「天皇寺に供養されている日本三大怨霊の崇徳天皇の祟りじゃないのか ⁉︎」
「88カ所の札所は霊場だけに、お遍路さんの幽霊のしわざかも ⁉︎」
そんな声が上がっている一方で、霊視ができる人や霊能者が天皇寺を訪れる企画やレポートは、なかなかありませんでした。
霊能者が天皇寺を訪れたら、どんな霊視の結果が出るのか? 現象を起こした正体を教えてほしいところ。
でも探したら、ありました。お笑い芸人・シークエンスはやともさんのYouTubeチャンネルでした。
★霊視芸人・はやともさんが天皇寺へ
シークエンスはやともさんは「霊視芸人」として人気上昇中の芸人さん。
YouTubeの「シークエンスはやともチャンネル〜1人で見えるもん。〜」はオカルトファンの間で人気チャンネルです。
このチャンネルで、はやともさんは大泉さんの大ファンであり「どうでしょう」の熱烈ファンだと明かしています。
それだけに「四国八十八ヶ所Ⅱ」や「四国R−14」も視聴。番組で放送された怪奇現象の真相を解明しようと天皇寺へ向かいました。
そして現地での霊視と検証&考察をチャンネルに投稿。
前編「四国八十八ヶ所 怪奇現象 真相に迫る」と後編「四国の真相 天皇寺高照院 衝撃の歴史」の2部構成になっています。
はやともさんは、お父さんの「パパとも」さん&お母さんの親子3人で天皇寺へ。
はやともさんによると「パパとも」さんは自分よりも霊感が強い人だそうで、最強タッグが現地入りした格好です。
白峰宮では親子ともに「悪い感じはしない」「体が暖かくなってきた」という感想。でも天皇寺の境内に入ると「空気感が(白峰宮と)違う」「心臓がつぶされそうな重苦しさがある」。
【はやともさん】自分が供養されている寺を(崇徳天皇が)バカにされたと感じると怒るのかも。大泉さんは寺名をコールする時、バラエティだから面白くしなきゃというのがあったかも。そんなロケの雰囲気が気に入らなかったのかもしれない。霊が現世に残る期間は長くないといわれるが、三大怨霊といわれるだけに気質が残っているのかも。
【パパともさん】讃岐へ配流された天皇を慕い、守っていた家臣がたくさんいたはず。
(ロケでバカにされて)周りの人が黙っていない、というのもあるかもしれない。
基本的にお参りは昼間に行った方がいい。
はやともさん父子で共通する考察としては、
参拝者の敬意の払い方で相手の対応が変わりそう。
神さまの対応は参拝者の精神が反映されるかもしれない。
数珠には手で持つものと首に巻いていいものがある。大泉さんの数珠は首に巻いてはいけないタイプに似ていた。札所のお参りで霊がたまっていって、天皇寺で怪奇現象を引き寄せてしまったのかも。
はやともさん父子の考察は、これから天皇寺へ参拝する人には参考になる内容だと思います。
まとめ・「四国Rー14」の恐怖のどんでん返しを楽しもう
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天皇寺への参拝には厳粛な態度で臨もう |
ここまで「四国Rー14」の内容を紹介し、その元ネタになった「四国八十八ヶ所Ⅱ」で起きた怪奇現象について、
- 怪奇現象が連発し反響を起こした人気企画「四国八十八ヶ所Ⅱ」
- 79番札所「天皇寺高照院」で出演陣&スタッフを驚かせた現象
- 霊視芸人・シークエンスはやともさんが天皇寺を霊視した結果
上記の3つの真相を解説しました。
「四国Rー14って、どんな内容? 再放送されてなかったから教えて?」
「怪奇現象が起きた企画って何? どんなことが起きたの?」
「大泉さんら出演陣やスタッフに祟りや霊障はなかったの?」
「心霊現象が起きた原因は? 霊能者は霊視とかしていないの?」
なんて方は、この記事を読んだことで疑問が解消。ナットク&マンゾクしたと思います。
そして2023年4月26日に発売されたDVD「四国Rー14」。
DVD制作のきっかけとなった「四国八十八ヶ所Ⅱ」で起きた怪奇現象を元にした奇怪さと怖さが充満したホラードラマです。
でも、それ以上に注目したいのは大泉さんが演じるタレント・大沼の変貌ぶり。メチャ怖すぎる…。
そして終盤に展開する、どんでん返し要素。放送当時、オンエアごとに視聴率が落ちていったことがうなずけるほど。
内容はDVDでご覧いただくとして、ここではヒントを紹介して記事を締めたいと思います。
「四国R−14」を見て思い起こすのが、米ホラーの名作映画「シックス・センス」。
ブルース・ウィリス演じる小児精神科医と死んだ人が見える少年の物語。
この作品の衝撃的なエンディングに匹敵する禍々しさが「四国Rー14」にはあるんです。
ぜひ「四国R−14」をご覧ください。ホラーファンはめっちゃ楽しめますよ!
当ブログでは他にも怖いマンガ&小説を紹介しています。お読みいただければ幸いです。
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